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アコギ(エレアコ)弾き語り向けルーパー おすすめの選び方を使用事例と共に解説

ダンスミュージック

ぎたすけ

プロのライブでも弾き語りでルーパー組み込んでいる人が多くなってきたよな

たけしゃん

エド・シーランの影響がすごいね。ただ、ルーパーは癖が強いから仕組みをわからずに買うと失敗するから注意だよ
この記事でわかること
  • ルーパーの基本的な仕組み
  • 弾き語りで使うルーパーの機能と使用事例
  • おすすめのルーパー

ルーパー

※僕も使っているルーパー BOSS RC-30

ルーパーとは録音した音声をループ再生するためのエフェクターです。

もともとはギタリストが特定のフレーズを録音してループ再生しながら他のプレイを重ねる…という使い方が一般的でした。

 

その一方で、アコギを叩いて作ったリズムをループ再生して、弾き語りを行うというパフォーマンスでも使われています。

 

最近ではエド・シーランがミニギターとルーパーを使った演奏で世界中を魅了しており、弾き語りで活用する方が爆発的に増えました。

エド・シーランをみて、面白そう!と感じて買う人が多いルーパー。

しかし、弾き語りで使うとなると気を付けることが多いので何も知らずに商品を選ぶと高確率で失敗します。

 

本記事では弾き語りでの使用を念頭に買う前に必ず知っておくべきポイントとルーパーでやれることを解説していきます。

オーバーダビング(オーバーダブ)

エレキギターを弾く男性

オーバーダビングとは前の音を再生しながら、次の音を録音することです。

日本語では多重録音と呼びます。

 

ルーパーはオーバーダビングをしていくエフェクターですが、オーバーダビングにも2種類あります。

オーバーダビングの種類

  1. トラックを分けないオーバーダビング
  2. トラックを分けるオーバーダビング

このオーバーダビングとトラックの関係性はルーパーを買う前に絶対に理解すべきことです。

 

ありがちなのが、とにかく安い製品を買ってエド・シーランのプレイをコピーしようと思ったら、出来ない仕様だった…というパターンです。

エド・シーランのようなプレイはトラックを分けるオーバーダビングを使わないとできません。

 

まずはオーバーダビングとトラックの関係性をしっかりと理解し…

  • 自分がやりたいプレイは何か?
  • 実現するのに必要なトラック数はいくつか?

この2点をある程度、明確にしてから商品選定に入りましょう。

トラックを分けないオーバーダビング

トラックを分けないオーバーダビング

トラックを分けないオーバーダビングは同一トラックに音を重ねていく方法です。

同一トラックなのでON/OFFは全部の音を一括管理です。

 

その一方でON/OFFの管理も1つだけなので、弾き語りで活用するには現実的な手法でもあります。

実際に邦楽のプロアーティストのライブを見ても、1トラックにリズムやフレーズをオーバーダビングしているケースは多いです。

 

ここで、山崎まさよしさんのルーパーを活用した弾き語りを見てみましょう。

リズムとギターフレーズが入っていますが、両方とも終始鳴りっぱなしなので、1トラックへのオーバーダビングでほぼ同じプレイが可能です。

補足
ご本人演奏では最後の〆で先にリズムだけ消しているので、別トラックに分けてオーバーダビングされています

また、安いルーパーだとそもそも1トラックしかないので、トラックを分けないオーバーダビングしかできません。

トラックを分けるオーバーダビング

トラックを分けるオーバーダビング

続いて、トラックを分けるオーバーダビングです。

複数トラックある場合に音色ごとにトラックを分けて録音をします。

 

トラックをわける最大のメリット、それぞれを個別にON/OFFできることです。

例えば、リズムトラックは常時流しておき、別トラックに録音したシンセサイザーの音はサビだけ流す…といった使い方が可能。

 

その代わり、演奏中の操作・管理が複雑となるため、ミスの発生率は上がります。

僕はプロアーティストの方がライブで複数トラックの使い分けに事故って止まったのを2回見てます。

それだけ難しいことは理解しておきましょう。

ルーパーを使った代表的な楽曲、エド・シーランのShape of Youです。

参考動画のプレイを再現するには2トラック必要です。

  1. リズムトラック&シンセリード
  2. コーラス

リズムトラック&シンセリードは同タイミングでON/OFFされているので、1トラックにまとめてOK。

コーラスはサビだけ登場するので別トラックに分けて管理しなければいけません。

 

動画のエド・シーランの動きを見ても弾きながらのペダル操作が忙しいのはわかりますね。

コーラスのON/OFFだけでなく、細かいところで全部のトラックをON/OFFしているので相当大変です。

 

実際に演奏しながらのON/OFFは難しく、ペダルを踏むタイミングが少しでもズレると曲全体のリズムがヨレます。

ライブでミスなく正確なリズムで決めるにはかなりの練習が必要です。

なので、むやみにON/OFFする回数は増やしたくないのが実情です。

ペダル数

※ペダルがたくさんあるBOSS RC-300

オーバーダビングを理解したところで、次はペダル数です。

ペダル数も非常に選択を間違えやすいポイントです。

なぜなら、ルーパーを使ったことがない人が思っているよりペダルが少ないことによるデメリットは大きいからです。

 

先ほどのBOSS RC-300をもう一度見てみましょう。

ついているペダルを解説すると…

  1. 全トラックの再生ON/OFFペダル(左上)
  2. LOOP FX(右上)※エフェクトをかけるペダル
  3. エクスプレッションペダル(一番右)※エフェクトの深さを調節
  4. TRACK1 オーバーダビング/再生ON ペダル(左下)
  5. TRACK1 再生OFFペダル(左下2番目)
  6. TRACK2 オーバーダビング/再生ON ペダル(左下3番目)
  7. TRACK2 再生OFFペダル(左下4番目)
  8. TRACK3 オーバーダビング/再生ON ペダル(左下5番目)
  9. TRACK3 再生OFFペダル(左下6番目)

ペダルが9つもついていますね。

でも、同時に扱えるのって3トラックなんですよ。意外と少ないと思いませんか?

 

…ということはペダルが1つや2つしかない製品はどうなってしまうのか。

そこを理解してから、買う商品を選ぶのが重要なわけです。

 

…で結論を言うとペダル数が少ないと、同じペダルを「1度踏み」「2度踏み」で使い分ける仕様になります。

具体的にどのあたりに弊害が出るのかをペダル1つの場合と2つの場合で解説していきます。

ペダルが1つの場合

ペダルが1つのルーパーと言えば、コンパクトなBOSS RC-1

見た通りでペダルは1つしかありません。もちろん同時再生トラック数も1つだけ。

 

BOSS RC-1のペダル数が少ない弊害は「ループ再生停止操作が2度踏み」であることです。

2度踏みの判定時間が長いので、前小節の4拍目で1度踏んで次の小節の頭拍で再度踏めば停止できます。

RC-1の停止イメージ

しかし、ギターを弾きながらの2度踏みは相当な慣れが必要です。

ペダルの遊び部分も計算して、正確なリズムで止めないと余計な音が鳴ってしまいます。

 

やり込めばできる操作ではありそうですが、ライブで使うにはかなり不安です。

プロアーティストの弾き語りで1トラックしか使わないからといって、2度踏みを組み込んでる人を僕は見たことがありません。

ペダルが2つの場合

ペダルが2つで同時再生トラック数も2つのBOSS RC-30

弾き語り向けのルーパーでは最も売れている製品ですね。

ペダルが2つあるので、1トラックならループ再生はONが左、OFFが右と分かれており2度踏みする必要はありません。

 

問題は2トラック使う場合の操作です。

2トラック使う場合の操作

  • 操作するトラックのチェンジ…右ペダルを2秒長押し
  • 選択したトラックのみ停止…右ペダルを1度踏み
  • 全トラック停止…右ペダルを2度踏み

ハードルが高いのは全トラック停止の2度踏みです。

本番で事故る可能性が高いです。

 

ただ、2トラック使う場合は音の厚みも作れるので、停止する寸前はルーパーの音に任せて弾き語りをやめてしまうのも手です。

そうすれば、集中するのは2度踏みだけなので十分対応可能です。


…でここまでの説明を見て、BOSS RC-1BOSS RC-30はダメなんだな…と思ったあなた。

そんなことはありません。

なぜなら、ペダルは別売のフットスイッチを使って増やすことができるのです。

 

特にBOSS RC-1はについてはBOSS RC-30を買うより、別売のフットスイッチを足したほうが安いので選択肢に加えましょう。

別売のフットスイッチを加えると、どんなふうに変わるのかも解説していきます。

フットスイッチ

※3,500円程度で買える BOSS FS-5U

ルーパーは大抵の製品が別売りのフットスイッチを接続して、フットスイッチに機能を付与することができます。

BOSSの代表的なフットスイッチはこれ。

  • BOSS FS-5U…シンプルなフットスイッチ
  • BOSS FS-6…フットスイッチ 横並びで2つ
  • BOSS FS-7…フットスイッチが縦並びで2つ

一番効果が高いのはBOSS RC-1BOSS FS-5Uの組み合わせですね。

停止操作がBOSS FS-5Uに割り振られるので、1度踏みでループ再生を停止できるようになります。

 

ルーパー本体&フットペダルでもBOSS RC-30の半額程度で買えるので、トラック数や接続端子(後述)の問題がなければBOSS RC-1BOSS FS-5Uの組み合わせは使いやすいです。

 

逆にBOSS RC-30は追加のフットスイッチを買っても、あまり役に立ちません。

全トラック停止をフットスイッチに割り振りたいのに割り振れません。

ダブルのフットスイッチを取付けても、録音トラックの選択とFX(エフェクト)操作が割り振られるだけです。

 

なので、2トラックのループ再生を活用した弾き語りをやりたいなら、でかくて高いですがBOSS RC-300を買うのが現実的です。

接続端子

RC-30 背面

※BOSS RC-30の接続端子

さて、買う前にちゃんと知っておくこと…最後は接続端子です。

接続端子で注意するのは2点。

  • マイクを使うか?…XLR入力端子が必要
  • 音楽プレイヤー(スマホ)を繋げるか?…AUX入力端子が必要

弾き語りでのルーパー使用ではコーラスを活用したいところ。

なので、マイクは使えるようにXLR端子は欲しいところです。

 

ちなみにルーパーの定番 BOSSループステーションではBOSS RC-1だけ、XLRもAUXもありません。

BOSS RC-30BOSS RC-300はXLRもAUX端子もあります。

 

やはり、BOSS RC-30が一番無難かなぁ。

おすすめのルーパー

レビュー

おすすめの製品はここまでにも登場した、BOSS ループステーションシリーズです。

別売りフットスイッチもあって汎用性が高いですし、弾き語りで使うならループステーション1択でいいくらい安定の製品です。

 

本章では改めて、ループステーションの各製品を解説していきます。

BOSS RC-1

  • 同時再生トラック:1、ペダル:1のシンプル構成
  • 最大12分まで録音可能
  • INPUTはLINE端子×2

最小限の機能をコンパクトにまとめた、エントリーモデル BOSS RC-1

弾き語り向けのルーパーというよりはギタリスト向けの製品です。

 

また、特定のバッキングをループさせてアドリブソロを練習する…など練習用に活用するにも丁度いいですね。

 

…といっても、弾き語りにおいても同時再生トラックは1つで良くて、マイクも使わない…ということならBOSS RC-1で事足ります。

 

ループ再生の停止が2度踏みとなっているため、実戦で使うならBOSS FS-5Uを追加して1度踏みにすることをおすすめします。

 

ガッツリとルーパー使って工夫する…という方は上位モデルをお勧めしますが、リズムやギターフレーズを重ねたいだけならBOSS RC-1BOSS FS-5UでOKです。

BOSS RC-1

FS-5U(フットスイッチ)

注意
似た製品でFS-5LがありますがRC-1非対応なので使えません

BOSS RC-30

  • 同時再生トラック:2、ペダル:2
  • 最大3時間の録音と99フレーズのメモリ内蔵
  • INPUTはXLR端子、LINE端子×2、AUX端子
  • 5種類のエフェクト内蔵

一気に自由度が上がる中堅モデル BOSS RC-30

弾き語り向けのルーパーでは最も売れているモデルです。

 

ツマミやフェーダーも増えてLOOP FX(エフェクト)も内蔵されているので、やれることがかなり増えています。

色々といじって遊びたいと思っている方はBOSS RC-30まで頑張ると良いでしょう。

 

XLR端子やAUX端子もついているため、マイクやスマホも接続可能です。

コーラス入れたり、スマホ経由で効果音入れたりもできるので自由度は大分上がります。

 

同時再生トラックも2トラックいけるので、リズムとメロディフレーズを別管理することもできます。

ただ、全トラック停止が2度踏みなので止める場面では2度踏みしやすいよう配慮しなければいけません。

 

エド・シーランのように複数トラックのON/OFFを頻繁にやる人は次のBOSS RC-300がおすすめ。

ですが、それ以外の大半のことは BOSS RC-30で実現可能なので、ループステーションの中でも最も万人向けの製品です。

BOSS RC-300

  • 同時再生トラック:3、ペダル:9
  • 最大3時間の録音と99フレーズのメモリ内蔵
  • INPUTはXLR端子、LINE端子×2、AUX端子、MIDI入力端子
  • 16種類のエフェクト内蔵

ループステーションの中でも上位モデルにあたる、BOSS RC-300

プロアーティストでルーパーを活用する方はBOSS RC-300を選択することが多い印象です。

 

同時再生トラックも3つに増えて、各トラック毎に専用フットスイッチが2つずつ。

そして、別で左上に全トラックの再生/停止可能なフットスイッチがついています。

 

なので、エド・シーランのように場面別でループフレーズを色々と使い分けたい人はBOSS RC-300がベストです。 

 

また、16種類の内蔵エフェクトがついており本体右上にLOOP FX専用のフットペダル。

更に右端にはエフェクトの強さを調節できる大型のエクスプレッションペダルがついているため、飛び道具的な使い方もできます。

 

欠点はでかくて重いことです。

重量 4kgもあるので電車移動はかなりしんどいです。

 

ただ、抜群の自由度と操作性なのでルーパーをライブ演奏の主軸に置こうと考えるなら、BOSS RC-300か次のBOSS RC-505ですね。

BOSS RC-505

  • 卓上で使うタイプのルーパー
  • 同時再生トラック:5
  • 最大3時間の録音と99フレーズのメモリ内蔵
  • INPUTはXLR端子、LINE端子×2、AUX端子、MIDI入力端子
  • 21種類のエフェクト内蔵
  • 実売価格 5.6万円程度

机の上に載せる卓上タイプのルーパーで最上位モデルにあたるのが BOSS RC-505

 

足元で操作はできないので、基本は事前にトラックを作り込んで組み合わせて使うのが良いですね。

弾き語りのルーパーというと、その場でアコギを使ってリズムやフレーズを作るのが定番ですが割り切っちゃって事前準備ってのも良いですよね。

 

特に最近は洋楽を中心にシンガーソングライターもブラックミュージック、ダンスミュージック、EDM寄りの方が多いですからね。

ルーパーをフル活用して音色を増やせれば、1人でも充実した演奏が実現できそうです。

1人でライブできると身軽ですし、活動費用も抑えられるので活動の幅が広がりますからね。

 

ちなみにプロアーティストでは竹内アンナさんがBOSS RC-505を使用されています。

BOSS RC-300も持っているそうですが、メインは卓上のBOSS RC-505です。

今度、どんな使い方をしているのか見てこようと思います。

弾き語り用ルーパー まとめ

朝の風景

  • ルーパーはトラック数、ペダル数、入力端子についての知識をつけてから商品選定すべし
  • ペダル数は不足している場合は後付けも可能
  • 弾き語りならBOSSのループステーションシリーズが安定

ぎたすけ

見てるとルーパーってシンプルなものだと思ってたのに結構複雑なんだな

たけしゃん

勉強せずに買ってお蔵入りしている人が多い機材だからねぇ。ちゃんと理解してから買えば、すごい面白いエフェクターだよ

弾き語りで使うルーパーについての解説でした。

あらためて、おすすめのループステーションをまとめると…

  • BOSS RC-1…トラック1つ、LINE端子(マイクは繋げない)だけで足りる人向け
  • BOSS RC-30…大抵のことはできる万能選手。おすすめ
  • BOSS RC-300…複数トラックを使い分けて、ガッツリルーパーを使い倒す人向け
  • BOSS RC-505…卓上タイプ。事前にフレーズを仕込んで、作り込んだトラックを使いたい人向け

弾き語りで活用するならBOSS RC-30が無難ですね。

大抵のことはできちゃうので、BOSS RC-300まで行く人はほんとにエド・シーラン並みに使い倒す人です。

 

ただ、最近の時代の流れを考えるとBOSS RC-505で事前に作り込んじゃうのが流行りそう。

1ステージでガッツリのダンスミュージックと弾き語りミュージックを使い分ける…みたいな人が増えてきそうです。

 

どちらにしろ、ルーパーとシンガーソングライターの関係性は今後も面白くなること間違いなしですね。