予算30万円のアコギ(エレアコ) おすすめ5選。メーカーごとの特色、選び方を細かく解説

アコースティックギターを床に置いている写真

ぎたすけ

予算30万円あれば、有名なギターとかでも買えるのかな?

たけしゃん

そうだね。J-45とかD-28も30万円前半だから手が届く範囲になるね
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

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ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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予算30万円のアコギ

Gibson J-45
価格特徴
10万円有名メーカーのエントリーモデルが登場
アコギ・エレアコともに選択肢が豊富
15万円海外メーカーのエントリーモデルが増える
20万円オール単板など高品質製品が増える
プロの使用者が多い価格帯
30万円J-45、D-28など有名ギターも買える
プロの使用者が多い価格帯

予算30万円のアコギはプロユースの有名アコギが数多く存在する価格帯です。

趣味で音楽をやってる人が一生モノのギターとして買う価格帯でもありますね。

名だたる有名ギターは新品だと30万円前半あたりが多いので、憧れのアーティストと同じギターを買うことも可能です。

まずは予30万円で選ぶアコースティックギターのポイントをいくつか解説していきます。

予算30万円のおすすめメーカー

3本のギターヘッド

予算20万円までは材の質的に国内ギターメーカーが強いですが、30万円になると海外メーカーも同等以上になります。

補足

20万円までだと国内メーカーはオール単板だが、海外メーカーはまだ合板ギターが多い

まずはおすすめのメーカーを表でまとめてみました。

メーカー名特徴
YAMAHA品質が良く、価格も安い
LL36 AREなど有名製品も手が届く
Taylor品質が安定しており、エレアコに強い
314ceなどが買えるようになる
Gibson世界的に有名なギターメーカー
J-45など超有名ギターが買える
Martin最も有名なアコギメーカー
超有名なD-18やD-28が選択肢に入る

やはり、魅力的なのはGibsonとMartinですかね。

Gibson J-45Martin D-28は本当に使用者が多い人気ギターですが、それだけの理由があります。

一方で最近はYAMAHA、Taylorも非常に人気がありますね。

特にYAMAHAのLL36 AREは非常に良質な木材を使って国内生産しており、シンガーソングライターの使用者が多いです。

予算30万円のエレアコ

エレアコで演奏している人

予算30万円のギター選びで地味に悩むのがエレアコを買うかどうかです。

YAMAHAのLシリーズ、Martinの有名ギターはピックアップ未搭載のアコギなんですよね。

YAMAHA LL36 ARE
YAMAHA LL36 ARE
補足

LLXC36 AREならエレアコだが、50万円くらいする

なので、メーカー純正のエレアコを選択する場合はTaylor、Gibsonが有力になります。

一方でMartin、YAMAHAの高級ギターは生音の魅力がすごいんですよね。

また、Gibsonは標準ピックアップはインブリッジピエゾなので出音がいまいちで換装する人が割と多いです。

Anthem
僕のJ-45もAnthemを後からつけています

そんなわけで、予算30万円になるとアコギを買って後からピックアップを載せる人も多いですね。

このあたりはご自身の用途に合わせて選びましょう。

完全にライブギターとして使うなら、メーカー純正のエレアコの方が安定です。

補足

ピックアップ後付けはつけてみないと出音がわからず、少し博打なところがある

一方でレコーディングなど生音で鳴らすのがメインであれば、必要になったら後からピックアップを足す方向で考えると良いでしょう。

たけしゃん

僕も最近はライブ配信やRECが中心なので、ほとんど生音をマイク録りしてますね

予算30万円の中古ギター

Taylor 814ce

予算30万円であれば、中古ギターの選択肢も有効です。

ワンランク上のギター、ビンテージ、限定仕様のギターなど選択肢も非常に豊富です。

ただ、中古は消耗パーツが減っており、メンテナンスコストが発生しがちです。

中古は消耗パーツ交換など地味にお金がかかる

なので、個人的には本体価格を抑えるために中古という選択肢はあまりおすすめしません。

自身の欲しいモデルが生産完了品だったり、すごく気に入ったギターが中古だった場合に検討するのが良いでしょう。

30万円出せれば、一部のビンテージギターも手が届きます。

また、GibsonやTaylorは限定モデルを数多く出しているので、中古を視野に入れるとレギュラーモデルとは異なるギターも選択肢に入ってきます。

この予算間なら、中古市場を探し回るのもかなり楽しいですよ。

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予算30万円のアコギ おすすめ5選

アコギが壁に立てかけられている画像

それでは、予算30万円のおすすめアコギを5本紹介していきます。

やはり、有名どころのギターが多くなりますね。

プロを目指してバリバリ活動する人はもちろん、趣味で一生モノを買いたい人にもおすすめの製品ばかりです。

製品名タップで解説に飛びます

製品Gibson J-45
J-45
Martin D-28
D-28
Taylor 314ce V-class
314ce V-Class
YAMAHA LL36 ARE
LL36 ARE
Martin D-18
D-18
メーカーGibsonMartinTaylorYAMAHAMartin
トップ材シトカ・スプルースシトカ・スプルースシトカ・スプルースイングルマン
スプルース
シトカ・スプルース
サイド&バックマホガニーイーストインディアン
ローズウッド
サペリインドローズGenuine Mahogany
ピックアップ×××
総合評価
実売価格約290,000円約320,000円約290,000円約310,000円約300,000円
ECサイトAmazon
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Gibson J-45

Gibson J-45
写真はJ-45 ADJ
シェイプジャンボ
トップ材シトカ・スプルース
サイド&バックマホガニー
ナットBlack
サドルTusq
ピックアップL.R.Baggs Element VCT
付属品ハードケース
実売価格290,000円程度
補足

上表の仕様はJ-45 Standardです

アコギの代名詞的な存在、Gibson J-45

プロアーティストの使用者も非常に多い超有名アコギです。

J-45は年代によって仕様が異なり、ものすごい数のバリエーションがあります。

現行のJ-45は「J-45 Standard」という製品名のものです。

たけしゃん

ちなみに僕はJ-45 ADJという60年代の仕様を踏襲したモデルを使ってます
J-45 正面
J-45 ADJ

J-45はジャキッとした音質で音量はストロークの輪郭がしっかりしています。

そして、現行のJ-45は鳴りはほどほどですが、ちょうど歌いやすい音量レベルなんですよね。

J-45 サンプル音

弾き語りでも良い音ですが、バンドに入ったときのサウンドも非常に良いです。

僕もTaylor 814ceとJ-45の2本使ってますが、J-45は本当に便利です。

1本で全部こなしたいとなると次のD-28の良いですが、ボーカルギターとして使う分にはJ-45はものすごく良いですね。

Martin D-28

シェイプドレッドノート
トップ材シトカ・スプルース
サイド&バックイーストインディアン
ローズウッド
ナットBone
サドルCompensated Bone
ピックアップなし
付属品ハードケース
実売価格320,000円程度

J-45と並んでアコースティックギターの代名詞となっているMartin D-28

煌びやかで伸びのあるサスティーンとバランスの良い出音はジャンル問わずに重宝されています。

D-28も歴史がないので、色んな仕様のバージョンが存在します。

現行品は「D-28 STANDARD」という型番ですね。

J-45は歌モノに寄ってるギターですが、D-28はインストとかソロギターでも活用されています。

1本で色んなジャンルに対応したい人にはうってつけのギターですね。

たけしゃん

ただ、ここ数年で値上がりしているので、予算30万円だときついかもしれないです

Taylor 314ce V-Class

シェイプグランドオーディトリウム
トップ材シトカスプルース
サイド&バックサペリ
ピックアップES2
付属品ハードケース
実売価格290,000円程度

Taylorのミドルモデルで人気の314ce V-classです。

Taylorは300番台からオール単板ギターになり、生鳴もグッとよくなります。

ギターの単板と合板を説明した図解

サイド&バックに使われているサペリはマホガニーに近い木材で、ミッドレンジの豊かさが特徴的です。

Taylorはギターのルックスもよく、ネックも握りやすいので演奏性も良好です。

弾き語り、ソロギターと色んなジャンルの人が使っている万能性もポイント高いですね。

ピックアップはTaylor独自のES2というシステムが入っています。

TaylorのESピックアップ
ボディ上部にコントローラーツマミがある

ブリッジ後方にセンサー型のピックアップが配置されています。

素子はピエゾですが、音は通常のアンダーサドルピエゾよりはナチュラルな音です。

ライブハウスのセッションで聞いていても、ES2の音はバンドでもちゃんと抜けてくるのが良いですね。

YAMAHA LL36 ARE

YAMAHA LL36 ARE
シェイプオリジナルジャンボ
トップ材イングルマン・スプルース
サイド&バックインドローズ
ナットエボニー
ブリッジエボニー
ピックアップなし
付属品ハードケース
実売価格310,000円程度

プロアーティストで使用者が多い、YAMAHA Lシリーズの人気モデルLL36 AREです。

良質な木材を使って、日本で製作されている国産の名ギターです。

トップ材はA.R.Eを施したイングルマンスプルースを使っており、サイド&バックはインドローズ単板。

A.R.E

温度、湿度、気圧を制御して経年変化した木材と同様の変化を短期間で生み出す技術

LL36 AREは胴全面ラッカー塗装となり、装飾も豪華になっています。

YAMAHA LL26 AREとLL36 ARE
LL26はウレタン塗装で装飾もやや控えめ

実物を見ると、一目で高級ギターとわかりますね。

J-45やD-28は超有名ですが、実はハイエンドモデルではないので装飾などは控えめなんですよね。

補足

Gibson DoveやMartin D-45などは装飾もかなり豪華になる

そのため、ルックス面でLL36 AREはワンランク上のギターに見えますね。

もちろん、音の鳴りも非常に良いです。

プロアーティストで使用者が多いのも、生鳴りの良さと優れた演奏性で気にいる人が多いからだそうです。

YAMAHA LL36 ARE

Lシリーズ弾き比べ LL36ARE/YAMAHA(YouTube)

なお、Lシリーズには3種類のボディサイズが用意されています。

YAMAHA Lシリーズのボディシェイプ

オーソドックスなのはLLタイプですが、フィンガースタイルの方にはLSシリーズが人気ですね。

補足

橋口洋平さん(wacci)はLL36、井上苑子さんはLJ36、大石昌良さんはLS36を使用している

どれも音質・演奏性ともに申し分ないので、好みのものを選びましょう。

Martin D-18

シェイプドレッドノート
トップ材シトカ・スプルース
サイド&バックGenuine Mahogany
サドルCompensated Bone
ピックアップなし
付属品ハードケース
実売価格300,000円程度

D-28と並ぶ超有名ギター、Martin D-18

D-28のサイド&バックがローズウッドに対して、D-18はマホガニーで作られています。

J-45と同じスプルース&マホガニーという組み合わせですが、音色は全然違います。

D-18は弾き語りの方、ギタリストの方と本当にいろんな人が使ってるギターですね。

D-28は煌びやかで艶のある音ですが、D-18は落ち着いた大人っぽい音がします。

ピックアップは搭載されていないので、ライブで使っていく人は後付けでピックアップをつけることも考えましょう、

 

予算30万円のアコギ まとめ

製品Gibson J-45
J-45
Martin D-28
D-28
Taylor 314ce V-class
314ce V-Class
YAMAHA LL36 ARE
LL36 ARE
Martin D-18
D-18
メーカーGibsonMartinTaylorYAMAHAMartin
トップ材シトカ・スプルースシトカ・スプルースシトカ・スプルースイングルマン
スプルース
シトカ・スプルース
サイド&バックマホガニーイーストインディアン
ローズウッド
サペリインドローズGenuine Mahogany
ピックアップ×××
総合評価
実売価格約290,000円約320,000円約290,000円約310,000円約300,000円
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楽天市場
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ぎたすけ

流石に聞いたことあるギターがいっぱい出てきたな!

たけしゃん

そうだよね。憧れのギターも一通り選べるようになるのが予算30万円なんだよね

予算30万円のアコギ選びについてでした!

憧れのMartin、Gibsonのギターも色々選べるので充実したアコギ選びができる予算ですね。

僕もGibson J-45を愛用してますが、すごく歌いやすくて弾き語りが非常に楽しいです。

なかなか、買える金額ではないですが、一生遊べると思えば安い買い物かもしれませんね。

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