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メイプルのアコギを解説。Gibson最上位モデルで使用される木材

カエデ

ぎたすけ

Gisbonの最上位モデルってマホガニーじゃないんだ?

たけしゃん

DoveとかJ-200とかなんだけど、メイプルが使われているんだよ。最近はオーストラリアのメイプルも人気だね
この記事でわかること
  • メイプルの種類
  • メイプルの特徴
  • メイプルを使った代表的なギター

メイプル

カエデの葉

メイプルとはカエデのことでムクロジ科カエデ属の木の総称のこと。

ギターではサイド&バック、ネックの材料として使用されています。

特にエレキギターでは中心的な木材として活躍しています。

 

メイプルがサイド&バックに使用されたギターは音へのレスポンスが優れており、高音の伸びが控えめな明るいのに落ち着いた音になります。

 

マホガニーやローズウッドとは異なり、絶滅危惧種や輸出規制されているものはありません。

比較的入手しやすく、これからはアコギの木材としてもっとフューチャーされていくかもしれません。

メイプルの種類

カエデ

ギターの木材として使われるメイプルは主に4種類あります。

  • ヨーロピアン・メイプル
  • ソフト・メイプル
  • ハード・メイプル
  • クィーンズランド・メイプル

メイプルと言うとクィーンズランド・メイプル以外の3つを指すのが一般的です。

なお、メイプルを使ったアコギの代表格はGibsonの最上位モデルであるJ-200Doveですが、産地までは記載がありません。

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ヨーロピアン・メイプル

  • 古くからバイオリンなどの木材として用いられてきたメイプル
  • ヨーロッパが主要産地
  • シカモア・メイプルとも呼ばれる

古くからヨーロッパでバイオリン属の材料として用いられてきたのが、ヨーロピアン・メイプル。

レスポンスが良く、高音控えめの落ち着いた音質です。

 

ヨーロピアン・メイプルには木目が美しい状態なものがあり、珍重されています。

昔のギターでは木目を活かしたメイプル一枚もののギターなどがあり、工芸品として希少価値があります。

ソフト・メイプル

  • 比較的入手が楽で家具、楽器などに用いられるメイプル
  • 北アメリカ、カナダが主要産地
  • ビッグ・リーフ・メイプルとも呼ばれる

メイプルの中でも最も大きな葉を持つ、ソフト・メイプル。

音質もヨーロピアン・メイプルとは少し変わり、堅くて歯切れがよく抜けの良い音になります。

 

ソフト・メイプルはネックに使われることはほとんどなく、サイド&バックの木材として使われます。

美しい木目の状態になっている個体も多く、綺麗なギターが作られます。

代表的なギター Taylor 614ce

 

トップにシトカ・スプルース、サイド&バックにソフト・メイプルを使ったTaylor 614ce

2015年のアップデートでトップ材のシトカスプルースをトレファイド処理(半炭化)して音に温かみをくわえています。

 

更にV-Classになってからメイプル特有の音の立ち上がりの速さが、より活きて最近人気が復活してきています。

V-Class
音量をキープしつつ、高音のサスティーンを活かすTaylor独自のブレイシング手法

クッキリとした音でレスポンスが良い、メイプルらしさが良く出ているアコギです。

更にTaylorのピックアップシステムES2が搭載されているため、エレアコとしての品質も優れているので非常に使いやすいギターです。

ハード・メイプル

  • ギターのサイド&バック、ネックに用いられるメイプル
  • アメリカ中西部、カナダ南東部が主要産地
  • シュガー・メイプル、ブラック・メイプルとも呼ばれる

強度が高く、ギターのネックなどにもよく用いられるのがハード・メイプル。

名前の通り、堅くて重いが弾力性もあり、他のメイプルより高音が強めでクッキリした音になります。

 

比重も他のメイプルが0.62程度なところ、ハード・メイプルは0.74と重め。

比重
水を1としたときの重さの割合

乾燥させたあとは比較的、状態が安定しやすい木材なのでギターの材としても活躍しています。

Gibsonアコギのネックは産地非公開ですが、ハード・メイプルが使われていることが多いようです。

クィーンズランド・メイプル

  • オーストラリアのギターメーカーが使うメイプル
  • オーストラリアが主要産地
  • メイプルという名前だが、ミカン科でいわゆるメイプルではない

Maton、Cole Clarkが好んで使うオーストラリアで採れるクィーンズランド・メイプル。

メイプルという名前ですが、ミカン科なので植物学的には他のメイプル(カエデ)とは異なる木になります。

 

音質もメイプル…というよりはマホガニーに近い性質を持っており、低中高と各帯域のバランスが取れた明るくて爽やかな音質です。

最近は人気があるそうですが、かなり使いやすい音です。

音のレスポンスも良いので、ストロークもアルペジオも弾いていて気持ちいですね。

 

プロアーティストではジャック・ジョンソンやトミー・エマニュエルがクィーンズランド・メイプルのギターを好んで使っています。

代表的なギター Maton EBG808TE

Matonが作るトミー・エマニュエルシグネイチャーモデル EBG808TE

木材はトップ:シトカスプルース、サイド&バック:クイーンズランドメイプルで構成されています。

 

小さめのボディにレスポンスの良いクイーンズランドメイプルが組み合わさって、フィンガースタイルに最適なギターです。

ストロークも中高音が押し出されて、まとまったバランスの良い音です。

 

クィーンズランド・メイプルのアコギはすごく優秀で使いやすいですね。

トミー・エマニュエルが使っているため、ソロギタリストには素晴らしさが知られていますが、歌モノにも絶対合います。

シンガーソングライターにも、もっと認知されてほしい木材です。

メイプルの木目

メイプルは産地よりも木目の種類で値段が大きく変わるのが特徴です。

ギターの仕様書にも産地ではなく、木目の種類が記載されていることも割と多いです。

メイプルの木目

  • フレイム・メイプル…トラのしま模様に似た木目
  • キルト・メイプル…波紋のような木目
  • バーズアイ・メイプル…玉粒状の鳥眼木目
  • カーリー・メープル…波紋のような木目(キルトとは雰囲気が違う)

…とこのあたりですが、ギターでは特にフレイム・メイプルとキルト・メイプルが高級ギターに用いられます。

フレイム・メイプルを使った代表的なアコギはGibson Doveです。

Gibson Dove

※Gibson Doveの裏面

裏面がフレイム・メイプル特有のキレイな木目となっています。

 

対して、キルト・メイプルを使ったアコギはあんまりなく限定モデルなどで販売されている程度です。

※Gibson / 30th Anniversary STARBURST

キルト・メイプルはエレキギターに使われることが多いですね。

 

アコギではGibson Doveがプロ・アマ問わずに人気ギターなこともあり、フレイム・メイプルのほうが認知度が高いです。

メイプルについて まとめ

打ち合わせ

  • メイプルはサイド&バック、ネックに用いられる木材
  • Gibson、Taylorなどのギターメーカーが使っている
  • 産地より木目の種類で価格が大きく変わる

ぎたすけ

たしかに木目がキレイだった目線がいっちゃうよな

たけしゃん

ただ、メイプルが使われるのはサイド&バックやネックだからステージ上だと木目はわからないんだけどね

メイプルの解説でした!

ローズウッドやマホガニーが供給不足になるにつれて、メイプルの存在が大きくなるかもしれないですねぇ。

 

いわゆるメイプルではないですが、クィーンズランド・メイプルはほんとに良い木材なので気になった方はぜひ触ってみてほしいです。

最近はクィーンズランド・メイプルを使っているCole Clarkの人気が上がっている感じがしますし、注目の木材です。

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