アコギのナット幅(ネックの太さ)による音やプレイの影響を解説

ナット幅の解説

ぎたすけ

ナット幅って細い方が弾きやすくて良いんじゃないの?

たけしゃん

弾きやすいんだけど、音質は細くなっちゃうんだよね。プレイスタイルによっては太い方がいいよ
この記事でわかること
  • アコギのナット幅(ネックの太さ)について
  • ギターメーカーの標準的なナット幅(ネックの太さ)
  • プレイスタイル別、おすすめのナット幅

アコギのナット幅(ネックの太さ)について

ナット幅

ナット幅とは、ギターパーツのナットの横幅のこと。

ナット幅によってネックの太さが決まります。

 

ナット幅は細いほどネックも細くなり、弦を押えるのが楽になります。

初心者向けギターや1960年代後期のギブソンギターはネックを細くした、「ナローネック」と呼ばれる仕様のギターもあります。

 

ただし、ネックが細くなると低音を中心に音が薄くなり、鳴りに力強さが失われます。

ボディ本体の次に音質への影響が出る重要パーツでもあります。

ナット幅(ネックの太さ)の標準値

一般的なナット幅

ナット幅の基準になっているのはアコースティックギターメーカーの最大手マーチン(Martin)。

初期のマーチンギターのナット幅は44.5mmでした。

その後、42.9mmという少し細めなネックが登場します。

 

上記の2種類が主流となっており、一般的なナット幅の基準は「42.9mm」「44.5mm」となっています。

 

…といってもメーカー毎に若干の違いがあります。

ギターメーカー毎の有名ギターでナット幅を比べてみましょう。

ギターメーカー毎のナット幅

  • マーチン D-28…44.5mm
  • ギブソン J-45(2019)…43.8mm
  • テイラー 814ce…44.5mm
  • ヤマハ LS36…44mm
  • タカミネ DMP700N…42mm
  • K.Yairi RF130…42mm

マーチンの基準値から、メーカー毎に少しの違いがありますね。

僕はメインギターのテイラー814ceが44.5mm、サブのマーチンDX1が42.9mmなのですが、握った感触は結構違います。

ナローネック

ナローネックとはナット幅(ネックの太さ)が狭いタイプのギターのことです。

 

一般的なナット幅の基準は「42.9mm」「44.5mm」のところをナローネックタイプのギターはナット幅39~41mmで設定されています。

代表的なナローネックギターは1965年~1969年に作られたGibson(ギブソン)ギターです。

 

1965年~1969年に作られたGibson(ギブソン)ギターはナット幅39~40mmのナローネック仕様になっています。

数mm程度の差と思いきや、握るとかなり細いことを実感できます。

 

秦基博さんが1967年製のギブソン J-45を使用されており、ナット幅は39mmとナローネック仕様になっています。

秦基博さんは親指で5弦を押えたり、ナローネックの強みを活かしてます。

その一方で、サブギターとのナット幅の違いによる違和感をなくすのに最初は手間取った…と語っていました。

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ミニギターのナット幅

Martin LX1

ミニギターというと小さいのでネックも細いのでは…?と思いがち。

ですが、ミニギターもネックの太さは変わりません。

 

エド・シーランも使っているミニギター、マーチン LX1Eのナット幅は42.9mm。

ネックの細いものが欲しい…と思ってミニギターを選んでも変わらないので注意しましょう。

 

その代わり、ミニギターはボディサイズが明らかに小さいので部屋で使用したり、外出先に持ち歩くにはもってこいです。

LX1(アコギ)

LX1E(エレアコ)

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おすすめのナット幅(ネックの太さ)

アコースティックギターを演奏する人

たけしゃん

ナット幅の選択にこれといった正解はないですが、向き不向きを中心に解説していきます

フィンガースタイルが多い

フィンガースタイルが多いプレイヤーにおすすめのナット幅は「44.5mm」です。

一見、ナット幅が狭い方が良いように思えますが、各弦の音を細かく刻むと左手・右手が窮屈になるのでナット幅は広い方が良いです。

 

ちなみにフィンガースタイルがメインになるクラシックギターでは47~50mmといった太めのネックが用いられます。

 

…といってもアコギだとストロークでも使うため、あまり広すぎても不便。

なので、万能かつナット幅がそこそこ広い44.5mmがおすすめです。

ストロークが多い

ストロークが多いプレイヤーにおすすめのナット幅は「42mm~43mm」です。

ストロークだと左手の押弦が楽になるナット幅狭めのギターが適しています。

 

ナローネックまでいくと弾きやすいものの、低音が薄い音質で好みが分かれます。

ギブソンのヴィンテージギターの「アジャスタブルサドル + ナローネック」ならではの音が好きな方も多いため、一度弾いてみると良いでしょう。

アジャスタブルサドル
1960年代のギブソンギターに採用された高さを調節できるサドル。特徴的なジャキっとした音質になる

 

ちなみに親指での押弦を多用する人もナット幅が狭い方が楽です。

僕も自分のギターを弾いていて、ナット幅44.5mmより42.9mmのほうが親指での押弦は大分楽に感じます。

迷ったら42mm~44.5mmのギターを買おう

特にこだわりがなければ、ナット幅42mm~44.5mmのどれかを買いましょう。

あまり、極端なナット幅のギターを買うと他のギターとの併用が難しくなります。

 

ナット幅 42mm~44.5mmであればプレイ的にも万能ですし、ギターを持ち換えても違和感は少ないです。

また、アコギの9割以上はナット幅 42mm~44.5mmなので、選べるギターも増えます。

アコギのナット幅(ネックの太さ)のまとめ

チェックリスト

  • ナット幅は狭い方が押弦が楽だが、低音を中心に音の出が弱くなる
  • フィンガースタイルはナット幅広め、ストロークスタイルは狭めがおすすめ
  • ナット幅 42mm~44.5mmのギターを選ぶのが無難

ぎたすけ

ナローネックって弾きやすそうだし、手が小さいと使いやすいんじゃないの?

たけしゃん

まあ、そうなんだけどね。ナローネック使うなら普通のネックのギターも 1本持っておくと便利だね

アコギのナット幅(ネックの太さ)についての解説でした!

正直なところ、どれでも好みのレベルなので握ってしっくりくるのが良いでしょう。

 

ただ、手が小さくて押弦しにくいからナット幅の狭いものを選ぶ…というのはあんまり良い選択になりません。

指の握力を鍛えたり、トレーニングして克服したほうが良いです。

 

また、押弦のしやすさ…でいくとナット幅より弦高のほうが影響力が大きいです。

ナット幅と合わせて、弦高の調整についても検討するとよいでしょう。

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