Flanger FT-12Cをレビュー。安くて多機能なクリップチューナー

評価:3

ぎたすけ

安くて多機能なチューナーだなぁ

たけしゃん

クリップチューナーの中でも安くて人気のチューナーだね。僕も長い事使ってたから細かくレビューしていくよ
この記事でわかること
  • Flanger FT-12Cの機能
  • Flanger FT-12Cのレビュー
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

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プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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Flanger FT-12Cについて

FT-12C
  • ピッチ検出…ピエゾ
  • 測定モード…ギター/ベース、クロマチック
  • 対応周波数…430~450Hz

安いのに多機能で人気なクリップチューナー Flanger FT-12C。

クリップチューナーで求められる機能は一通り網羅しています。

安いわりに頑丈な造りになっており、人気なのも納得。

早速、機能について解説していきます。

ピッチ検出

ギター本体の振動を検出するピエゾタイプです。

ギター用クリップチューナーでは一般的で自宅でもスタジオでもピエゾが断然、使いやすいです。

【参考記事】ギター用チューナーのピッチ検出方式の違いを解説

測定モード

  • ギター/ベースモード
  • クロマチックモード

通常、使用するクロマチックモードに加えて、初心者向けのギターモードも搭載。

クリップチューナーに必要な機能としては十分ですね。

高精度チューニングのストロボモードは搭載されていないため、精度高くチューニングする場合は他のチューナーを選びましょう。

【参考記事】ギター用チューナー 4種類の測定モードによる違いを解説

チューニングの周波数

430~450Hzの周波数に対応しており、変更可能。

POPSだと440Hzが標準的ですが、管楽器やグランドピアノとセッションする時は441~442Hzを採用する場合もあります。

Flanger FT-12Cなら1台で様々なパターンの周波数に対応できます。

【参考記事】ギターのチューニング周波数は440Hz?441Hz?442Hz?

 

Flanger FT-12Cのレビュー

FT-12C

たけしゃん

僕は以前、サブ機としてFlanger FT-12Cを利用していました。メインにしなかった理由も含めてレビューしていきます

それではFlanger FT-12Cのレビューです。

総評すると「自宅では便利だけど、ステージだと不便なチューナー」です。

僕は以前、KORG PitchClip2をメイン。Flanger FT-12Cをサブとして利用していました。

理由はKORG PitchClip2は機能面で不足があるものの、シンプルで使いやすい。

Flanger FT-12Cは多機能だけど、ステージ上では使い辛いからです。

Flanger FT-12Cの良いところ、悪いところを細かくレビューをしていきましょう。

安いのに機能が充実している

1,000円を切る価格帯で測定モードが複数あり、周波数変更可能な機種はなかなかありません。

しかも、クロマチックモードの反応も良好です。

これだけ、安くて多機能な点はメーカー側の努力が素晴らしいと感心するばかりです。

角度調整可能だがディスプレイのリバーシブル機能はない

本体がグルグル回るため、角度の自由度は高め。

ただし、ディスプレイ表示を逆転させるリバーシブル機能がないのでヘッド裏側につけると文字が逆になります。

ギターヘッドの裏につけたい場合は他のチューナーを選択したほうが良いでしょう。

電源ON/OFFが長押しなのは不便

操作ボタンは2つ。

上が周波数やギター/ベースモードのキーを切替るボタン。

下が短押しでクロマチックモード、ギター/ベースモードの切り替え、長押しで電源ON/OFF。

 

電源ON/OFFボタンは独立させてほしい!

ステージ上でMODEが切り替わっても、切り替え直せばいいだけなんですけど慌てますからねぇ。

ディスプレイが見づらい

ディスプレイ表示はかなりカラフルで見やすいように思えます。

しかし、実際に使うと角度によっては全然見えません。

正確に言うとカラフル過ぎて、どこが光っていて、どこが光っていないのかが不明になります。

特にステージ上で照明の光が当たっていると、発生頻度が高いんですよねぇ。

オープンマイクで試して即、メインから外しました(苦笑)。

KORG PitchClip2のお供なら強い

KORG Pitch Clip2

KORG PitchClip2は測定モード1つしかなく、ボタンも電源ON/OFFしかない超シンプルクリップチューナー。

シンプルなので、ステージ上でのトラブルも起こり辛く非常に使いやすいのです。

PC2の詳細記事

ギター用クリップチューナー KORG Pitchclip 2をレビューする

KORG Pitch Clip2KORG Pitchclip 2(ピッチクリップ2)をレビュー。シンプルイズベストなギター用クリップチューナー

ただ、欠点は周波数が変えられず、管楽器などがいて周波数を変える必要があるセッションで困るということ。

そんな時にサブ機のチューナーを買おうと思っても、周波数変更できるタイプはそこそこするのが多いんですよね。

そこでFlanger FT-12Cの出番。

KORG PitchClip2の足りない機能の補完としてサブ機で使うのはありです。

クリップチューナーは「大は小を兼ねる」理論はイマイチ通用しません。

本体が小さいため機能が増えるほど、操作性が悪くなってライブでは使い辛くなるからです。

なので、シンプルチューナーと多機能で安いチューナーの2台使いは実は有効なんですよね。

 

まとめ

  • 安くて非常に多機能!
  • 使い勝手はよくない。ディスプレイ表示が見づらい
  • KORG PitchClip2のサブ機としてならあり

ぎたすけ

確かにステージ上で見えないって困るよな

たけしゃん

まあ、対処はできるけどね。あえて選ぶ理由がないんだよね

Flanger FT-12Cのレビュー記事でした!

ディスプレイ表示と電源ON/OFF部分を改良してくれれば、使えるので次回作に期待…というところですね。

クリップチューナーって多機能を求めるより、シンプルに使う機能だけに閉じてたほうがいいこと多いんですよね。

もしくはtc electronic PolyTune Clipみたいに多機能だけどボタンで綺麗にすみわけされているか。

Polytuneクリップ

便利で使うことが多い分、考えさせられるポイントも普段の使いやすさに重きが置かれるわけですね。

改めてですが、KORG PitchClip2のサブ機としてならありです。

KORG PitchClip2を使ってみて、稀に発生する周波数対応だけ何とかしたいのであれば検討してみましょう。

KORG PitchClip2

Flanger FT-12C

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