テイラー(Taylor)のギターを徹底解説しておすすめのアコギを紹介する

ぎたすけ

テイラーってエレアコ!ってイメージあるよな

たけしゃん

そうだね。高級ギターでエレアコというとテイラーが一番に出てくるし、使い勝手が良いギター多いよね
この記事でわかること
  • テイラーについて
  • テイラーのギターの種類と特徴
  • テイラーギターのプロ使用者

テイラー(Taylor)について

  • 1974年設立
  • 本社はカリフォルニア
  • 2014年にアメリカでのシェア率No.1メーカーとなった

高級ギターには少ない、エレアコ・カッタウェイモデルを中心に販売しているテイラー。

特にエレアコの品質には定評があり、ライブギターとして活用するミュージシャンは年々増えています

 

日本では元々はヤマハが国内正規代理店になっていましたが、現在は山野楽器に変わりました。

2008年頃から日本でも取引される量が増えてきて、最近では邦楽アーティストの使用者も大分増えましたね。

テイラーギターの種類

テイラーギターは3桁の数字とアルファベットで型番が構成されています。

例)814ce

この数字とアルファベットには下記のような意味があります。

本記事では、もう少し内容を掘り下げていきましょう。

3ケタ目(シリーズ名)

テイラーギターのレギュラーシリーズは100番台~900番台まであります。

それぞれ、トップ・バック木材の組み合わせなど特徴が異なります。

 

シリーズ内でも色んなバリエーションがありますが、ここでは各シリーズの代表的な組み合わせを表にしてみました。

型番トップサイド&バック
100シトカスプルースウォルナット
200シトカスプルースコア
300シトカスプルースサペリ
400シトカスプルースオバンコール
500シダーマホガニー
600シトカスプルースメイプル
700ルッツプルースローズウッド
800シトカスプルースローズウッド
900シトカスプルースローズウッド

フラッグシップモデルは800番台。

日本国内では200番台~400番台の使用者が多いです。

2ケタ目(弦の数、木材)

2ケタ目の数値には2つの意味があります。

  • 6弦か?12弦か?
  • トップの木材が軟材か?硬材か?
軟材と硬材
トップに良く使われる木材だと、スプルースやシダーは軟材(ソフトウッド)。マホガニーやコアは硬材(ハードウッド)と分類されている

上記2つの項目による組み合わせは下記の通り。

2ケタ目弦の数トップ材
16弦軟材
26弦硬材
512弦軟材
612弦硬材

「1」の使用者が圧倒的に多いです。

1ケタ目(ボディ形状)

1ケタ目のボディ形状です。

テイラーギターは様々な形状があり、王道のドレッドノート型だけではありません。

こちらも表にまとめてみました。

3ケタ目名称特徴
0ドレッドノート(DN)一般的な形
2グランド・コンサート(GC)マーチンのOO的な小型サイズ
4グランド・オーデトリアム(GA)マーチンのOOO的な中間サイズ
6グランド・シンフォニープ(GS)DNにくびれを作った独自デザイン
8グランド・オーケストラ(GO)DNより大きい、ジャンボサイズ

テイラーと言えば「4(GA)」が主流。

マーチンのOOOに近いけど、少し異なる形状。

ローが程よく出て、粒立ちも良いサウンドはプレイスタイル問わずに使えます。

万能な形状でテイラーの強みになっているデザインです。

c(カッタウェイ)

カッタウェイがあるときだけ、Cがつきます。

カッタウェイモデルではないものは省略されます。

e(ピックアップ)

ピックアップ搭載モデルの場合にeがつきます。

搭載されていない場合は省略されます。

V-Class

アコースティックギターのブレーシングといえば「Xブレーシング」。

テイラーは最近、V-Classブレイシングという工法を取りいれています。

 

本体内部でXブレーシングとは異なる振動パターンを作り出して、音量をキープしつつ高音のサスティーンを持続させる…というアイデアです。

確かに音量を大きくさせると高音の伸びが犠牲になり、逆もしかり。

 

そんなわけでドレッドノートのほかにスモールギターの存在価値もあるわけで両立できるギターがあれば理想的です。

その理想を追い求めた…ということですね。

 

型番の後ろにV-Classと書かれたものがV-Classブレイシングで作られたギターです。

試し弾きした所感ではそこまで差は感じられませんでしたが使い込むと違うのかもしれませんね。

テイラーのピックアップ

テイラーと言えば、エレアコ。

その高品質なエレアコを支えるのが独自のピックアップ「ES(エクスプレッション・システム)」です。

 

テイラーのピックアップは時代と共に変化し続けています。

ピックアップの変化

  • ~2002年…FISHMAN製PU
  • 03~13年…ES1
  • 14年~…ES2

それぞれの特徴を掘り下げて解説していきましょう。

FISHMAN製PU

2002年までに製造されたテイラーギターにはFISHMAN PREFIX STEREO BRENDERが搭載されています。

テイラー特注品なので一般販売はされていません。

 

このピックアップはコンデンサーマイクとピエゾのデュアル式となっています。

上記画像の通り、本体横にコントローラーパネルが設置されています。

コントロール機能

  • ボリューム
  • 4バンドEQ
  • ノッチフィルター
  • フェイズスイッチ
  • ブレンド(マイク・ピエゾの比率)

外付けプリアンプと同等の充実した機能です。

その代わり、値段も高く…、故障で交換すると工賃含めて7~8万円かかります(苦笑)。

 

ただ、高いだけあって現時点においても最高峰のピックアップです。

僕はこのピックアップがよくて、わざわざ2002年以前のテイラーギターを探して買ったほどです。

 

ブレンド機能はA(マイク)、B(ピエゾ)で比率を変えられますがAに全振りすると、ほんとにマイクだけの音になります。

ライブ配信や弾き語りライブではマイクだけの音で演奏できるので、素晴らしい音質で大満足です。

大人気デュアルピックアップであるL.R.Baggs Anthemでは完全にマイクのみにはできないので、特注FISHMAN製PUの強みです。

ES1

2003年~2013年製造のテイラーギターに搭載されているマグネットタイプのピックアップです。

熟考された配置位置により、アコースティックギターの美味しい音を拾ってくれます。

また、打音も綺麗に拾ってくれるため押尾コータローさんのようなプレイスタイルのギタリストにも非常にウケが良いピックアップです。

 

ボディ上部に3つ(Volume/Treble/Bass)のコントローラーがついています。

プラスしてボディ内部に複数あるマグネットPUそれぞれのオン/オフするスイッチがあります。

 

僕もエレアコを探し求めていた時に当初ES1と出会い、その音の自然さに感動したことを強く覚えています。

結局、FISHMAN製PUに辿り着いてしまうのですが、ES1の品質も素晴らしいです。

 

普通に売られているピエゾやマグネットとは一線を画した自然な音質を奏でてくれます。

ES2

2014年以降に製造されたテイラーギターに搭載されているピエゾ式のピックアップです。

通常のインブリッジピエゾとは異なり、サドルの直下ではなく後方部に配置されています。

インブリッジピエゾ
サドル直下にピエゾを取付けて振動を拾うタイプのピックアップ

ピエゾも1つではなく3つ配置されており、ピエゾ臭い音を払拭する工夫が施されています。

コントローラーはES1と同じくボディ上部に3つ(Volume/Treble/Bass)ついており、プラスしてボディ内部にフェイズスイッチがついています。

ES2では3つのピエゾそれぞれのオン/オフはできません。

 

個人の好みもあると思いますが、ES1のほうが音質は良いです。

ES2になって音質劣化した…と仰る方も多く、ピエゾ特有のコンプレッションは消しきれていません。

 

ただし、ピエゾはバンドサウンドにも埋もれにくく、ハウリングにも強く高出力です。

ピエゾで考えれば、他のPUよりも高音質なのも間違いありません。

 

ES1と比べて音質は劣るものの、現場対応力がアップしたピックアップと言えるでしょう。

テイラーギターの弦アース問題

これは中古や並行輸入品のテイラーギターを買う方向けの情報です。

基本、テイラーギターは弦アースが取られていません。

アメリカでは元々三心コンセントが主流でアースが取られているので大丈夫なのですが、日本で使用するとピックアップからノイズが発生します。

MEMO
この現象はESのみで、2002年までのFISHMAN製PUは問題ありません

ただ、2008年以降は山野楽器が国内正規代理店となり、国内販売向けのテイラーギターは標準で弦アース処理が施されるようになっています。

 

つまり、2003年~2007年製のテイラーギター(ES1)と直接海外から買い付ける並行輸入品のみ注意が必要です。

なお、2003~2007年製のテイラーギターであれば、山野楽器が無料で弦アース対応してくれます。

MEMO
並行輸入品は対応してくれるのか不明なので、山野楽器に問い合わせてください

僕が814ceを買った時代はまだ弦アース問題が知られていない時期でES1に感動したもののノイズ発生を解消できず…購入を断念した経緯がありました。

たけしゃん

おかげでFISHMAN製PUに辿り着いたので、これもなにかの縁なんでしょうね

おすすめのテイラー(Taylor)ギター

たけしゃん

男女問わずに人気のメーカーです。ミニギターもあり、ラインナップが豊富なのもポイントですね

それではテイラーギターをご紹介していきます。

本記事ではあえて、絞らずに100~900番台まで全部解説していきます。

MEMO
テイラーギターの定番モデル「〇14ce」で全て解説します

プラスして、レギュラーモデルではないおすすめ製品も解説していきます。

114ce

  • トップ木材:シトカスプルース
  • サイド&バック:ウォルナット
  • テイラーレギュラーでは最安モデル

テイラーのエントリーモデル、114ceです。

10万円前半の価格帯でテイラーサウンドを手に入れられる、優秀なエレアコです。

 

本価格帯にはヤマハのAシリーズを中心にライバルが多いので、少し苦戦している印象です。

ライブギターとして手頃なら価格帯が欲しい方は検討してみると良いでしょう。

214ce

  • トップ木材:シトカスプルース
  • サイド&バック:レイヤード・コア
  • ウクレレによく使われるコアを木材に用いたアコギ

コア材を用いて、他のシリーズと異なる音質を備えたギター、214ce

元々、テイラーのコアギターはレギュラーではないものの製造されており、スガシカオさんが使用されています。

少し前から214ceのサイド&バック材がコアに変わり、レギュラー製品化されました。

 

コアは固くカラっとした音質が特徴です。

ミドルレンジが強く明るい音になるため、惹かれる方が多い材質です。

 

値段も10万円台が多く、女性シンガーソングライターを中心にアマチュアでも使用者が多い機種です。

200シリーズの使用者

  • 家入レオ
  • 大橋卓弥(スキマスイッチ)
  • 山崎あおい

314ce

  • トップ木材:シトカスプルース
  • サイド&バック:サペリ
  • 使用者が多い、バランスの取れたエレアコ

アマチュアで最も使用者が多いのではないかと思われる、314ceです。

同じ価格帯のギターと比べて生音は弱いですがエレアコとしてはバランスの取れた音質で非常に優秀。

 

サペリはマホガニーに似たサウンドですが、やや明るめ。

全音域のバランスがよく、POPS中心に色んなジャンルで使えます。

ES2との相性も良く、エレアコとしても自然な鳴りで使いやすい機種です。

300シリーズの使用者

  • 押尾コータロー
  • マナミ(Goose house)

414ce

  • トップ木材:シトカスプルース
  • サイド&バック:オバンコール
  • 明るく煌びやかな音質

明るく煌びやかな高音を出す、414ce

ローズウッドに近い音質の木材であるオバンコールを使用しています。

 

テイラーは700番台までローズウッド系が登場せず、下のモデルで明るく煌びやかな音を求めると414ceになるんですよね。

そんなわけで、使用者も結構多く。

テイラギターを買おうと考えると、200~400番台で悩む人が多いです。

 

414ceにはサイド&バックがローズウッドになったverもあるので、お好みで好きな機種を選択しましょう。

400シリーズの使用者

  • ミック・ジャガー

通常版

ローズウッド版

514ce

  • トップ木材:シダー
  • サイド&バック:マホガニー
  • トップ材がシダーという珍しいアコギ

クラシックギターでよく使用されるシダーをトップ材にした、514ceです。

マホガニーがギブソン寄りの音質ですが、シダートップなので少し違った感じでフィンガーピッキング向きのギターです。

 

使用している人をあまり見かけないのですが、フィンガーピッキング中心の方にはいいかもしれません。

514ce V-class

614ce

  • トップ木材:シトカスプルース
  • サイド&バック:メイプル
  • 2015年にメイプルの音質を活かせるようにアップデートされた

高級素材のメイプルを用いて作られた、614ce

2015年のアップデートでトップ材のシトカスプルースをトレファイド処理(半炭化)して音に温かみをくわえています。

 

V-Classになってからメイプル特有の音の立ち上がりの速さが、より活きて最近人気が復活しているそうです。

なお、ギブソン J-200の影響からか「メイプル × ジャンボサイズ」というイメージが強く、616や618を所有している人が多い印象です。

614ce V-class

618e

714ce

  • トップ木材:シトカスプルース
  • サイド&バック:インディアン・ローズウッド
  • 生音も良い万能エレアコ

レコーディングでも活躍できる高品質な生音、714ceです。

ここまでグレードが上がると、エレアコとしてはもちろん普通のアコースティックギターとしてもヴィンテージギターに引けを取りません。

 

ようやくローズウッドの登場です。

明るく煌びやかな高音でマーチン D-28を彷彿させるようなサウンドです。

 

ただ、ここまで頑張って予算を作るなら次の814ceを買うことをおすすめします。

700シリーズの使用者

  • ジェイソン・ムラーズ

714ce V-Class

814ce

  • トップ木材:シトカスプルース
  • サイド&バック:インディアン・ローズウッド
  • テイラーのフラッグシップモデル

テイラーギターのフラッグシップモデル、814ce

エレアコとしてはもちろんのこと、生音も抜群です。

 

814ceは高音の伸びがとにかくすごいです。

他のギターを弾くと実感しますが、1弦の音がめちゃくちゃ鳴ります。

 

全弦鳴らした時のバランスも良く、ソロギターでも弾き語りでも万能に使える名ギターです。

僕もメインギターとして長年使ってますが、他に変える必要を感じません。

高いですが、それだけの価値がある素晴らしいギターです。

800シリーズの使用者

  • 斉藤和義
  • 福山雅治

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914ce

  • トップ木材:シトカスプルース
  • サイド&バック:インディアン・ローズウッド
  • テイラーの最高級ギター

テイラーレギュラーモデルの最上位機種になります、914ceです。

最高級の木材を用いて、インレイなど装飾も豪華に施されています。

 

ギタープレイに関しては814ceとほとんど差がありません。

なので、914ceの価値は豪華かつスタイリッシュなルックスです。

 

どちらかというとプレイヤー向けというよりはコレクター色の強いギターです。

ライブで弾き倒すなら814ce。コレクターとしてギターを求めるなら914ceという選択肢になります。

914ce V-Class

JMSM

  • トップ木材:シダー
  • サイド&バック:インディアン・ローズウッド
  • ジェイソン・ムラーズシグネイチャーモデル

テイラーといえばエレガットも有名でジェイソン・ムラーズが以前から愛用しています。

そのジェイソン・ムラーズのシグネイチャーモデル、JMSMです。

 

ガットギターらしい丸い音ですが、サスティーンはしっかり伸びて心地よいサウンドです。

ジェイソン・ムラーズのプレイを見てもストローク、アルペジオ両方で活かすことができるギターになっています。

ガットギターらしいソロ弾きフレーズもバッチリです。

Baby Taylor

  • トップ木材:シトカスプルース
  • サイド&バック:サペリ
  • テイラーのミニギター

テイラーのミニギター、ベイビーテイラーです。

リトルマーチンと並ぶミニギターの代表格。

 

5万円台でサイズも小さいですが、音質は十分実用レベルに達しています。

箱鳴りもちゃんとしており、低音もサイズの割には出ています。

 

メインギターとしてもよし、高級ギターのサブギターとして利便性を活かした使い回しをするもよし。

色んな使い方ができる便利ないギターです。

 

なお、テイラースウィフトが愛用しておりシグネイチャーモデルが販売されています。

テイラースウィフトモデルはエレアコ仕様になっているので、使いみちにあわせて選択しましょう。

ベイビーテイラー(アコギ)

テイラースウィフトモデル

終わりに

ぎたすけ

テイラーって色々出しているんだな。レギュラーモデルだけでもお腹いっぱいになっちゃったよ

たけしゃん

レギュラー全モデル弾くと一通り木材の特徴が掴めていいよ。僕も昔やったよ

ギターメーカー テイラー(Taylor)の特集記事でした。

ご紹介したアコースティックギターをまとめると…。

たくさんありましたね~。

僕のおすすめは自身でも使っている814ceですね。

高いですが、高いだけの価値はありますよ。万能ギターです。

 

本格的にライブ活動するためのエレアコとして非常に心強いメーカーです。

ぜひ、手に取って確かめてみてください!