あなたに最適なギターを提案!弾き語りすとナビ

アコギのDI(ダイレクトボックス)とは?必要性や機能を解説する

ぎたすけ

DIって聞きなれない言葉だな。何をする道具なの?

たけしゃん

インピーダンスを変換する機械だね。ライブハウスでは必ず登場する機材だよ。
この記事でわかること
  • DIは何をするための機材か?
  • アコギ(エレアコ)にDIが必要な理由
  • おすすめのDI

DI(ダイレクトボックス)

DI(ダイレクト・インジェクト・ボックス)、通称ダイレクトボックス。

ギターやベースなどのライン接続機器をコンソール(ミキサー)へ接続する際に用いる機材です。

※ライン接続に使うギターシールド

※コンソール(ミキサー)

実際にライブハウスで楽器からコンソール(ミキサー)へ接続する時の流れは下図のようになっています。

ステージ上にDIが転がっており、エレアコとDIを接続してPA(音響)席にあるコンソール(ミキサー)に繋がるわけです。

よって、DIはライブハウスなら必ずと言っていいほど登場する機材です。

アコギにDIはなぜ必要?

DIはライン接続の機器をコンソールへ接続する際に用いる機材。

では、なぜコンソールへ接続する際にDIを挟む必要があるのでしょうか?

 

その理由はノイズの発生、音の減衰が起こらないようにするためです。

ノイズ・音の減衰を防ぐためにDI内で行われる処理は下記の2点。

  • インピーダンスを合わせる
  • アンバランス接続からバランス接続へ変換

それぞれを掘り下げて解説していきます。

インピーダンスを合わせる

インピーダンスの説明

インピーダンスとは電気抵抗のこと。

出力(楽器)と入力(ミキサーやアンプ)のインピーダンスが異なると音質劣化が発生します。

インピーダンスの説明

ぎたすけ

なるほど。じゃあ、エレアコだと接続先の機器がハイインピーダンスじゃないとダメなんだな

たけしゃん

そうだね。ただ、音響機器はローインピーダンスが基本だからギターの出力をローインピーダンスに変換するんだよ

そして、入インピーダンスであるエレアコの出力をローインピーダンスに変換するために登場するのがDI(ダイレクトボックス)です。

インピーダンスとDI

DI(ダイレクトボックス)を挟むことでエレアコ(出力)とミキサー(入力)のインピーダンスが一致するため、音質劣化が発生しません。

ぎたすけ

ということは、もしも入力側がハイインピーダンスだったらDI入れると逆に音質劣化が発生しちゃうのか

たけしゃん

いや、これが複雑なんだけどロー(出力)からハイ(入力)は大丈夫なんだよね

そうなんです。ローからハイは音質劣化が発生しません。

インピーダンスと音質劣化の関係をまとめると下記の通りになります。

  • 出力:ハイ → 入力:ロー=音質劣化
  • 出力:ロー → 入力:ハイ=問題なし
  • インピーダンスが同一=問題なし

つまり、気を付けるのはハイインピーダンスの楽器を接続する時だけなのです。

上記の法則から「ロー出しハイ受け」という言葉があるわけです。

ロー出しハイ受け
出力側より入力側のインピーダンスが高ければ音質劣化が発生しないため、使われてる用語

ただ、エレアコだとピックアップに内蔵されているプリアンプがローインピーダンスへの変換機能を持ってます。

例えば、Gibsonエレアコに標準装備されているL.R.baggs Element Activeは出力インピーダンス 800Ω(仕様書より)となっており、音響機器に接続できるレベルに調整されています。

補足
プリアンプがないパッシブタイプのエレアコはインピーダンスが300,000Ωなどハイインピーダンスになる

 

よって、エレアコの接続にDIを挟む理由は次のバランス接続への変換がメインとなります。

アンバランス接続からバランス接続へ変換

DIのもう一つの機能として接続方式を変換する機能があります。

ギターなどに用いられるラインケーブルはアンバランス接続という方式を使用しています。

※ラインケーブル(ギターシールド)

対して主にマイクなどに用いられるキャノンケーブルはバランス接続という方式を使用しています。

※キャノンケーブル

バランス接続の方がノイズに強く、ライブハウスなどケーブルを10m以上伸ばすことが多い現場ではバランス接続が基本です。

具体的にはステージ上にDIを設置し、下記の流れでコンソールに接続します。

現場での流れ

  • ギターからステージ上のDIへライン接続(アンバランス)
  • DIがバランス接続に変換
  • DIからキャノンケーブル(バランス)でコンソールへ接続

なお、アマチュアで利用するライブハウスには必ずと言っていいほど、下記のDIが設置されています。

定番中の定番、BOSS DI-1です。

3つ接続口がありますが、あなたがギターケーブルを指すのは一番右の「INPUT」です。

リハーサルや本番でまごつかないように覚えておきましょう。

おすすめのアコギ用DI(ダイレクトボックス)

パラアコ

※定番機種のパラアコ

まず、DIはアコギ弾きなら必ず必要となる機材ではありません。

何故ならライブハウスであれば、備え付けで常設されているからです。

 

では、どんな人が必要とする機材なのか?というと下記の通り。

  • 色んなところでライブをやる人
  • アコギの音を作り込みたい人

カフェや特設会場だとDIが用意されていないことが多いので、自身で持っていると活躍します。

 

そして、アコギ用DIはプリアンプやエフェクターの機能を兼ねているものが大半です。

よって、アコギの音作りでプリアンプやエフェクターをゲットするついでにDI機能付きの製品を買うのが一般的。

 

本章ではプリアンプやエフェクターの機能が付いているアコギ用DIを3製品ご紹介していきます。

L.R.Baggs Para Acoustic D.I.

パラアコ

パラアコの機能

  • 4バンドEQ
  • ノッチフィルター
  • フェイズスイッチ
  • DI

アコギ用プリアンプでベストセラー製品である、L.R.Baggs Para Acoustic D.I.。通称パラアコです。

DI機能に加えて、エレアコの音を整えるプリアンプ機能が付いている機種です。

 

僕も持っていますが、エレアコでライブ活動している方だとパラアコを使用している方はかなり多いです。

エレアコの音を整えることが主目的で買うんですけど、意外とカフェなどのライブ会場でDIとして活躍してくる機会もあったり。

 

エレアコの音を整える能力が優秀なので、ピックアップの音を整えたい人には安定の1台です。

プロアーティストだと秦基博さん、miwaさん、大石昌良さんが使用しています。

参考記事

L.R.Baggs Para Acoustic D.I.(パラアコ)をレビュー。ライブ会場問わずに音質が安定するアコギ用プリアンプ

L.R.Baggs Para Acoustic D.I.(パラアコ)をレビュー。ライブ会場問わずに音質が安定するアコギ用プリアンプ

ZOOM  Acoustic Creator2

AC2の機能

  • 3バンドEQ
  • チューナー
  • クリーンブースター
  • リバーブ
  • アコースティック・リモデリング
  • D.I

安価な割に様々なエフェクト機能が付いている便利製品、Acoustic Creator 2

クリーンブースターやリバーブなどギタリストに便利な機能を兼ね備えています。

 

コースティック・リモデリングは16種類のソースギター・プリセットがあり、ギターのサイズを選ぶとモデリングされた箱鳴り感が足される仕様です。

 

ピエゾやマグネットPUだと箱鳴り感がどうしても足りないので、こういったモデリング音で補完するのは有効な手段です。

もちろん、DI機能も備えていますのでバランス接続への変換も可能です。

L.R.Baggs Venue DI

Venue DIの機能

  • 5バンドEQ
  • チューナー
  • クリーンブースター
  • D.I

前述のパラアコをベースに「クリーンブースター」「チューナー」の機能を付けて万能性を高めた、Venue DI

原音を忠実に増幅させるタイプのプリアンプになっています。

 

EQの調整幅が広がっており、クリーンブースターもあるため自由度が上がっています。

バンドでアコギを演奏するときはアルペジオ部分やソロだけクリーンブースターを踏んだりできるので、弾き語り以外でも便利なプリアンプです。

 

もちろん、DI機能も兼ね備えているので会場設備に左右されずに出音を整えられます。

プロアーティストでは秦基博さんが以前のライブツアーで使用されていました。

参考記事

L.R.Baggs Venue D.I.をレビュー。エレアコでよく使う機能を1台に凝縮したプリアンプ

ギター用プリアンプL.R.Baggs Venue D.I.をレビュー。エレアコでよく使う機能を1台に凝縮したプリアンプ

DI(ダイレクトボックス) まとめ

  • DIは楽器とコンソールを接続するためのもの
  • ノイズや音の減衰を防止する機能がある
  • プリアンプやエフェクター機能付きのDIを買うのが良い

ぎたすけ

へー、知られていないけどライブには欠かせないアイテムなんだな

たけしゃん

どちらかというと音響さん側の話だからね。でも、弾き手も知っておいた方が良い事だね

DIについての解説記事でした!

僕もですが、プリアンプ買ったらDIも持っていた…というパターンが多いです。

DIだけを純粋に買い求める必要性はほぼないので、プリアンプを買うときにDI機能付きを選ぶのが良いでしょう。

 

今回はインピーダンスなど小難しい話が多かったですが、音響についての知識は間違いなく知っておいたほうが良いものばかりです。

ライブを通して少しずつ勉強していきましょう。

アコギ用プリアンプ 解説アコギ(エレアコ)用プリアンプ おすすめランキングベスト10を解説【プロアーティスト使用プリアンプも紹介】 アコースティックギター用プリアンプの必要性と選び方を解説。-ギターアイテム解説シリーズ- アコギ用ピックアップ 解説アコギ用ピックアップ おすすめランキングベスト10を解説【プロアーティストの使用ピックアップも紹介】 アコギ録音はマイクとピックアップのどちらが良いかを状況別で解説【参考音源付き】