プロミュージシャン50人の使用ギターを調べて分析してみた

「プロミュージシャンが良く使うギターってどこのギターなのか?」

プロが使う機材って気になりますよね。

何となく、みんな「Gibson」「Martin」を使っているのかなぁとイメージは沸きます。

 

実際にどのメーカーの使用率が高いのかを調べてみました。

最初は自宅にある雑誌から情報をゲットして20名くらいまでスムーズにいったものの…。

50名取ろうと決めてスタートしてしまったもので、そこから先が大変だった…。

 

ピンポイントで雑誌を通販で買いあさり。

それでも見つからない人はメーカーサイトやWiki pedia、その他のWebサイトとyoutubeの動画を照合して…(笑)。

思った以上に時間がかかってしまった。

でも、きっとその分読みごたえがあるはず!どうぞご覧ください。

前提条件

データをバーンと出す前に前提条件をいくつか書きます。

まず、使用者数を出すために1人1本のメインギターを勝手に決めています。

でないと、10本以上持っている人がたくさんいるわけで使用率や使用数を出しようがないからです。

 

…でそうなると今度はメインギターの定義をしなければいけない。

例えばアルフィーの坂崎さんや斉藤和義さんは所有ギター数が多すぎて何をメインと考えて良いかわかりません。

ということでメインギターの優先順位から説明していきます。

メインの優先順位

前章の流れから、勝手に優先順位をつけてメインギターを決めて割合出してます。

優先順位は下記の通り。

  1. ライブ使用と書いてあるもの
  2. メインギターと書かれているもの
  3. その人のイメージギター
  4. メディアでよく見るもの
  5. 独断

この順番。

まず、プロミュージシャンは大半が「レコーディングのメイン」と「ライブのメイン」の2つのギターを分けてます。

今回の企画ではライブメインのギターをメインとしています。

理由はアマチュアはライブとレコーディングを兼用することが普通だからです。

その場合はライブ使用に重きを置くよな…と考えて優先順位を決めました。

 

続いて、メインギターが時期によって違う人。

これもよくあるパターン。

今回の企画では基本は「現在に近い方」を取ってます。

 

ただし、その人のイメージギターなるものがある場合はそちらを優先。

例を出すとyuiさん。

映画「タイヨウのうた」の影響でFenderのアコギを使っているイメージが非常に強い。

しかし、後期はYAMAHA LS-26を使っている。

このパターンではFenderにしています。Fenderのアコギといえばyuiさんだしね。

 

…で最終的にどれがメインか判別がつかない方は僕の独断です(笑)。

まあ、でも僕の独断までいった方はいなかった。

ほぼ、③までで解決。

④までいったのはサザンの桑田さんくらいかな。

使用時期

使用時期によってギターが変わるのもプロミュージシャン。

このへんもおっかけるときりがないので、僕が所有している情報の中で最新なものを選択しています。

秦基博さんとかは追っかけているから、最新情報。

だけど、他の方の中には20年前の雑誌情報から持ってきたりもしていたり。

このあたりはご容赦ください。

ただ、20年前であろうとプロとして使っていた実績はあるわけだから意味はあると思っています。

対象者

タイトル通り50名です。

男性36名、女性14名。

一応、一覧でまとめてみました。

データ取得元で一番多いのが雑誌なので、比較的最近の人が多い。

途中から被ってないかを確認しまくったので被ってないと願いたい。

選出基準は歌モノの伴奏をアコギで弾く人。

基本は歌って弾く人。

ソロギタリストは入れてません。

使用ギター数ランキング

それでは前述の対象者50名から使用ギターを数えていきまして…。

2名以上使用者がいたギターをご紹介します。

ギター使用数ランキング

  1. Gibson J-45 8人
  2. Martin D-28 4人
  3. Gibson Dove 4人
  4. Gibson B-25 3人
  5. Gibson J-50 2人
  6. Martin D-18 2人


予想通り(笑)

トップはダントツで「Gibson J-45」でした。

2位の「Martin D-28」とダブルスコア。

J-45がメインと判定した方は下記の通り。

J-45使用者

  • 秦基博
  • miwa
  • 堀込高樹(キリンジ)
  • 宮田和弥
  • 斉藤和義
  • 野田洋次郎(RAD WIMPS)
  • 藤原基央 (Bump Of Chicken)
  • 藤巻亮太(レミオロメン)

以上。

ただし…、実際はここまで大差はなかったかな。

というのも上記の結果はあくまで「ライブ使用ギター」を優先しているからです。

ライブはGibson。レコーディングはMartinって方が非常に多かった印象です。

 

その観点も含めると、やはり「J-45」「D-28」がとにかく強かったイメージ。

また、メインと判定されなかったけど、どちらかを持っているって人の割合も相当多かったです。

 

その一方で意外な奮闘を見せたのが「Gibson Dove」。

使用者として判定したのは下記の方々。

Dove使用者

  • 高橋優
  • 馬場俊英
  • 見田村千春
  • 桑田佳祐

他にも所有している人は結構いた印象。

秦基博さんも所有しています。

あと、「Gibson J-50」も使用者は2人だけど持っている人は結構いた。

星野源さん、秦基博さん等。

 

やっぱり、GibsonとMartinの2強というイメージが一層強くなってしまいました。

続いて、メーカー別使用人数へ。

メーカ別使用者数

続いてメーカー別使用者数に行きます。

メーカー別使用数ランキング
  1. Gibson  21人
  2. Martin  11人
  3. YAMAHA 8人
  4. Taylor 2人
  5. Takamine 2人
  6. Guild 2人
  7. Fender 2人
  8. K.Yairi 1人
  9. Headway 1人

これもワンツーは予想通り。

レコーディングメインのギターで考えるとGibsonとMartinの順位が逆になるかなぁってイメージ。

 

Taylorが思ったより低いですね。

所持率は非常に高かったのですが、メイン認定される人が少なかった印象です。

 

3位はYAMAHA。

地味だけど、良いギターが多い国産メーカー。

実は意外に感じる人が多いんじゃないかな。

 

使用者は女性が多かったです。

あと、割とアコギ弾き語りに主軸を置いている人が使っている印象です。

YAMAHAの使用者はこちら。

YAMAHA使用者

  • 大石昌良
  • 竹原ピストル
  • Char
  • MADOKA(たんこぶちん)
  • 阿部真央
  • 井上苑子
  • 矢井田瞳
  • 山崎あおい

女性の方は全14名で内5名がYAMAHA。

ちなみに女性で絞ってメーカー別使用者数を記載すると下記の通り。

メーカー別使用数ランキング(女性)
  1. YAMAHA 5人
  2. Gibson  4人
  3. Fender 2人
  4. Martin 1人
  5. Takamine 1人
  6. Guild 1人

なんとYAMAHAがトップ!

しかも、上記のランキングではyuiさんはFenderでカウントしている。

実際、後期はYAMAHAをメインで使っていたことを考えるとYAMAHA使用者は6名。

実に4割以上の女性アーティストがYAMAHAを使用していることになる。

 

もう少し、YAMAHAについて掘り下げてみましょう。

機種別で見てみると…。

YAMAHA使用者

  • AC3M…山崎あおい、MADOKA
  • LL26…井上苑子
  • LJ-66 Custom…矢井田瞳
  • CPX-15…阿部真央
  • LS26…yui
  • LS36…大石昌良
  • FG-200…竹原ピストル
  • L-51…Char

見事にバラバラ。

ちなみに唯一、2名使用者がいるYAMAHAのAC3Mは価格帯的にも機能的にも凄くいいですね。

プロの使用者が複数いるのに10万ジャストくらいの価格帯。しかも、エレアコ。

これは売れそうな気しかしない。

本格的にプロ目指す人も、軽音楽部で弾く人にもおすすめできる万能機種。

あとはやっぱり、多いのがYAMAHAのフラッグシップモデルの「Lシリーズ」ですね。

LSがスモールサイズ、LLがドレッドノート、LJがジャンボって位置付け。

大石昌良さんとかテクニカルなプレイが多いのでLSモデルが使いやすそうで、ちょうどいい感じです。

 

Charさんが使っているL-51と矢井田瞳さんのLJ-66は昔に発売されてたCUSTOM商品なので通常のLシリーズとは少し違う。

ヴィンテージギター使用率

こちらも興味がある人は多そうなお題。

ヴィンテージギター使用率。

ただ、残念ながら年代まで情報がある人は全然いない。

「年代記載が合った人」と「機種からヴィンテージがどうか判断できる人」のみでデータを取ってみた。

ちなみにヴィンテージとして認定したのは1970年代以前に作られたギターです。

 

そして、ヴィンテージギターを使っていた人の割合というと…。

47.4%(38人中18人)!

 

ふむ。まあそんなもんか。

メーカー別で見てみましょう。

メーカー別ヴィンテージ使用率
  1. Gibson  85.7%
  2. Martin 75.0%
  3. YAMAHA 28.6%

こんな感じで極端。

ヴィンテージを使っている人がいるのは上記の3メーカーのみ。

YAMAHAはCharさんのL-51(1975年製)と竹原ピストルさんのFG-200がヴィンテージ扱い。

MEMO
竹原さんのFG-200は何年製か不明ですが、この機種は1972年-1976年しか製造されていません。

双方ともにヴィンテージギターを買ったわけではなく、ずっと使い続けて勝手にヴィンテージ入りしたという粋なパターンです。

 

更に細かく掘り下げていくと、GibsonとMartinを所有している人はほぼヴィンテージ。

そしてヴィンテージギター使用者は全員30代以上であった。

MEMO

年齢は2018年現在です。

ちなみに30代以降でヴィンテージではないGibson、Martinを使っているのは高橋優さんとミスチルの櫻井さんのみ。

 

そもそも、今回の対象者で見てみると20代の使用者でGibson・Martinがメインの人は9名中2名(山本彩さん、Reiさん)

30代以降に比べると割合が減っています。

実際にアマチュア層を見ても20代の人は「Taylor」「Takamine」の人が結構いるイメージ。

 

ちなみに今回対象アーティストを20代で絞ると、実はYAMAHAが9名中4名で使用率トップ。

でも、アマチュア層だとYAMAHAってあんまりいないんですよね。

なんかこうやってデータ取ってみるとYAMAHAが意外な立ち位置なことに気づく。

ピックアップ

最後の章はピックアップについて。

これまた、情報が意外とないんですよ。

雑誌によって、載せてくれてなかったりするんですよねぇ…。

【参考記事】ギター弾き語りシンガーソングライター向けの雑誌を傾向別にご紹介するcheck

 

…ピックアップをつけていることがわかったのは28本。

MEMO
対象本数が少ないことから、本項目だけは1人2本まで対象としました

その中にはもちろん、初期装備のエレアコも含んでいます。

あと、「フィッシュマンのピエゾ」のように機種名わからない人もカウント。

ちゃんと型番書いてあることは結構少なかった。

ピックアップ使用者数
  1. 初期装備  11名
  2. L.R. Bages Anthem 4名
  3. L.R. Bages M-1 4名
  4. Fishman ピエゾ 3名
  5. メーカー不明ピエゾ 3名
  6. Fishman Matrix Blend 2名
  7. M-factory ♯202 1名

こんなところ。

やっぱり、初期装備が多かったです。

Gibson、Martinが後付。ほかのメーカーは大半が初期装備のエレアコ仕様という感じ。

 

後付けではピエゾはFishmanが多かったですね。

逆にL.R.Bagesは「Anthem」と「M-1」以外は該当者なし。

初期装備品についてはピエゾのコンタクトPUが多かった印象です。YAMAHA、Taylor、Matonとかがそれ。

ピックアップの解説については下記の記事がお勧めです。

【参考記事】アコギ用ピックアップの選び方~種類別に定番製品を解説check

 

GibsonのAnthemは使用者が多かったし、音が良く万能であるためオススメのピックアップ。

ただし、Gibsonのヴィンテージギターにはサドルを交換しないと載せられない。

といっても、載せている方が多かったです。サドル交換しているっぽいですね。

詳しくはこちらの記事へ。

【参考記事】Gibsonのヴィンテージギターに適したピックアップとはcheck

終わりに

最後に50名のアーティストのアコギを見たまとめ。

  • やっぱり、GibsonとMartinが多い
  • 女性中心にYAMAHA使用者が多かった
  • ピックアップは初期装備が多かった

こんなところでしょうか。

YAMAHAが意外と強いんだなぁという印象が強く残った調査結果でした。

そして、プロってギターいっぱい持ってんなぁと感じました。

30代の人だと5本以上持っている人ばかり。

羨ましいわ。

 

本調査で1番よかったのはYAMAHAのAC3Mというエレアコを知れたこと。

10万くらいの価格帯でプロ使用者が複数いるって、ほんとにポイント高い。

プロ目指している学生さんや趣味だけど割と本気でやるって人のニーズにドンピシャなんじゃないかな。

僕も今度、試しに弾いてこようかなと思う。むしろ記事書くために買っちゃおうかなと考え中。

こういった調査って面倒だけど、発見が色々あってよいですね。

またなんか違った視点で調査して記事にしようと思います。