オリジナリティとは模倣の延長線上にあるもの

「オリジナリティが足りないよ」

こんな指摘受けたことありませんか?

ライブハウスのスタッフさんやレコード会社の人。はたまたお客さんから。

「オリジナリティって何だろう…?」

シンガーソングライターやっていると悩むことが多いお題です。

自分の好きなように作曲している…。

自分の好きなように歌っている…。

なのに何故、オリジナリティがないのか。

今日は僕の考えるオリジナリティの作り方について語ります。

オリジナリティとは模倣の延長線上にある

オリジナリティが足りない。

と言われると誰かの模倣にならないように自分自身から何かを生み出さないといけないと思ってしまいがち。

逆です。この状況を抜け出すにはより模倣をするべきです。

自分で何かを作り出そうと考えれば考えるほど、迷走してドツボにハマってしまいます。

 

0から生み出すのは無理

音楽においては色んなジャンルや楽曲が溢れています。

この状況で「0から新たなジャンルを生み出す」というのは土台無理な話です。

仮にできたとして、できる人は現代の音楽における全てのジャンルに精通しているでしょう。

これだけ溢れている状況だと既にあるかないかを判断するだけで膨大な知識が必要だからです。

 

そんな膨大な知識があれば、そもそもオリジナリティに困っているわけはないわけで。

まずは様々な音楽を模倣して知ることが大事。

知るためには模倣が一番

楽曲を聴いただけでは、その楽曲を十分理解できません。

演奏するのは有効ですが、それだけでも不十分。

最も有効なのは似た曲を自身で作ってみる事です。

似た曲を作ってみると、構成やコードとメロディーの関係など色んな事に気づけます。

作曲自体を依頼で受けると「〇〇風な楽曲」とか「〇〇に似た曲調で」などリファレンス(参照)となる楽曲が指定されることが多いです。

 

誰かに曲提供する事も考えれば、パクリと言われないけど雰囲気は似ているくらいのちょうどいいレベルで模倣して楽曲を作る能力は重要です。

それに自分を「シンガー」と「ソングライター」で切り離して考えると、企画的な考え方もできる。

シンガーとして自分を俯瞰して見て、リファレンスする楽曲を決めて曲を書くのは有効です。

模倣する対象は多い方が良い

オリジナリティがないと言われる人は大抵は下記の2通り。

オリジナリティがないパターン

  1. 模倣自体しない
  2. 特定の人ばかり模倣している

心当たりがありませんか?

模倣自体しない人がオリジナリティがないっておかしくない?と思うかもしれません。

しかし、模倣自体しない人は歌い方も作曲もワンパターンで、かつ特定の誰かに似通ってます。

何故なら曲作りにしろ、ボーカルにしろ無意識だと影響を受けている人が勝手に濃く出てくるからです。

つまり、①も②も一緒。

同じ人ばかり模倣していて、そのアーティストの色が濃く出ちゃうのです。

そしたら、素人が聞いてもオリジナリティがないって言われます。

ですが、複数のアーティストを模倣していればオリジナリティが出てきます。

同じ色の絵の具を使っても、色が増えれば人それぞれの個性が出るのと同じこと。

様々な人を模倣して引き出しを増やすことで自身のオリジナリティが出来上がってくるのです。

模倣する対象は遠い人も含めるとよい

模倣する対象というと自分が好きなアーティストになるのが普通。

それでいいですが、たまには普段聞かない人を真似てみるのも有効です。

例えば、1980年以前の楽曲とかアーティストなど。

よく模倣されるのが1960~80年代の洋楽です。

この時代の音楽は今の楽曲の基になっているものが多いので、構成や進行など勉強になります。

作曲の講座にいくとビートルズの楽曲が題材になっていることも多いです。

それは勉強になる知識が楽曲にたくさん詰まっているからなのです。

ただ、これは色んな音楽を聞くことが好きか?も影響しています。

最終的に「楽しめる」人が一番強い

2017.08.17

特定のアーティストだけが好きな人もたくさんいて、そういった人達はオリジナリティを出すのは正直難しい。

プロも模倣を繰り返している

誤解してはいけないのはプロミュージシャンも模倣を繰り返してオリジナリティを生み出しているということです。

プロの人は0から生み出しているわけではありません。

少なくともJ-POPにおいては0から生み出すことなど、ほぼあり得ない。

インタビュー記事を見ていると、楽曲のモチーフになったものを答えてくれていることが多いです。

それは既成の楽曲だったり、映画のBGMだったり。

何かしら既成の音楽からテーマが作られています。

既成の音楽を切り貼りして、作り直して…結果として新しいものが生まれてくる。その繰り返し。

1960年代に流行った音楽を意識しながら、今風にアレンジしてやると、それはもうオリジナルです。

 

だから、オリジナリティがないと言われてやることは色んな音楽の模倣なのです。

プロミュージシャンのインタビューを読んでいると元ネタや影響されている人が時期毎に多種多様でいつも感心します。

まとめ

  • オリジナリティがない人ほど誰かを模倣するべし。
  • 色んな人を模倣するのが大事
  • プロも誰かを模倣している。

僕も昔そうだったけど、作曲したら全曲活かしたいって思っちゃうんですよね。

今思うと、全然実験的に作って表に出す出さないは別で考えりゃいいと思うんだけど。

一番良いのは実験的にダサイ曲でもなんでも作って、しかも発表しちゃうこと。

作曲を上手くなるには完成癖をつけたほうがよい

2016.11.14

完成させて、他人の評価受けていけば勝手に成長できます。

ただ、難しいんだよね。

どうしても、いいところだけ見せたくなるもんだし。僕もそう。

 

初心者が曲聞くと元ネタが一発でわかっちゃうレベルで似ている曲作れたら逆に凄いと思うんですよ。

それはそれで技術いりますからね。

だから、スタートはそうやって似た曲作るのを目標にして色んな曲作っていけば自然とオリジナリティ溢れる曲を作れるようになります。

オリジナリティないって言われる人ほど色んな人を真似てみましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

たけしゃん

アコースティックギターによる弾き語りを中心に音楽を愛するアラサーのサラリーマン。20代はギターを片手にシンガーソングライターとして東京都内で音楽活動に精励。
30代になって音楽と仕事(サラリーマン)の両立を模索中。