「スタンフォード式 最高の睡眠」をレビューする ~書籍レビュー~

音楽製品以外のレビュー

たけしゃん(@_tkshan)です。

今日は睡眠の質について読んだ本に対するレビュー記事。

僕は心身的な安定に相当重きを置いて活動しています。

何故なら、心身的に良い状態を一定に保てることが何よりも自身の生産性を高める秘訣だと感じているからです。

そんなわけで睡眠についても、凄く意識して気をつけています。

特に残業など、長時間労働が避けられない環境下だったりもするので、その中でどれだけ睡眠の質を高められるかはいつも課題として考えています。

そうして、少し前から気になっていた本書を読んだわけです。

それでは本書についてレビューしていきます。

1. 本書について

「睡眠負債」を返済せよ ポイントは入眠直後の“黄金の90分”

睡眠研究の総本山・スタンフォード大学で長年研究を続ける著者。本書はその日本語による初めての著作だ。「睡眠医学」の最先端を詰め込んだ内容が多くの読者に受け入れられている。

著者が示すのは、〈黄金の90分〉という入眠直後の睡眠の質に拘るメソッドだ。入浴等で入眠し易いように体温をコントロール。睡眠前の行動をルーティン化し、脳を興奮させない。科学的な理論に基づくノウハウが丁寧に語られる。

-Amazon商品紹介ページより-

睡眠負債を返済せよ…というキャッチコピーからは日頃の睡眠不測を週末寝て解消しようって話なのか?と思って最初は手を出さなかったんですよ。

寝だめって効果ないって言うし、自身で試した結果からも効果なかったし。

だけど、冒頭を少し読んでみた感じはそんな感じの本ではなかったので購入して改めて読んでみることに。

251ページで5章の構成。

27万部売れている今年のベストセラー本です。

理想を語っても実現が難しい。だから実現可能なレベルでやれることを考えようって切り口は現代のビジネスパーソンには非常に魅力的な切り口である。

2. レビュー

それでは実際に本書を読んだ感想をレビューしていきます。

最初に総評を言うと「ある程度、睡眠について勉強した人が根拠を再確認する本」という印象です。

根拠や過程はどうでもいいから答えをくれ!って人にはお奨めできない。

それでは理由を含めて詳細レビューを書いていきます。

2-1. 内容は大したことない

本書で紹介されている取り組みや睡眠の質を上げる手法は大したものはありません。

ハッキリ言ってしまえば、ネットで検索しても出てくるレベルの情報ばかり。

目から鱗って知識は1つもありませんでした。既に実践しているものも多かった。

前段が長かったり、実験の報告みたいなものが多く、いわゆるレポートのような感じの記載が中心。もう少し結論をまとめて端的にしてほしいと感じた。

2-2. 根拠が明確でよい

内容は大したことはないですが、その一つ一つの根拠やエビデンスはしっかり提示されているところが本書の一番良いところです。

ネットの知識で知っていることばかりだったけど、ネットの情報って正しいかどうかって判断が難しいですからね。

本書を使ってネットの情報を答え合わせするって使い方は非常に有効でした。

例えばでいうと残業など突発で睡眠時間が確保できない日のお話です。

早く帰って即寝て、少しでも睡眠時間を確保しようと考えますが、実は逆で睡眠時間はある程度諦めて「睡眠直後の90分」の質を高めるほうが重要と書かれている。

これって実体験でも同じことをずっと感じて実行していたんですよね。

残業で自宅に帰ると日が変わっているって状態だと少しでも早く寝ようと、シャワーは翌日に回してスーツ脱いだら、そのままベッドにダイブ…ってしてしまいがちじゃないですか。

でも、実はお風呂入って風呂上りは間接照明だけつけて少し読書でもして…と睡眠時間を削ってでも寝る準備をちゃんとして短時間寝たほうが翌日に疲れが残りにくいのです。

自身の経験から、ベターな選択をしていたのですが、本書には上記についても根拠が書かれていて、感覚でやっていたことが間違ってはいなかったんだなぁと安心できました。

2-3. 理屈や根拠が好きな人は相性良い

前章でも軽く触れましたが、全体的にレポートを読んでいるみたいな本です。

マウスを使った実験結果の報告が至る所で登場します(笑)

「○○は睡眠の質と深い関係性がある…2匹のマウスで○○の条件下で実験したところ~」って流れが非常に多い。

ネットでよく掲載されている情報を一つずつ実験結果や大学のレポートなどエビデンス付で解説していく…といった本です。

だから、理屈や根拠を理解して腹に落とさないと行動する気が起きないタイプの人とは非常に相性が良い本です。

僕はそのタイプの理系人間なので、割と楽しく読み進めていけました。

逆に「結論を早く出してほしい」って人には全然合わない。結論が出る前での説明が相当長いです。

2-4. 本書は2冊目向き

睡眠に関する知識については一通り網羅しているから1冊目でも悪くない。

けど、根拠がしっかり語られている分、事象に対しての解説が端的ではない。

何も知らない状態だと興味がなくなって読むのを途中でやめてしまいそう。そんなわけで2冊目向きの本です。

1冊目は端的に睡眠の仕組みや改善手法が書かれたライトな本を買って、「もっと詳しく知りたい」「理屈を知って腹に落としたい」って思った人が本書を買うってやり方が一番おすすめ。

3. まとめ

  • 書いている内容は睡眠に関する基本的なことばかり
  • 実験結果や論文を用いて事象に対しての根拠を明確に出してくれている
  • ライトな睡眠本を買って物足りない時に買う2冊目的な本

こんなところ。
本書を読んでも思ったけど、睡眠とか生活における改善って地道な取り組みしかないんだよね。

睡眠の質を上げるのに目新しい裏ワザ…なんてものは存在するわけもなく、お風呂入る時間や食事する時間を工夫するとか、寝る前に刺激的なことやらないとか。

基本的な生活習慣を直しなさいってことなんだなぁと改めて再認識。

そういった意味では「地道にやるしかないんだよなぁ、結局」ということがわかっただけでも、本書を買った意味は十分あったとも言える。

そして、睡眠に関する本はもう買わなくていいかなぁと思わせてくれるだけのものがあった。

やはり、根拠や理屈をちゃんと語ってくれると納得できるからスーっと知識が入ってきてよい。

睡眠って本当に色んな所に影響しますから、本書で勉強したことを実践して地道に睡眠の質を上げていきます。

理論的に睡眠について勉強したい人には本書は非常におすすめなのでご検討ください。