「はたのもと」をレビューする ~秦基博さんのルーツを探る~

こんばんは!たけしゃん(@_tkshan)です。

さて、本日は秦基博さんの本をレビューします。

当ブログはギター弾き語りをメインとしたブログであり、僕が大の秦基博さん好きなこともあるので登場回数が多いこの方。

以前もデビュー10周年記念で発売された雑誌を特集しました。

別冊 音楽と人×秦基博 2016をレビューする

2016.11.19

こちらに続いてのレビューです。
発売されてすぐにレビューしようと思っていましたが時間がなくて、この時期までズルズルと…。

しかし、この本を読んでみるとファンの方にも特別な一冊ですが、何より…。

作詞作曲するシンガーソングライターに是非おすすめの1冊です!

お勧めの理由も含めて、本書を細かく紹介していきます。

1. 概要

まずは本の概要から。

秦 基博の脳内をメグル…!? 膨大な語り下ろしで綴った永久保存本

【秦 基博がデビューからの10年間で発表した本人作詞の全楽曲について自ら語り尽くす】
作詞全88曲*を基に、秦 基博が自ら10年間を見つめ直した
まさに「秦 基博の基・素・元」を棚卸しするような一冊。

「ひまわりの約束」や「鱗(うろこ)」、「アイ」、「メトロ・フィルム」、「70億のピース」など
数々の名曲のフレーズをキーに語られる自身の原風景やルーツ、発想の源流、
日々感じていること、そして音楽との向き合い方……。
さながら秦 基博の脳内、体内を巡るように読み進めていく本書。
一冊を通して、秦 基博の人物像と世界観が立ち顕れる。

また、その独自の視点から綴られる言葉のそこかしこには、
誰かの心を掬うような“気づき”もたくさん見つけることができる。

「あぁ それでいいのかも」 「物事ってそう考えると面白いかも」 「景色ってそういう捉え方もあるんだな」―――

いつもの何気ない光景すら、違って見えるかもしれない。
そう、これは[秦 基博版・枕草子] 、 なのかもしれない。

【膨大な語り下ろしで綴った永久保存版】
main contents{全作詞曲を基に、秦 基博の人物像・世界観をひも解く }

special contents{撮り下ろし口絵} {はたのあしもと} {はたのかいもの}
ほか、本人自ら撮った写真なども収録!

-Amazon商品紹介より-

内容としては秦基博さんが作詞している曲の本人解説をした本です。

曲数は88曲。

基本的にはデビュー当初の曲から最新アルバム「青の光景」収録曲と最新シングル「70億のピース」まで。

カップリングも入っており、作曲は菅野さんがされている「アルタイル」も入っています。

作詞…がフューチャーされているように感じますがメロディや曲を書く動機について書いている事も多いです。

2. レビュー

さて、それでは本書のレビューへ。
ファン目線というよりはシンガーソングライター目線で本書を読んでレビューしています。

なので、プレイヤーの方向けのレビュー…と言う感じです。

2-1. 曲作りのノウハウを学べる

本書では88曲もあるので各曲で書いてある内容が異なりますが、基本の流れとしては下記の通り。

  1. 該当曲を書くきっかけ、元ネタ
  2. 該当曲を書いた当時の秦さんについて
  3. 印象的な詩、メロディーなどのフレーズについて

こんな感じで1曲ずつ語っています。
シングル曲はしっかりと上記の流れで記載されている曲が多く、アルバム曲は割とふわっとしたきっかけから始まるものが多い印象です。

曲作りをしていると、モチーフの作り方や曲を書くきっかけって物凄く大事。

作曲も作詞も自分の人間性が出るので、「作ろう!」って思って作れるものでもなく、何かしら作るためのきっかけが必要だったりするのです。

だから、音楽以外のことをやるのも大事だと感じる。

音楽以外の事に目を向けることは良い音楽をやるために必須である

2017.09.20

そんな部分もしっかり書いてくれるのが本書です。

「へー、こんなところから曲を作るきっかけを得ているのか」って感じるところが多い。

その一方で青い蝶などは「とある映画」から切り取った曲であったり、アプローチの仕方が色々と書いてあって勉強になります。

また、色んな人のインタビュー見ても思うけどアルバムやライブの構成を考えてジャンルが先に決定されて作られる曲って多いんだなと感じました。

本書でも、そのパターンがきっかけとして書かれている楽曲が結構ありました。

2-2. 自分にない価値観を表現する

本書では楽曲内の1フレーズに触れているケースが多いです。特に作詞。

そこで、読んでいて感じたことが「秦さん自身が持ち合わせていない価値観を作詞すること多い」ということ。

本書では「僕は経験ないんですけど…」とか「僕にはいないけど」といったくだりから始まる解説が結構ある。

想像の翼を羽ばたかせて作詞することは凄く大事な一方で何気ない日常を歌っているのが秦基博さんだから、一種の矛盾みたいなものを感じて何か面白いと思いました。

確かに秦さんって感情が一定で怒ったりしなそうな反面、楽曲では攻撃的な表現が登場することがまあまあ、あります。

そんな内容をどう思って書いているのか、どういった意味合いで書いているのかを解説してくれています。

自分にない価値観を表現することができると作詞の幅が広がりますから、こういったところも重要なポイントですね。

2-3. 時期による違いがわかる

本書を書いたのが、おそらくは最近なのでデビュー時期に書いた曲については今の秦さんが俯瞰して見て感じたコメントを書いています。

この点は無理な注文だけど、当時の思いがそのままに書かれているとよかったなぁ。

例えば「シンクロ」だったり、「dot」だったりとデビュー前からある曲については曲からも粗い感じが出ているわけです。

その粗さ全開のコメントと洗練された最近のアルバムでのコメントを比べて、どんな風に考え方が変わったか…を見たかったです。

10年のキャリアを積んだプロミュージシャン秦基博がデビュー当時の曲を俯瞰して見た…という視点で解説を読むのも面白くはあるんですけどね。

僕らみたいなアマチュアミュージシャンが書く曲も物凄く粗いので、秦さんが「当時は…」と書いていると少し自分に重ね合わせることができて、なるほど…と勉強になります。

3. まとめ

  • 本書はシングル「70億のピース」までの秦さんが作詞した88曲の解説本
  • 曲作りのきっかけ、アプローチの仕方がリアルに描いてあってシンガーソングライターにオススメ
  • 秦さんの人柄も凄く出ているので、ファンの人にもオススメ

こんなとこ。
結論としては「ファンにもファンでないシンガーソングライターにもオススメできる良書」です。

あんまり、こういったアーティスト自身が書いた本って買わないんですけど、買ってみたら作詞作曲に勉強になることが非常に多かった!

他の人の本も買ってみようかな。星野源さんとか。

こういった本って、その人のルーツだったり人間性が凄く見えますよね。

特に本書は作品にどう繋がっているかがダイレクトに書いてあるので、凄く面白かったです。

雑誌のインタビュー記事を読んで、曲だったりその人のルーツを知って大元の映画や音楽聴いて…って流れで僕自身もボキャブラリー増やしてきてます。

こういった本を買うと、インタビューより更に濃い部分が見ることができます。

改めてですが、ファンの方だけでなくシンガーソングライターやっている方にはオススメできる良書です。

アルバムとセットで買って曲を聞いて本書を読むとよいですよ。

ABOUTこの記事をかいた人

たけしゃん

アコースティックギターによる弾き語りを中心に音楽を愛するアラサーのサラリーマン。20代はギターを片手にシンガーソングライターとして東京都内で音楽活動に精励。
30代になって音楽と仕事(サラリーマン)の両立を模索中。