「ギタリストのためのオープン・コード事典」をレビューする ~特化型ギターコード本~

たけしゃん(@_tkshan)です。

さて、先日は膨大なギターコードが記載されている最強のギターコード本「究極コード図鑑」をレビューしました。

最強のギターコード本!「究極コード図鑑」をレビューする

2017.08.21

本日は特定ジャンルに特化したギターコード本、僕が勝手につけた名前ですが「特化型ギターコード本」の紹介記事です。

今回の特化ジャンルはずばり「オープンコード」。

アコギタリストはエレキギターほどの演奏自由度はありません。
その分、箱なりな綺麗な音がするのでコードを工夫することで演奏力を飛躍的に高めることができます。

つまり、演奏力の結構な割合を「コード知識量」が占めると言えます。

そうすると、コードの数を覚えることも重要ですがコード自体の押さえ方を複数覚えることも凄く重要です。

よく、ジャズギタリストの方が言う言葉で「同じコードでも5つは押さえ方を知っていないといけない」という話を聞きます。

全コード共通ではないですけど、押さえ方を複数知っていたほうがよいのは間違いないです。

今回はそのあたりの話も含めてレビューしていきます。

それではレビューへGO!

1. 本書について

平行移動が不可能な、開放弦を含んだコードのみを集めたコード・ブック。ギターならではの独特な響きを持つので、プレイにひと味を加える“決め技”として使えるのはもちろんのこと、作曲に役立てることも可能です。

3和音や4和音で書かれたリードシートで演奏する際にも、本書で紹介しているコードを試すだけで簡単にマンネリ・サウンドから脱却できます! 理論はさておき、オープン・コードの美しい響きをガンガン試してください。

“コード・ファンタジスタ”渡辺具義が、『ギター・コードまるわかりBOOK』に続きお届けする、世にも貴重な超特殊コード・ブックです。

-Amazon 商品紹介ページより-

全部で900個のフォームが掲載されています。

オープンコードとは開放弦を含んだコードの事を指します。対極に位置するコードがバレーコード(セーハ)です。

記載の通りですが、オープンコードはギターならではの独特な響きを持ちます。
そして、指で押さえたバレーコードでは出せない豊かな響き方をするのでアコギだと、やっぱりオープンコードで弾きたいなぁと思うことが多いです。

そんな、ニッチな需要に応えてくれた本というところでしょうか。

使い方のイメージとしてシチュエーション別に構成されています。

  • オーソドックスにコードネームから調べる「タイプ別オープン・コードブック」
  • フレット位置から調べる「ポジション別オープン・コード・ブック」

この2パターン。

あとのPART3~5はコラムに近いものでページ数も少ないですが内容はなかなかよいです。

2. レビュー

それではレビューへ。
僕はエレキ・アコギとも両方弾くので、両方の目線で書きますが経験量的にも、かなりアコギよりのレビューです。

アコギで弾き語りする方には非常に参考になるでしょう。

2-1. エレキよりアコギ向きの本

本書はエレキギターよりアコギ弾き向きの本です。

正直、エレキギターってオープンコードへの拘りがそんなないんですよね。バレーコードも抑えやすいし、エフェクターで音を変えるから響きも気にならないことが多い。

何よりエレキギターの場合は大抵はバンド演奏なのでベースの人がいます。ベースがルート音弾いてるのでルート音への執着は不要なのが大きいです。

大して、ギター弾き語りになるとルート音が鳴ってないと補ってくれるメンバーがいないのでコード感がなくなってしまいます。

基本的には簡易なメロディーなどオブリガートを入れたいって時にもルート音や3rdの音は小節の序盤で鳴っていることが望ましいです。オブリを入れながらコード感を出す場合はオープンコードのほうが圧倒的にやりやすいです。

また、アコギは響きが物凄く重要でオープンコードを巧みに取り入れることで聴き手からしても自然な箱鳴りで心地よいサウンドになります。

というわけで、アコギにとってみればオープンコードの引き出し量というのは相当重要性の高い知識になるわけで本書はアコギ弾きの方に薦めたい内容になっています。

2-2. 使えるフォームは半分くらい

こんな感じでコードは記載されています。

コード毎にフォームは多く掲載されていますが、コード本お決まりパターンで実用性のないフォームも多いです。

使っている印象ですが、実用的なフォームは多めに数えて掲載数の半分といったところです。

また、上記画像の「Cadd9」を見ても分かる通りですが、普通のコード本でも書いてあるようなフォームも多数掲載されています。

例えば、「究極コード図鑑」を購入して更にジャンル特化型として本書を活用すると本書にのみ掲載されているコード数は100種類くらいしかないかもなぁという印象。まあ、そんなもん。

まあそれでも、割と活躍するから安心してほしい。

2-3. 編曲に活躍する

編曲と書きましたが、具体的にリハーモナイズやオブリガートの検討時に重宝します。

【補足①】リハーモナイズ…予め設定されたコードを付け替えること。作曲(簡易コード付け)⇒伴奏検討でリハモ…という流れが多い

【補足②】オブリガート…主旋律に対して伴奏楽器を用いて別のメロディを奏でること。おかずとかカウンターメロディとも呼ばれる

例えば、前後のコードからメロディライン作りたかったり、何かしらオブリを入れたいと思った場合にオープンコードにできれば演奏面での選択肢が増える。

また、バレーコードばっかりの構成になってしまうと、手が疲れるし、ライブ時のミスも増えてしまいがち。

オープンコードなら押さえるフォームが複雑でなければミスも減る。

開放弦を弾きながら次のコードフォームに移行したり、一瞬コードが飛んだ時も、とりあえず開放弦を弾くといった選択ができる。

ギター演奏内容を検討するときにオープンコードの引き出しを増やしておくと、何かと便利なのです。

2-4. ポジション別で調べられるのは結構便利

本書はポジション別に「ロー・ミドル・ハイ」でコードを調べることができます。

これが結構便利。
例えば、前後のコードは同じポジションで弾いているって場合は間のコードも同じ位置にしたいものです。

また、ベースラインを階段式に揃えたい…などポジションに拘りたいケースってそこそこあります。

そういった時にポジション別で調べると「ロー・ミドル・ハイ」毎に似たようなコードネームが並んでいるので、選択することができます。

響きの兼ね合いもありますが、テンションが入っているかどうか等、あまり大きな影響がない場合もありますし、掲載してあるコードを少し変えて不要な音は出さない・押える音を変える等の工夫をして対応できることが多いです。

2-5. 本書は2冊目向き

オープンコード特化本なので当たり前ではありますが、コード本1冊目には全く向いていません。

あくまで、一般的なコードを網羅している本を既に所有している人が更に細かいコードを調べるために使う本です。

間違っても、普通のコードを調べるために購入しないようにしましょう。

3. まとめ

  • オープンコードに特化しており、相当数のフォームが掲載されている
  • アコギ弾き語りはオープンコードの引き出し数が超重要なので編曲にすごく役に立つ
  • 普通のコード網羅本を1冊所有した上で本書を購入するべし

こんな感じ。
僕の場合は弾き語りでも役に立ってますが、ギター伴奏を受ける時も役に立ってます。

そして、書いてあるコードフォームから少し変形させて使っていることが多いです。

そこまで活用できるとギター伴奏の幅が飛躍的に広がるので非常に便利。

アコギ弾き語りをやる方やアコギ演奏を主にやられる方には是非おすすめしたい良書です。

ここまで読んでくださった方は理解していると思いますが、本書をは中級者以上の方向けの本です。

基本的には既存の楽曲をアレンジする際にや自身の楽曲をアレンジする場合に活躍する本なので既存曲のコピーや耳コピについてはコード網羅本を選択した方が良いです。

僕は下記の本をメインに本書を特化型本として活用しています。

最強のギターコード本!「究極コード図鑑」をレビューする

2017.08.21

逆にギターアレンジがワンパターンで悩んでいる方には非常に頼りになる本です。本書を片手にアレンジを一生懸命考えましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

たけしゃん

アコースティックギターによる弾き語りを中心に音楽を愛するアラサーのサラリーマン。20代はギターを片手にシンガーソングライターとして東京都内で音楽活動に精励。
30代になって音楽と仕事(サラリーマン)の両立を模索中。