アコギのフレットが減ったらすり合わせか打ち直しか

たけしゃん(@_tkshan)です。

アコギのフレットは消耗品。
いっぱい弾いていれば、徐々にすり減ってくるのものです。

しかも、均一に減ったりしないので難しい。
そこで迷うのはすり合わせるか打ち直しするか、はたまた買い替えちゃうか。

この選択は中々に難しい。しかも店員さんは結構買い替えに誘導してくる!

そこで本日はすり合わせや打ち直しについての説明をして、どちらの選択をするべきかを語ります。

1. アコギのフレットについて

まずはアコギのフレットについて。
上記の画像の金属部分がフレットです。1フレット、2フレット…なんて言い方をよくしますね。

このフレットは弾いていると自然と弦に当たってすり減っていきます。
アコギだと弦を押えることが多い1~3フレットあたりが一番すり減ってきますね。

すり減っていくと、わかりやすく弊害があるのが開放弦がビビりはじめます。

そして、弦高が徐々に高くなるので弾き辛くなります。チョーキングやスライドといったテクニックもやり辛くなりますね。

音もどんどん詰まりが出て、高音が伸びなくなってきます。

うーん、悪い事尽くめ。
アコギのメンテナンス的なもので修理に出すことで一番多いのはフレット関係なんじゃないでしょうか。

なので、アコギ弾きは誰もが通る道ですからちゃんと、わかっておきましょう。

1-1. すり合わせ

アコギを買って、弦がビビってきた…と言ってギターをお店に持っていくと大抵言われるのが、この「すり合わせ」ってやつです。

特定のフレットだけ低くなっているためにビビりが出るので低いフレットに合わせて他のフレットを削ろうという作業です。

大体、1~2万くらいが相場でしょうか。

もちろん、フレットを削って低いものに合わせるので演奏性が良くなったりはしません。
ただ、変形したフレットの形を直したりもしてくれるので音程が良くなったり、高音が出たりすることはあります。

基本的にはビビりを解消するためのものなので、それ以上の期待は持たないほうがよいです。

フレットの打ち直しとなると大手術なので、まずは大抵すり合わせで対応します。
しかし、すり合わせも何回かしていると、フレットが低くなりすぎて演奏に支障が出るためフレットの打ち直しを提案されるわけです。

ちなみに中古ギターを買うときにフレットが消耗しているものを買っちゃうと、買ってしばらくしてビビリが発生。
店持っていったら初っ端からすり合わせ不可でフレット打ち直し…というパターンになることがあります。

同じギターで数万安いからって下手に手を出すと、結局リペア代で余計に高くつくパターンの典型なので気を付けてください。

1-2. 打ち直し

続いて、フレットの打ち直し。
こうなると大手術になり、金額も3~5万円くらいします。

お店に持って行ってもギター販売店だとフレット打ち直しするなら、新しいギターを買ったらどうか?と聞かれることが多いです。

まあ、確かに…とも思いますが気に入っているなら打ち直しって選択肢は大いにありです。
店員さんが音が変わっちゃいますよ!って脅してきますが、僕の経験上ではフレット打ち直しで音が悪くなったことはないです。

もちろん、そろそろ買い替えようかなぁと思っていたなら買い替えするのもありです。

んで、フレットを打ち直しする時はフレットの種類を選べます。

ギター修理/松下工房

このサイトは僕もお世話になっている有名な工房ですが、ここにフレット説明が記載されています。

フレットによって若干弾いている感覚が変わります。素材変えちゃうと音も変わっちゃうので基本素材は同じものを選んだほうがよいです。弾き語りならギブソン社のものが無難で弾きやすくて良いです。

フレットを打ちなおすと、ビビりが取れる以外に弾きやすくなり、高音(サスティーンってやつね)の伸びが復活しますが、基本大きく変わりません。

僕のTaylorも一昨年にフレットを打ち直してもらいましたが高音の伸びが別のギターかと思うくらい凄くなりました。よほど詰まってたんでしょうね(苦笑)

2. 選択の仕方について

フレットを「すり合わせる」か「打ち直す」かはたまた買い替えるか。

ぶっちゃけ、初めに結論から言うと工房に持って行って職人さんに聞いてみるのが一番良いです。

ギター販売店とくっついていないところね。
販売店に行くと、どうしてもギター販売側を推してきます。もちろん、正直に言ってくれる店員さんもいるんでしょうけどね。

結論を書いてしまいましたが、読者の皆様の地域で必ず工房があるわけじゃないので、引き続き解説をしていきます。

2-1. ビビり以外に不満がない

このパターンは「すり合わせ」です。
人の感覚によりますが、すり合わせができないくらいフレットが減っていれば、そもそも結構弾き辛くなっているはずです。

特にビビりが出た!というところに対しての対処法であれば「すり合わせ」を勧められるはずですし、それで問題ないでしょう。

2-2. やたらと弾き辛い

バレーコードなどがビビるようになってきた。チョーキングがやたら難しい。あとはチューニングが合わないとかでしょうか。

このあたりの症状がフレット起因だとすり合わせできないくらい減っている可能性が高く、「打ち直し」か「買い替え」という選択が濃厚となってきます。

ただ、難しいのが弾き辛いパターンってフレット以外にネックやブリッジに問題があるケースも考えられますので、職人さんに聞いてみるしか判断できないです。

僕の場合はこのパターンで松下工房さんに持って行ってフレット打ち直しを薦められました。
職人さんからは「まだ、すり合わせで対応できる範囲ですけど、今の課題を解決したいなら打ち直しちゃってもいいんじゃないですかね?」って感じでした。

ちなみにその前に御茶ノ水のギター屋さんに持っていったら
「もう、フレット減っててすり合わせ無理ですよ!打ち直すならギブソンの良いの入ったから買い替えたほうがいいですよ!」ってすげーしつこく言われました(笑)

3. まとめ

  • 軽度な症状であればすり合わせ
  • フレット打ち直しするか買い替えるかはギターへの愛着次第
  • フレット打ち直しても音はそんな変わらない

こんなとこ。
御茶ノ水のギター屋でフレット変えたら音は全然変わるから買い替えが良いって関西弁のおっちゃんに言われたけど、僕の場合は打ち直しても変わらなかったです。

あのトークで買い替えちゃっている人もいるんだろうから、ちゃんと勉強してから検討したほうがよいです。

まあ、そもそもフレット打ち直しまでいくためには相応のやり込みが必要ですがアコギプレイヤーは同じフレットばかり弾く人が多いので寿命が来るのが早いって話もあるようです。

確かにね。
バリエーションない人って1~3フレット以外弾かないからフレットの消耗が早いし、ビビり始めるのも俄然早いはずです。

満遍なく弾いていれば、フレット消耗しても勝手にすり合わせされてビビらないはずですからね、理論上はですが。

僕は打ち直して良かったパターンなので思い切ってフレット打ち直すと弾きやすくなるかもしれないですよ。弾き辛くて困っている方は検討してみましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

たけしゃん

アコースティックギターによる弾き語りを中心に音楽を愛するアラサーのサラリーマン。20代はギターを片手にシンガーソングライターとして東京都内で音楽活動に精励。
30代になって音楽と仕事(サラリーマン)の両立を模索中。