定番のアコギ弦とプロが使用する弦、おすすめ7商品を比較・解説

「アコギの弦ってたくさんあって、どれが良いかわからない」

本日はアコギ用の弦についてです。

アコースティックギターは弦の音を本体で共鳴して馴らしているのでエレキギターより弦の影響力は高いと言えます。

色んな種類の弦が発売されていますが、試してみるとわかりますが割と音が変わります。

また、太さ(ゲージ)や弦の材質など種類が複数あるので、ちゃんと把握しておくことが重要です。

そこで、今回は定番のおすすめ弦を5種類試した結果からレビューしていきます。

 

余談ですが、弦のレビューは中々面倒でした(笑)。

5種類といってもミディアムとライトで違ったりするのかなって考えて両方試したり、材質別で試したり。結局試した弦のパックは13個。

僕は3週間~1か月に1回くらいしか弦を変えないので、変えて音や特徴を試して情報を貯めていったら、約1年かかりました(笑)

是非、1年かけた大作を読んで参考にしてください。

弦についての知識

まず、レビューに入る前にギター弦についての基礎知識から。

ギター弦はプレイスタイルに合わせて太さ・材質を変えるのが望ましいです。

これが意外と大切でギター本体の調整ともつながってきます。

少し長いですが、しっかり押さえておきましょう。

弦の太さ(ゲージ)

それではギター弦の太さから。

アコギ用の弦は下記の三つに分かれます。

  1. EXTRAライトゲージ(.011程度)
  2. ライトゲージ(.012程度)
  3. ミディアムゲージ(.013程度)
MEMO

()内の数字は1弦の太さ

①が一番細く、③が一番太いです。

①の一番細いゲージについては名前がカスタムライトとかスーパーライトだったりします。

また、カスタムライトが.011でEXTRAライトが.010みたいな設定の時もあります。

下記の通りに覚えておけば、概ね間違いないです。

Point

  • 〇〇ライトと書かれたものは細い
  • ライトが標準
  • ミディアムは太い

気を付けるのはミディアムではなくてライトが標準ということ。

僕は普段、メインギターはライト。サブギターはミディアムを使用しています。

 

弦の太さによる影響は大きく2つ。

Point

  • 弦が細いと弾きやすいが音が繊細でストローク時に物足りない
  • 弦が太いとストロークのパワーは出るが、弾き辛い

細い弦を張っていると、ストロークで物足りなくて力強くかき鳴らしてしまいがち。

そうすると音がビビるので、よくビビってる場合は1ランク太くしてみましょう。

 

また、弦の太さは弦高にも影響が出ます。

メインで使用する弦を固定化したらギターを調整に出す時にお店の人に伝えましょう。

職人さんからも普段張っている弦のゲージは聞かれることが多いです。

【参考記事】アコギにおける弦高の適正値はどれくらいかcheck

弦の材質

続いてはアコギ弦の材質。

そんなに多いわけでもなく、アコギ弦は下記の2つが使われます。

  • Phosphor Bronze
  • 80/20 Bronze

Phosphor Bronze弦は音が明るく、抜けがいいです。

高音がキラキラしているので、キラキラしたサウンドが良い場合はこちらを使いましょう。

値段が80/20 Bronze弦より数百円高いです。

 

80/20 Bronze弦は一般的なギター弦です。

音が鈍く、キラキラした感じはないので落ちついた音になります。

GIBSONのような枯れたサウンドを求めるなら、80/20 Bronzeのほうが向いています。

 

僕はTaylorとMartinはPhosphor Bronze、GUILDは80/20 Bronzeを使用しています。

Phosphor Bronzeのほうが万能な優等生というイメージです。

しかし、ギターの種類によってはキンキンしてしまう時もあります。

僕の場合はGUILDだと落ちついたサウンドがいいので、Phosphor Bronzeは合っていないという印象を持っています。

 

改めて、まとめるとこんな感じ。

Point

  • Phosphor Bronzeはキラキラしたサウンド
  • 80/20 Bronzeは落ち着いた音
  • ギター本体のキャラクターに合わせると良い

コーティング弦

弦の種類、最後はコーティング弦。

錆に強く、長持ちするように加工された弦の事です。

代表的な商品はエリクサーです。

他の弦と比べて錆ないので、長持ちします。音もある程度良い状態でキープできます。

 

といっても、弦のテンションはさすがに他の弦と変わらないので2か月とか変えないとチューニングはずれ易くなってきます。

よって、コスパが良いかどうかは演奏頻度やライブ頻度によります。

あんまり人前で演奏する機会がなくて、弦を張り替えるのが面倒な人はコーティング弦を貼って2か月に1度張り替えでも十分持ちます。

チューニングもこまめにやればよいし、弦が切れても張り替えれば良い。

 

逆に人前で毎月演奏していると、コーティング弦はコスパが悪いです。

同じ弦をずっと張りっぱなしだと、前述の通りチューニングが狂いやすく、演奏中に弦が切れるリスクも上がってきます。

ライブ中のトラブルを考えると、コーティング弦と言えども、張ってから一ヶ月経ってるならライブ前に張り変えておくのが賢明だからです。

 

また、ピックアップのノイズ対策で弦アースを取っている方はコーティング弦だとアースが取れずにノイズが出ることがあります。

弦アースを取っている人は気を付けましょう。

ちなみに弦アースって何?という方はこちらの記事を参照ください。

【参考記事】弦アースって何者?check

また、ノイズが出たらコーティング弦以外の弦を使っても出るかは確認するべきです。

ちなみに僕のTaylorは弦アースを取っていますが、エリクサーを使ってもノイズは出ません。

必ずしも、ダメってわけではないようです。

改めてコーディング弦のまとめ。

Point

  • 値段が高いけど長持ちする
  • 頻繁にライブやる人にはコスパが悪い
  • 弦アース取っている人はノイズが出ることもある
アコギのコーティング弦と普通の弦は普段使いでどっちが便利か比較する

レビュー

それでは具体的なレビューへ。

  • 価格
  • 演奏しやすさ
  • 音質

上記の3点にポイントを当てて評価していきます。

ご紹介する弦はアコギの弦としては定番商品ばかり。

大手楽器店にいけば、大半が置いてあるものを選択しています。

Martin M-140

アコギ弦のスタンダードっていうとMartin弦の印象。

パッケージが少し前に変わりましたが旧パッケージの赤い箱はアコギやっている人なら誰もが見たことあるはず。

Martinは色んな種類の弦を出しています。

その中で、今回は一番スタンダードで安価なM100番台からM-140をご紹介。

 

この弦については特に可もなく不可もなくという感じです。

音に癖がなく、アコギ弦の基準というイメージ。

最初に買う弦はこれが安定かなって気がします。値段も安いし。

弦を買うのに迷ったら、これ買っとけば失敗はしません。

また、弦の聞き比べする際もこの弦からスタートすると他の弦の特徴がわかりやすいでしょう。

Martin M-140
価格
(5.0)
演奏しやすさ
(3.0)
音質
(3.0)
総合評価
(3.5)

GIBSON SAG-MB13

続いてはGIBSON弦。

画像はSAG-MB13のミディアム。

ちなみにGIBSONギターの工場初期出荷弦はSAG-MB12のライト(.012)です。

MB13はMB12の上位版です。

ただ、GUILDの普段使いで両方使っていますが、違いがほとんどわかりません。

どちらでも好きなほうを選べばよいかと。値段はMB-12のほうが30円安いです(Amazon)。

 

音質は落ち着いて、煌びやかさはあまりありません。

ストロークやカッティングの音はかなり良いです。

僕もストロークの音が気に入ってメイン使用していた時期がありました。

 

ただし、他の弦と比べてフィンガーノイズ(キュって感じの弦を擦る音)が出やすく、滑りも悪いです。

フィンガーノイズをあえて大きく出したい人は、この弦だと出しやすいです。

スライドなども、やり辛いので潤滑スプレーを吹きかけるなど工夫したほうがよいでしょう。

指弾きには不向きですが、ストローク弾きメインの方やマホガニー木材など枯れた感じの音が出るギターであればメイン弦候補で考えるとよいでしょう。

GIBSON SAG-MB13
価格
(2.0)
演奏しやすさ
(2.0)
音質
(4.0)
総合評価
(3.0)

D’Addario(ダダリオ) EJ12

Martin弦と並ぶ定番弦メーカーのD’Addario(ダダリオ)。

使ったことはあるんですが、普段使いしたことなかったので新鮮。

ダダリオの弦は弾き語りすとから好評で使用者がかなり多い印象です。

使ってみると、Martin弦と同様に普通という印象。

この後に出てくる価格帯が高い弦と比べると特徴もない。

しかし、価格帯が安くソツがないので普段使いには最適。使用者が多い理由も頷けます。

 

また、弦の包装が変わっています。

通常は紙の袋に弦が入っているのですが、ダダリオは下記の写真のように袋の中に密封されているタイプです。

空気に触れると弦って劣化して錆びていきますが、これなら心配がありません。

他の弦も保管していても、あんま劣化しないけど何か安心しますね。

ただ、1つの袋に全弦入っていて先端の色で何弦か判断するのが間違えそうで少し不安。

まとめると、無難で安い普段使いしやすい弦。Martin弦との価格差は+100円。

D'Addario EJ12
価格
(4.0)
演奏しやすさ
(3.0)
音質
(3.0)
総合評価
(3.5)
注意
D’Addarioのリンク商品だけミディアムです

EVERLY(エバリー) ACOUSTIC SESSIONS

さて後半戦に入りまして、続いてはEVERLYです。

あんまり使っている人を見ない。

けど、大抵はどこの楽器屋でも置いてあるという不思議な弦。

 

コーティング弦と同等の金額なので、高級弦という位置づけ。

使ってみると、さすがに高級弦。

滑りもよく、フィンガーノイズがエリクサーほどではないですが、鳴りづらい。

むしろ、こんくらいがちょうどいいかも。

 

音質もキラキラ感がほどよくあって良いですね。

レビューしている5品の中で音質・弾きやすさは最もよい印象です。

 

だが、しかし。

価格もエリクサー並みに高い。

エリクサーはコーティング弦なので、楽器店で売られている中ではEVERLYが一番高いです。

品質は良いけど高いので普段使いするのは微妙なところ。

 

毎日の演奏を充実させたいと考える人は手を出してみても良いでしょう。

EVERLY ACOUSTIC SESSIONS
価格
(1.0)
演奏しやすさ
(4.0)
音質
(5.0)
総合評価
(3.0)

Elixir(エリクサー)

最後はコーティング弦として有名なエリクサー。

ちなみに画像はTaylor用のエリクサーです。

Taylorギターは初期出荷弦がエリクサーですが、少し前からTaylor向けエリクサーが販売されています。

レビューは普通のエリクサーで書いていきます。

といっても、Taylor用と普通のエリクサーはほとんど変わりません。

Taylor用は0.01太い分、音が強いという程度。

 

エリクサーの特徴として大きいのはフィンガーノイズがあまりしないことです。

キュって音が鳴らないです。

逆に鳴らしたい人は他の弦にしたほうがよいです。

そして、スライドなど弦の横滑りがしやすい。

潤滑スプレーなくても、全然大丈夫です。

僕はエリクサーの場合は吹きかけてないです。

 

音質はやや細くキラキラしています。

特にサスティーンが綺麗に聞こえるので、TaylorやMartinのギターとは相性が良いでしょう。

その反面、僕の家のギターだとGUILDとは相性が悪いです。

 

キラキラした音が良い人はエリクサーを。

渋い音が良い人は前段のGIBSON弦あたりを選ぶとよいでしょう。

コーティング弦なので値段がお高め。その代わり寿命は長いです。

僕は1~2か月くらいで張り替えています。

サブギターとかを見ると半年放置しても、そこそこな音がします。

ただし、ギター自体に良くはないので交換時期としては長くて、2か月くらいがいいのかなと思います。

 

頻繁に張り替えたい人にはコスパが悪いですが、逆にあまり張り替えない人には最強の弦です。

Elixir
価格
(2.0)
演奏しやすさ
(5.0)
音質
(4.0)
総合評価
(3.5)

プロミュージシャンの使用弦

この章ではプロミュージシャンの使用弦について情報がある方の分だけ記載します。

やっぱり、プロが使っている弦を使いたいという気持ちはありますよね。

しかし、弦までいくとさすがに情報がない…。

自分の手持ち資料やWeb上の情報でインタビューや記事など、ちゃんと確認取れた分だけ掲載します。

秦基博

最初は秦基博さん。

公式ギタースコアに情報を載せてくれるので非常に助かっています。

秦さんはデビュー初期・中期と現在で使用している弦が異なります。

デビュー初期・中期については前章でレビューされているMartin弦DAddario80/20 Bronzeライトゲージ(.012)を使用しています。

といっても、この時代はその2つをメインに色々試していたようです。

 

そして、2017年データではJohn Pearse 80/20。太さはMartonがライト(.012)、J-45とTexan(Epiphone)はミディアム(.013)を使用しています。

 

J-45とTexanはナローネックなので太めの弦を張ってパワーを補っているそうです。

なるほど。

確かにナローネックは弾きやすいけど、パワーは通常ネックより落ちそう。

ちなみにこの弦、割と置いていない楽器屋さんが多いです。

Amazonで買いましょう。値段は1,000円程度とちょいとお高め。

山崎まさよし

続いて、山崎まさよしさん。

使用弦はDR中々使っている人いない弦ですね…。

ライトゲージ(.012)を使用されています。

最近の情報はわからないですが、ずっと同じ弦を使っている印象だったので今もDRかな…と思っています。

 

こちらも、あんまり楽器店に置いていないです。そして、値段も高い高級弦。

上記の事情から、レビューからは外しました。

…が実は昔から興味があったので、これを機に試してまして弾きやすさ、音質的に今回の商品の中で最高レベルでした。

 

ただ、コーティング弦を除くと値段も高めなので普段使いはきついなぁ…。

価格的に問題なければ、演奏しやすさ・音質は5つ★なので購入してみましょう。

さすがまさやん、良い弦を選ぶ。

福山雅治

こちらは福山雅治さんのオールナイトニッポンでご本人が言っていました。

前章でレビューしているMartin弦のライトゲージ(.012)とのことです。

材質までは話題に出ていませんでした。

ギターのメンテナンスをする方が箱買いして貼っているようでご本人の拘りはなさそうでしたね。

やっぱり、Martin弦は無難なんだな。

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ちなみにその他の情報ですと…。

miwaさんはどこの弦かわからないけど、ライトゲージ(.012)。

yuiさんもブランド不明ですがEXTRAゲージ(.010)。

プロの使用弦を見ると、大半の人がライトゲージということがわかりました。

ライトが無難。そして万能。

4. 終わりに

さて、過去最高に長くなりましたがアコギ弦特集でした。

弦の太さについては、プロのみなさんもライト(.012)が多かったですね。

僕自身もライトが万能で良いと思っています。

なので、貼っている商品リンクは基本はライト(.012)です。

ただし、2商品だけ0.12のリンクがなかったので、ダダリオはミディアム(0.13)、エバリーはライト(0.11)で貼ってあります。

材質については試して良かったほうを貼っていますのでバラバラです。

 

弦って重要性が低いようで高いです。

音で判断しがちですが、弾きやすさも同じくらいのレベルで重視することをオススメします。

今回、紹介した商品でも例えばGIBSON弦とエリクサーだとずいぶんと弾き心地が違います。

最初の内は色々試して、ある程度決まってきたらまとめ買いをするといいでしょう。

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僕も最近はずっと同じ弦を使っていたので、アコギ弦の試し弾きは中々楽しかったです。

たまには違う弦で弾いてみるのも楽しみができて良いもんですね。