アコギ用の弦の選び方 ~おすすめの定番5品をレビュー~

たけしゃん(@_tkshan)です。

本日はアコギ用の弦についてです。

アコースティックギターは弦の音を本体で共鳴して馴らしているのでエレキギターより弦の影響力は高いと言えます。

色んな種類の弦が発売されていますが、試してみるとわかりますが割と音が変わります。
また、太さ(ゲージ)や弦の材質など種類が複数あるので、ちゃんと把握しておくことが重要です。

今回は定番のおすすめ弦を5種類試した結果からレビューしていきます。

余談ですが、弦のレビューは中々面倒でした。
5種類といってもミディアムとライトで違ったりするのかなって考えて両方試したり、材質別で試したり。結局試した弦のパックは13個。

僕は3週間~1か月に1回くらいしか弦を変えないので、変えて音や特徴を試して情報を貯めていったら、約1年かかりました(笑)

是非、1年かけた大作を読んで参考にしてください。

1. 弦についての知識

まず、レビューに入る前にギター弦についての基礎知識を。
ギター弦はプレイスタイルに合わせて太さ・材質を変えるのが望ましいです。

これが意外と大切でギター本体の調整ともつながってきますので、勉強しましょう。

1-1. 太さ(ゲージ)

まずはギター弦の太さから。
アコギ用の弦は下記の三つに分かれます。

  1. EXTRAライトゲージ(.011程度)
  2. ライトゲージ(.012程度)
  3. ミディアムゲージ(.013程度)
【補足】()内の数字は1弦の太さ

①が一番細く、③が一番太いです。
①の一番細いゲージについては名前がカスタムライトとかスーパーライトだったりします。また、カスタムライトが.011でEXTRAライトが.010みたいな設定の時もあります。

ミディアムが太くて、ライトが標準、ライトの前に何かしら付くのは細いという風に覚えておきましょう。

僕は普段、メインギターはライト。サブギターはミディアムを使用しています。

弦の太さによる影響は大きく2つ。

  • 弦が細いと弾きやすいが音が繊細でストローク時に物足りなかったり、ビビりやすくなる
  • 弦が太いとストロークのパワーは出るが、弾き辛い

弦高などにも影響が出るため、メインで使用する弦を固定化したらギターを調整に出す時に伝えると良いです。職人さんからも大抵は普段張っている弦のゲージは聞かれます。

アコギにおける弦高の適正値はどれくらいか

2016.11.17

1-2. 材質

アコギ弦は下記の2つが使われます。

  • Phosphor Bronze
  • 80/20 Bronze

Phosphor Bronze弦は音が明るく、抜けがいいです。
高音がキラキラしているので、キラキラしたサウンドが良い場合はこちらを使いましょう。値段が80/20 Bronze弦より数百円高いです。

80/20 Bronze弦は一般的なギター弦です。音が鈍く、キラキラした感じはないので落ちついた音になります。GIBSONのような枯れたサウンドを求めるなら、80/20 Bronzeのほうが向いています。

僕はTaylorとMartinはPhosphor Bronze、GUILDは80/20 Bronzeを使用しています。

Phosphor Bronzeのほうが万能な優等生というイメージです。しかし、ギターの種類によってはキンキンしてしまう時もあります。僕の場合はGUILDだと落ちついたサウンドがいいので、Phosphor Bronzeは合っていないという印象を持っています。

1-3. コーティング弦

錆に強く、長持ちするように加工された弦の事です。代表的な商品はエリクサーです。

他の弦と比べて錆ないので、長持ちします。音もある程度良い状態でキープできます。
といっても、弦のテンションはさすがに他の弦と変わらないので2か月とか変えないとチューニングはずれ易くなってきます。

このあたりは弦を変えるスパンにもよりますが、あんまり人前で演奏する機会がなくて弦を張り替えるのが面倒な人はコーティング弦を貼って2か月に1度張り替えでもいいんじゃないでしょうか。

人前で毎月演奏していると、その度に弦を張り替えることが大半だと思うので普通の弦の2倍近い値段がするコーティング弦はコスパが悪いです。

また、ピックアップのノイズ対策で弦アースを取っている方はコーティング弦だとアースが取れずにノイズが出ることがあります。

弦アースを取っている人は気を付けましょう。
また、ノイズが出たらコーティング弦以外の弦を使っても出るかは確認するべきです。

ちなみに僕のTaylorは弦アースを取っていますが、エリクサーを使ってもノイズは出ません。
必ずしも、ダメってわけではないようです。

2. レビュー

それでは具体的なレビューへ。

2-1. Martin M-140

弦のスタンダードっていうとMartin弦の印象。
パッケージが少し前に変わりましたが旧パッケージの赤い箱はアコギやっている人なら誰もが見たことあるはず。

Martinは色んな種類の弦を出していますが、今回は一番スタンダードで安価なM100番台からM-140をご紹介。

この弦については特に可もなく不可もなくという感じです。音に癖がなく、アコギ弦の基準というイメージ。

最初に買う弦はこれが安定かなって気がします。値段も安いし。

弦を買うのに迷ったら、これ買っとけば失敗はしません。
また、弦の聞き比べする際もこの弦からスタートすると他の弦の特徴がわかりやすいでしょう。

【評価】5段階評価

価格     ★★★★★
演奏しやすさ ★★★
音質     ★★★

2-2. GIBSON SAG-MB13

続いてはGIBSON弦。
画像はSAG-MB13のミディアム。ちなみにGIBSONギターの工場初期出荷弦はSAG-MB12のライト(.012)です。

MB13はMB12の上位版らしいのですが、GUILDの普段使いで両方使っていますが違いがほとんどわかりません。
どちらでも好きなほうを選べばよいかと。値段はMB-12のほうが30円安いです(Amazon)。

音質は落ち着いて、煌びやかさはあまりありません。
ストロークやカッティングの音はかなり良いです。僕もストロークの音が気に入ってメイン使用していた時期があったくらいです。

他の弦と比べてフィンガーノイズ(キュって感じの弦を擦る音)が出やすく、滑りも悪いです。
フィンガーノイズをあえて出したい人は、この弦だと出しやすいです。スライドとかも若干やり辛いので僕は潤滑スプレーを吹きかけてます。

指弾きには不向きですが、ストローク弾きメインの方やマホガニー木材など枯れた感じの音が出るギターであればメイン弦でもいいかなと。

【評価】5段階評価

価格     ★★
演奏しやすさ ★★
音質     ★★★★

2-3. D’Addario(ダダリオ) EJ12

Martin弦と並ぶ定番弦メーカーのD’Addario(ダダリオ)。
使ったことはあるんですが、普段使いしたことなかったので新鮮。

ダダリオの弦は割と弾き語りすとから好評で使用者がかなり多い印象です。

使ってみると、Martin弦と同様に普通という印象。
この後に出てくる価格帯が高い弦と比べると特徴もなく面白味がないのはありますが、価格帯が安くソツがないので普段使いには最適で使用者が多い理由も頷けます。

また、弦の包装が変わっています。
通常は紙の袋に弦が入っているのですが、ダダリオは下記の写真のように袋の中に密封されているタイプです。

空気に触れると弦って劣化して錆びていきますが、これなら心配がありません。
他の弦も保管していても、あんま劣化しないけど何か安心しますね。

ただ、1つの袋に全弦入っていて先端の色で何弦か判断するのが間違えそうで少し不安。

まとめると、無難で安い普段使いしやすい弦。Martin弦との価格差は+100円。

【評価】5段階評価

価格     ★★★★
演奏しやすさ ★★★
音質     ★★★

【注意】D’Addarioのリンク商品だけミディアムです

2-4. EVERLY(エバリー) ACOUSTIC SESSIONS

続いて、EVERLY。
あんまり使っている人を見ない割りには楽器屋に行くと、大抵はどこでも置いてあるという不思議な弦。

価格が1300円台となっており、コーティング弦を除くと最も高い部類に入る高級弦という位置づけ。

使ってみると、さすがに高級弦。滑りもよく、フィンガーノイズがエリクサーほどではないですが、鳴りづらい。むしろ、こんくらいがちょうどいいかも。

音質もキラキラ感がほどよくあって良いですね。
レビューしている5品の中で音質・弾きやすさは最もよい印象です。

だが、しかし価格もエリクサーの次に高い。エリクサーはコーティング弦なので実質は一番高い。

後述するDRという弦と位置付けは同じですね。
品質は良いけど高いので普段使いするのは微妙なところ。値段がMartin弦の倍するので、月1回の頻度で弦交換すると年間で8,400円の差が出ます。

うーん、そこまでの差はないかなぁ。毎日の演奏を充実させたいと考える人は手を出してみても良いでしょう。

価格     ★
演奏しやすさ ★★★★
音質     ★★★★★

2-5. Elixir(エリクサー)

最後はコーティング弦として有名なエリクサー。
画像はTaylor用のエリクサー。Taylorギターは初期出荷弦がエリクサーですが、少し前からTaylor向けエリクサーが販売されています。

レビューは普通のエリクサーで書いていきます。
ちなみにあんまりTaylor用と普通のエリクサーは変わりません。Taylor用は0.01太い分、音が強いですが若干弾き辛いくらいなもんです。

エリクサーの特徴として大きいのはフィンガーノイズがあまりしないことです。
キュって音が鳴らないです。逆に鳴らしたい人は他の弦にしたほうがよいです。そしてスライドなど弦の横滑りがしやすい。

音は煌びやかなキラキラした音がします。
Taylorとは相性が良く感じる反面、僕の家のギターだとGUILDとは相性が悪いです。ペラペラな音になっちゃう。

キラキラした音が良い人はエリクサーを。渋い音が良い人は前段のGIBSON弦あたりを選ぶとよいでしょう。

コーティング弦なので値段がお高め。その代わり寿命は長いです。
僕は2か月くらいで張り替えていますが、半年とか放置しても、そこそこな音がします。

頻繁に張り替えたい人にはコスパが悪いですが、逆にあまり張り替えない人には最強の弦です。

【評価】5段階評価

価格     ★
演奏しやすさ ★★★★★
音質     ★★★★

3. プロミュージシャンの使用弦

最後に行く前にプロミュージシャンの使用弦について情報がある方の分だけ記載します。
やっぱり、プロが使っている弦を使いたいという気持ちはありますよね。

しかし、弦までいくとさすがに情報がない…。自分の手持ち資料やWeb上の情報でインタビューや記事など、ちゃんと確認取れた分だけ掲載します。

3-1. 秦基博

最初は秦基博さん。
公式ギタースコアに情報を載せてくれるので非常に助かっています。

秦さんはデビュー初期・中期と現在で使用している弦が異なります。

デビュー初期・中期については前章でレビューされているMartin弦DAddario80/20 Bronzeライトゲージ(.012)を使用しています。
といっても、この時代はその2つをメインに色々試していたようです。

そして、現在はJohn Pearse 80/20。太さはMartonがライト(.012)、J-45とTexan(Epiphone)はミディアム(.013)を使用しています。

J-45とTexanはナローネックなので太めの弦を張ってパワーを補っているそうです。なるほど。
確かにナローネックは弾きやすいけど、パワーは通常ネックより落ちそう。

ちなみにこの弦、割と置いていない楽器屋さんが多いです。Amazonで買いましょう。値段は1,000円程度とちょいとお高め。

3-2. 山崎まさよし

続いて、山崎まさよしさん。
使用弦はDR。中々使っている人いない弦ですね…。

ライトゲージ(.012)を使用されています。最近の情報はわからないですが、ずっと同じ弦を使っている印象だったので今もDRかな…と思っています。

こちらも、あんまり楽器店に置いていないです。そして、値段も高い高級弦。

上記の事情から、レビューからは外しましたが実は昔から興味があったので、これを機に試してまして弾きやすさ、音質的に今回の商品の中で最高レベルでした。
ただ、コーティング弦を除くと値段もトップレベル(1,376円)なので普段使いはきついなぁ…。

価格的に問題なければ、演奏しやすさ・音質は5つ★なので購入してみましょう。さすがまさやん、良い弦を選ぶ。

3-3. 福山雅治

こちらは福山雅治さんのオールナイトニッポンでご本人が言っていました。
前章でレビューしているMartin弦のライトゲージ(.012)とのことです。材質までは話題に出ていませんでした。

ギターのメンテナンスをする方が箱買いして貼っているようでご本人の拘りはなさそうでしたね。やっぱり、Martin弦は無難なんだな。

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ちなみに他の情報でいくとmiwaさんはどこの弦かわからないけど、ライトゲージ(.012)。yuiさんもブランド不明ですがEXTRAゲージ(.010)。大半の人がライトゲージなんだなということがわかりました。

4. 終わりに

今日は主要弦の紹介でしたー。
紹介している商品リンクについてですが、プロのみなさんもライト(.012)が多かったですが僕自身もライトが万能で良いと思っています。

なので、貼っている商品リンクは基本はライト(.012)です。ただし、2商品だけ0.12のリンクがなかったので、ダダリオはミディアム(0.13)、エバリーはライト(0.11)で貼ってあります。材質については試して良かったほうを貼っていますのでバラバラです。

弦って重要性が低いようで高いです。
音で判断しがちですが、弾きやすさも同じくらいのレベルで重視することをオススメします。

今回、紹介した商品でも例えばGIBSON弦とエリクサーだとずいぶんと弾き心地が違います。

最初の内は色々試して、ある程度決まってきたらまとめ買いをするといいでしょう。

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2017.01.25

僕も最近はずっと同じ弦を使っていたので、アコギ弦の試し弾きは中々楽しかったです。
たまには違う弦で弾いてみるのも楽しみができて良いもんですね。

【まとめ】アコギに必要なおすすめアクセサリー用品記事10本

2016.12.12

ABOUTこの記事をかいた人

たけしゃん

アコースティックギターによる弾き語りを中心に音楽を愛するアラサーのサラリーマン。20代はギターを片手にシンガーソングライターとして東京都内で音楽活動に精励。
30代になって音楽と仕事(サラリーマン)の両立を模索中。