中間管理録 トネガワがシュールで面白いからレビューした

みなさん、こんばんは。たけしゃん(@_tkshan)です。

今日は珍しく漫画。
立ち読みはちょいちょいしてたけど、悪魔的面白さから4巻全部買ってしまった。

というわけで久しぶりに買ってしまった漫画『中間管理録トネガワ』のレビューです(笑)

僕は福本さんの漫画は昔から好きで「カイジ」「アカギ」「金と銀」「涯」は全部読んでいます。

上記の漫画は非日常を描いたものですが、中間管理録トネガワはどちらかという日常を描いたものでテイストが異なります。

ただ、これはこれでシュールで非常によいのです。そんな、本作品の面白さをレビューしていきます。

1. 中間管理録 トネガワとは

福本伸行の作品『賭博黙示録カイジ』の登場人物の1人・利根川幸雄を主人公としたスピンオフ作品。時間軸としてはカイジ本編より前であり、大勢の黒服たちを束ねる帝愛グループ幹部でありながら、暴君・兵藤会長のご機嫌を最も身近で気にしなくてはならない、いわば中間管理職である利根川の苦悩と葛藤がコミカルに描かれている。

-wiki pedia-

基本情報はこんなとこ。
よく、コンビニや本屋でもみる本でやたらとアゴが鋭角で絵に特徴があるので読んだことない人も、「あ~、あの一派ね」となるくらい個性が強い漫画である。

読んでみると絵だけでなく中身も強烈であることを思い知る。

1-1. スピンオフ作品

まず、前提としてわかっていたほうがよいのは本作はスピンオフ作品だということ。

『賭博黙示録カイジ』を読んでいないと、本当の面白さが伝わりません。
まあ、それでも楽しめるところはあるんだけど、カイジを読んだ後のほうが100倍面白い。

『賭博黙示録カイジ』自体も名作中の名作。
読み始めたら一気に最後までいけてしまうので、まだ読んでいない方はカイジからいきましょう。

ちなみにカイジは「賭博黙示録」以外にも「賭博破戒録」「賭博堕天録」があります。
どれもすごく面白いんだけど、トネガワさんが出てくるのは賭博黙示録だけ。

 

ちなみに3巻まではKindle Unlimitedに加入していれば無料で読めます。
そして上記のリンクはまとめ買いってなってますが、単品でも買えるようになっています。

便利すぎるぜ、Amazon。

1-2. 作者が福本さんじゃない

意外と知られていないのですが、作者はカイジを書いている福本伸行先生ではありません。

原作:萩原天晴・漫画:橋本智広、三好智樹

萩原天晴さんは「さぼリーマン 飴谷甘太朗」の原作者。
橋本さんと三好さんは福本さんのチーフアシスタントを務めた作画の方だそうです。

通りで、作画についてはカイジを完コピしています。絵だけみると、福本作品ではないとは思えません。

2. レビュー

それでは作品についてレビュー。
内容については公式に書かれているあらすじレベルしか触れずに、ネタバレしません。安心して読んでください。

2-1. サラリーマン心を絶妙に描いた作品

カイジって映画化されたのが割と最近だから新しい作品の印象ですが、結構前の作品なんですよね。

ヤンマガに連載されていた時期を調べると1996年連載開始。
トネガワ先生が出てくる賭博黙示録は最初の作品なので1996年-1999年掲載の作品。

ヤンマガって中学生以上が読むイメージなので、たぶん世代としては現在の35歳~45歳くらいでしょうか。

となると、本当にカイジをリアルタイムで読んでいた世代の方は実際、会社で中間管理職が多そうな年齢だったんですねぇ。

そんなところも意識しているのか、本作品はサラリーマンとして立ち居振る舞いを面白おかしく書いた作品です。

特に中間管理職であるトネガワ先生が部下達をまとめあげるマネジメントについて言及する機会が多い。

読んでいると30代半ばであれば、当然知っている事ばかりですが、意外と20代だと知らないような社会の常識も出てきて勉強になったりします。

僕も中間管理職ですが、読んでいて「わかるわ~」となるものが多い。

普通にこの作品を中間管理職ではない一般社員の方々に読んでほしい。
特に20代中盤~後半の方。

少しは上司の気持ちがわかって、仕事の考え方や上手い上司の使い方がわかると思う。

大体、仕事ができる人や出世する人って部下のマネジメントも上手いけど、それ以上に上司のマネジメントが上手いんだよね。
そういった意味で本作品はビジネスにおいても勉強になる本ではある(笑)

2-2. シュールさが絶妙

元々、福本ワールドは癖が強いです。
かの有名な「ザワ…ザワ…」以外にも言い回しが特徴的。

「悪魔的○○」だったり、笑い方が「カカカ…キキキ…」だったり。

物語性はどの作品も違法性が強く、残酷であっさりと1人の人間が地獄に落ちます。

そんな環境でこそ描ける人間の本質があり、核心を突いた名言もたくさんあるのです。

この『中間管理録トネガワ』は現代社会のサラリーマンをシュールに描いた作品ですが、特徴的な言い回しや登場人物はそのまんまだから、それが逆に合ってなくて面白い。

「サラリーマンとしてのあるある」と福本ワールド全快の言い回し、世界観がアンマッチするシュールさが非常に笑えるのです。

カイジで登場したゲームの裏側をビジネスシーンに置き換えて書いていたりするのも面白い。

その分、カイジを読んでいないと福本ワールドがイマイチ理解できずに面白さが半減してしまいます。
本作品の先でも後でもいいですが、カイジは読むことをオススメします。

以外と後からカイジを読んでも面白いのかもなぁ。後からカイジを読んだ人がいたら、是非感想をコメントください。

3. まとめ

  • 本作品は『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ作品
  • サラリーマン、特に中間管理職を書いた作品。「それ、わかるわ~」となることが多くて面白い
  • カイジと絡めたアンマッチさがシュールで面白い

いや~、久しぶりに漫画買っちゃった。

共感と笑いが両方一気に得られるのはいいね。
なんか、読んでいて楽しいし、続きが読みたくなって一気に読んでしまえる。

久々にカイジも読んでみたくなりました。来週にでも全部読んでみるかな。

なお、本作品は宝島社の「このマンガがすごい!2017年」・オトコ編1位受賞したそうです。
この賞がどんだけ凄いかはわからないのですが、1位って中々凄いのではないか。

そんだけ、面白い良作品であることは間違いないです。

ちなみに単行本側では途中の巻から特典として福本先生が書いた作品も掲載されています。

久々にオススメの漫画なので是非読んでみてください!

ABOUTこの記事をかいた人

たけしゃん

アコースティックギターによる弾き語りを中心に音楽を愛するアラサーのサラリーマン。20代はギターを片手にシンガーソングライターとして東京都内で音楽活動に精励。
30代になって音楽と仕事(サラリーマン)の両立を模索中。