コーラス(ハモり)はどの楽器よりも重要で強力なのだ

こんばんは!たけしゃん(@_tkshan)です。

今日はコーラス(ハモり)についてです。
弾き語りで活動していると、自分の曲をレコーディングして音源化することは重要です。

しかし、他の楽器も弾けないし、DTMは苦手。
かといって、毎回編曲を依頼しているとお金が足りない…。そんな、悩みも多いでしょう。

そんな時に役立つのがコーラス。
ギターとボーカル・コーラスだけでも、びっくりするくらい音に重厚性がある音源を作れます。

もちろん、編曲を依頼してフルバンドで音源を作る時にだって大活躍するのもコーラス。

ポール・マッカートニーは自身のバンドメンバーを選出する時に楽器の腕と同等以上にコーラスの腕を重視するそうですが、コーラスが上手い人は本当に重宝されます。そして、自分にとっても大きくプラスになります。

今日はそんなコーラスの重要性を参考アーティストを見ながら紹介していきます。

1. コーラス(ハモり)について

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まずは基本的なところからですが、コーラスについてです。
POPSではコーラスの意味が多様化しすぎて、よくわかんないって思うことが多いのですが、なんとなく概要を掴めれば話をしている流れで何を指しているのかを感じ取れるようになります。

1-1. コーラスとハモりの違いについて

コーラスと同じ意味で用いられるハモりについてです。
バンドやっている人はコーラスって呼んでいて、カラオケ好きな人やニコ生で歌い手やっている人はハモりって呼んでいる事が多いです。

一応、2つには違いがあります。

  1. ハモり…主に主旋律のメロディーをキーを変えて重ねて歌うこと。
  2. コーラス…主旋律と異なるメロディーを歌うこと。ハミング入れたり、主旋律の後ろで違うメロディーを歌うのが代表的。

ただ、これは定義であって一般的に使われている事例を聞くと「コーラス」は上記①②の両方を指していることが多いです。

ハモりは主旋律のメロディーをキーを変えて歌うときにだけ使われます。ハミングなどで後述のカウンターライン(カウンターメロディー)を歌っている人をハモっているとは言わないです。

どちらにしろ、曖昧なんで単語よりは話をしている流れで何を言っているか判断したほうがよいです。

今回は便宜上、主旋律と同じメロディを入れる場合は「ハモり」。主旋律と異なるメロディを入れる場合は「コーラス」と分けることにします。

1-2. ハモりを考える時の基本

ギター弾き語りをやっているとコード感はついていると思うので、理解がしやすいです。
ピアノをやっていると、よりわかりやすい。

ザックリ言うとハモりの音はコード構成音の中から選択すれば、ほぼ間違いないです。
Cコードが後ろで鳴っていて、メロディーが「ド」であれば「ミ」か「ソ」を選べば間違いない。

そして、その法則で巷では主旋律の「3度上」「5度上」を歌うという方程式ができているわけです。

【注意】1度⇒2度はカラオケの+2と同等です。1度⇒3度なら+4です

しかし、コードにはマイナーコードもあるわけで、コードによっては「3度上」「5度上」ではコード構成音から外れることも多々あります。

ですから、「とりあえず、3度上をハモればいいんだよ!」って言う人がいますが、コードの構成とメロディーの関係によっては3度上だと音が濁ってしまいます。

基本はコードの構成音から選択するという考え方がもっとも、シンプルでわかりやすいです。大抵はこれでハマります。
そして3声にも対応しやすいので、例えボーカルしかやらない人でもコードの知識は絶対に持つべきです。

もちろん、例外もあります。定番の作曲手法に「あえて、メロディーラインの最初の音はコードトーン以外の音を選択する」って手法があるくらいなので、コード構成音で選べないパターンもありますのでご注意を…。

1-3. コーラスを考える時の基本

コーラスを入れる時は大きく分けて3つ。

  1. 主旋律に対してカウンターラインを作る
  2. 合いの手的なものを入れる
  3. 主旋律を追いかける

どれも想像しやすいとは思いますが、例えになる動画を付けて解説していきます。

◆主旋律に対してカウンターラインを作る

コーラスといえば!ってくらいメインで使える手法です。
ですが、最近はコーラスよりはストリングスがカウンターラインを弾いていることが多いですかね。

【補足】カウンターラインとは…主旋律の後ろで対にして鳴らす主旋律と異なるメロディーラインのこと。主旋律を際立たせるために用いられるため、カウンターメロディーとも呼ばれる

Mr.childrenをはじめとする「小林武史サウンド」ってのがいわゆるストリングスのカウンターラインの代表例。
小林さんも亀田さんとのインタビューで「POPSでのストリングスといえばカウンターラインだよ」って言ってましたしね。

といってもコーラスによるカウンターラインも、すごく効果的。

わかりやすいところで、Goose Houseの動画をご紹介。
1番では齊藤ジョニーさんのバイオリンがカウンターラインを弾いています。

転調した後のラストのサビではカウンターラインをバイオリンではなくコーラスで行っています。
なかなか、にくい演出ですね。

コーラスのカウンターラインだと同じ音を伸ばす白玉が多い印象です。
ストリングスなどに比べて同じ人間の声でやっているので、音が動きすぎるとボーカルが目立たなくなってしまうからでしょうけど、目立ちすぎず、地味過ぎずと難しいバランスが求められます。

◆合いの手的なものを入れる

これはイメージがつくと思いますが、アイドルソングを代表としたアゲアゲな曲によくある演出です。
フッフー!的なものを思い浮かべてしまいがちですが、色んなのがあります。

定番な感じのコーラスによる合いの手入れるパターン。
メロディだけより、随分と違いますよね。

◆主旋律を追いかける

このパターンもよく見かけるのでイメージはついていますよね。
バラードからアゲアゲソングまで何でもいける万能型です。

MVがエロくてびっくりしました。

いや、それはいいとして追っかけコーラスパターンの代表例です。
割と万能にいけるコーラスパターン。

◆複合型が主流

参考音源を聴いてもらうとわかりますが、どれか1つのパターンしか使っていないことはあまりないです。
大体が複数の手法を使っている複合型です。

特に「サビ始まりだけハモって、残りはカウンターライン」というパターンはめちゃくちゃ多いです。

◆やりすぎには注意しよう

気をつけなければいけないのが、やりすぎないということです。
ハモりが好きな人はとにかくハモりたくてハモりたくて、全サビをハモってしまうんですけど主役はあなたじゃないよということは肝に銘じていただきたい。

曲の構成を考えて、どこを目立たせるのか考えて、ポイントポイントにだけコーラスやハモりを入れるのが重要です。

特に言語道断なのが落ちサビまでハモるパターン。
2番サビから大サビ入って…一度静かなサビ(落ちサビ)を入れてからのラストのサビ!というパターンで落ちサビまでハモる人をたまに見かけるけど、こんなの論外。

ちゃんと落ちサビは音量を落とすとこまで落として、最後のサビとの高低差をつけたほうよい。

コーラスやハモりは少ない楽器構成の中で高低差を付ける武器として非常に便利。
ちゃんと、そういった構成まで考えてやれる人を「コーラス(ハモり)が上手い」というのです。

音程が正確で良いハモりができても構成や曲全体の流れを無視している人は良いコーラスとは言えません。
バラードでやたらと合いもしない速弾きをするギタリストと一緒。

2. 参考になるミュージシャン

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それでは参考になるミュージシャンを4組ほどご紹介します。
種類は色々なんですけど、どれも素晴らしい。

2-1. Goose House

色んな楽曲をカバーしていますが、その万能性を支えているのが多彩なコーラスワーク。

どの曲も楽器構成は薄めです。アコギ・ピアノ+αくらい。
しかし、多彩なコーラスで物足りなさを感じさせません。理想的なアコースティックサウンド。

人数構成も曲によって変わりますが、動画のように多人数の場合と2~3名の場合でコーラスワークも変化します。

これだけできると、バンドサウンドじゃなくても十分いいね。

2-2. Little Glee Monster

みんな歌うまっ!
ゴスペラーズのようなアカペラグループ的なイメージが強いリトグリです。

リトグリの公式動画を見ると思うけど、今の音源ってどれもこれもコーラス重厚でピッチ修正されて作られているからリトグリと他のアーティストの違いが全然出ないんだよね。

ライブやテレビでの生演奏を見ると、うおーすげーなぁと思うんだけどね。
こういったレコーディングされた音源だと歌があんまり上手くないアーティストでもリトグリと同等レベルの音源が作れてしまうという。おそろしや、現代科学。

というわけで、音源聴いていても、彼女らの本当の凄さを感じられません。この人たちの魅力を感じたいなら是非、ライブ行きましょう。

2-3. TRICERATOPS

バンドでここまで多彩なコーラスワークを使っている人達は邦楽で他にいないのではないか。

和田さんの素晴らしいメロディーセンスを活かしているのが、このコーラスワーク。
バンドの人達も是非、参考にしていただきたい。

音楽通が好きになるTRICERATOPSの魅力を語る

2016.08.29

2-4. キクチリョウタ

以前の記事でも紹介している若手シンガーソングライターのキクチリョウタさんです。

マイナーだけど、オススメな弾き語り系男性シンガーソングライター5選!

2016.03.05

これまでの方と比べるとコーラスワークで特筆するところはないのですが、ギター弾き語りの方にとっては凄く参考になるのです。

予算的な問題なのか、本人の拘りなのか楽器数も少なくアコースティックな音源が多いです。
そのため、自然とコーラスや鳴らす楽器の種類を工夫しています。

このくらいの楽器数やアレンジでもポイントを抑えれば、十分聴きごたえがあるのです。

なかなか、インディーズや個人で活動していると毎回、毎回編曲を依頼したり、フルオーケストラなんてのは予算的には不可能です。
コンスタントに作品を出していくためにはデモレベルでも、しっかり聴かせられるレベルの音源制作スキルを持つことが重要です。

その課題を上手く達成できている方がキクチリョウタさんです。
上記の目線で考えて、音源を聴いてもらうと勉強になることが多く、オススメです。

3. まとめ

  • コーラスやハモりを作るにはコードの知識を勉強するのがよい
  • 曲の構成を考えてコーラスを入れること。入れすぎには注意しよう
  • 限られた予算や環境で質の良いデモ音源を作るためにコーラスは必要不可欠

僕もコーラスが得意なほうではないので、悪戦苦闘しながらやっています(笑)
しかし、コーラスって本当に大事なんですよね。

しかも、コーラスの知識をしっかりつければ、カウンターラインや曲構成の勉強にもつながるのでDTMスキルも上がっちゃう。
なんてお得なスキルなんでしょうか。

楽器の人にとってもコーラスって凄く大事なんですよね。
楽器が上手いだけじゃ、たくさんいるので仕事が取りずらいですがコーラスも楽器もうまい人となると多くはない。

でも両方一人でやれると雇う側からすれば人件費も安く済むし、使い勝手が物凄くよいのです。
そして、コーラス上手い人は歌モノをよく理解しているので楽器が上手いことが多いです。

ボーカルも楽器にも非常に重要なスキルであるコーラス。
難しいと諦めてしまった方も、もう一度チャレンジしてみたらいかがでしょうか。音楽の幅が一気に広がりますよ。

ABOUTこの記事をかいた人

たけしゃん

アコースティックギターによる弾き語りを中心に音楽を愛するアラサーのサラリーマン。20代はギターを片手にシンガーソングライターとして東京都内で音楽活動に精励。
30代になって音楽と仕事(サラリーマン)の両立を模索中。