正規雇用と非正規雇用の格差を考える

こんばんは!たけしゃん(@_tkshan)です。

今日は正規雇用と非正規雇用について。
音楽でプロを目指そうと思うと必ず、みなさん非正規雇用になります。

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2016.02.28

そして、現代は新卒時に正社員雇用される以外で正規雇用になることが非常に難しい。
昨年11月の厚生労働省調査「雇用の構造に関する実態調査」では、ついに非正規雇用者が40.5%を占めるという調査結果が出た。

これだけ多い、非正規労働者。
僕も音楽活動しながら非正規雇用で働いていて、結構前に正規雇用に変わった人ですが非正規と正規雇用の違いで感じたことを書いていきます。

1. 業務における正規と非正規の差

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まずは業務における正規社員と非正規社員の差。
非正規社員は待遇面が低い代わりに正規社員より責任が軽いというのが一般的な認識ですが、本当にそうなのか。

1-1. 仕事の内容や責任は大して変わらない

まず、非正規雇用者の一番の不満はこれではないでしょうか。
同じ立場や役職で仕事している分には仕事の内容は別に変わらないんですよね。

特に接客やら、営業やらのいわゆる現場業務ってやつだと特にそうなります。
現場の人間は雇用形態で回す仕事考えるほど余裕ないですからね。できるやつに勝手に仕事が回っていきます。

僕の場合は自分で望んで非正規だったわけで、この点に関しては大した不満などなかったです。
しかし、今考えてみると正規社員と仕事上で差があったように全く感じません。

新卒正社員の教育もやっていましたし、それこそ自分の配下に新卒以外にも正社員がいたから、正規社員の上司としてクレーム対応をすることも普通にありました。

そもそも、全体の4割が非正規雇用だと人事制度とかで綺麗に役職や責任分けるのは物理的に無理なんじゃないの?って気がする。
正規雇用の人だってベテランもいれば新人もいるわけだしね。

1-2. 昇格の壁はある

仕事内容は変わらない。
結局、仕事はできるやつに回ってくるんですけど何故か昇格になると話が変わってくるんですよね。

このあたりはやっぱり責任あるポジションは正規社員に…って風潮はあります。
どこの会社も実力がある非正規と実力がない正規社員のどちらかをマネージャーにしなきゃいけないとなったら正規社員がなるでしょうね。

非正規社員を正規社員にしてマネージャーにすりゃいいじゃんって誰もが思いますが、そんな旨い話はない。

正規社員は無期雇用で今後も長期的に育成を考えていかなきゃいけないし、経験も積ませる必要がある。

そもそも、実力ある非正規社員を正規雇用にしても、元々の正規社員が減るわけじゃない。

そして、解雇するわけにもいかないから、その時の実力だけで考えるわけにはいかないんだよね。

2. 待遇における正規と非正規の差

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続いて、待遇差について。
この部分が一番深刻と考えられている。待遇といっても給与だけでなく雇用の安定などの観点からも考えます。

2-1. 賃金差

正規と非正規で最も大きく差が出るのが賃金。
2月に発表された厚生労働省の調査結果では非正規社員の賃金は正規社員の55.2%とのことでした。

といっても、この結果は参考にならないと思っている。
構成される要員には平均年齢の差がありそうだし、そもそも正規社員側には管理職の人もたくさんいる。

実際に同年代でかつ、同一業務をやっている人を比べてみないと格差があるかなんてわからない。
さすがに30代以上だと正規と非正規で同一業務をやっている人はいなそうだけど、20代ならどうか。

今は20代正規社員の給料も低いから、同一業務をやっているなら実際のとこは正規社員の80%くらいじゃないのかな。

僕が感じるのは、同年代かつ同一業務だと正規も非正規も言われているほど賃金差がないということ。
正社員だと年々責任が増えていき賃金も上がるけど、非正規だと責任も賃金もずっと据え置きというのが大きな違い。

よく「正規社員を増やすことが解決への道」と書かれているけど、結局のところ賃金が低くて、ずっと変わらない正社員が増えるだけな気しかしない。

現に限定正社員とか正にそれでしょ。
ユニクロみたいに従来の非正規雇用より10%年収が上がるってとこもあるけど、ボーナスも退職金もつかずに無期雇用になっただけで他は非正規社員と何も変わらないところも多い。

2-2. 雇用面

この点に関しては正規かどうかの違いはあまりに大きい。
非正規雇用者は長期で働くことができない環境にどんどん追い込まれている。

国の政策では非正規雇用者を長期雇用するのではなく正規雇用化しなさいって方向なんだけど、この政策を受けて各企業が取っている方針は正規雇用を増やすのではなく、非正規雇用者を長期雇用しないということ。

本当になんでねじ曲がっちゃうかねぇ。
正規雇用者を増やしたんじゃ、業務の繁閑に対応できなくなったりするから原価コントロールが難しいんだろうが…。

以前なら一定回数、契約更新している非正規雇用者を雇止めすることは結構ハードルが高かったので正規雇用者と大して変わらないと思っていましたけどねぇ…。

今は長期雇用しないようにそもそも契約期間や更新回数を予め制限している企業が増えましたからね。
仕事ができる人は正規雇用化されて残れることはあるけど、そのハードルはあまりに高い。

2-3. 世間の評価

僕はこれが一番格差があるんじゃないかと思っています(苦笑)
賃金や雇用面での差はあるけど、何よりも差があるのが世間の評価。

とにかく正規雇用じゃないと論外という評価が多い。
非正規が4割を占めるのにどういうこっちゃ。

カード審査やローン審査にしても非正規はとにかく受かり辛い。
結婚を考えるにしても男性の非正規は本当に肩身が狭い。

この世間の評価はいかがなものかと思う。
だから、正規社員の求人ってやたらとブラック企業が多くなるんだよな。

条件が劣悪でも正規社員になれるなら…。そう考えて応募する人がいっぱいいるし、ブラック企業に勤めていても正規社員だから我慢するって倒れる人が後を絶たない。

究極の二択になっちゃうけど、非正規で雇止めされるのと正規で倒れて退職するなら非正規のほうがマシでしょって思うけどねぇ。
そういった思考ができなくなっちゃうほど、世間の評価は正規か非正規かだけで変わっちゃう。

3. まとめ

  • 正規も非正規社員も仕事内容が変わらないことがある
  • 同一業務で比較すれば正規も非正規も賃金差は言われているほどないけど、非正規は将来性がない
  • 正規と非正規で最も格差があるのは賃金や雇用面より世間の評価である

うむ。こんな感じ。

結局のところ、不景気だったりGDPが低いところが問題の本質なのかねぇ。

国の政策で非正規社員を長期雇用せずに正規雇用者を増やそうって取り組みは年々を強くなっていく。
けど、非正規雇用者と大して待遇が変わらない正社員を増やしたり、正社員は増やすってところはやらずに非正規の長期雇用だけやめたりと国の方針の抜け道を探す企業ばかり。

企業も相変わらずの不景気で収益を上げられずに苦しんでいるところが多いから、国の政策を実行しようにも実行したら経営が成り立たなくなってしまうところが多いんだろうな。中々に根深い問題だ。

このままいくと非正規雇用問題が解決しても、結局は正規雇用内での格差が問題になりそうだが、そうならないようにしてほしいもんだ。

ABOUTこの記事をかいた人

たけしゃん

アコースティックギターによる弾き語りを中心に音楽を愛するアラサーのサラリーマン。20代はギターを片手にシンガーソングライターとして東京都内で音楽活動に精励。
30代になって音楽と仕事(サラリーマン)の両立を模索中。