エレキギターとアコギの違いとは? 奏法・役割の違いを解説

「エレキギターとアコギって何が違うんだろう?」

アコギをずっと弾いていると、エレキギターを弾くことに憧れるもの。

プロミュージシャンだと大抵は両方弾きますよね。

となると、そんなに変わらずに弾けるのか?と思っちゃいます。

 

また、エレキギターを練習すればアコースティックギターも飛躍的に上達するんじゃないか?

こう思う人も多いはず。

今回はそんな疑問や違いを記事にしていきます。

僕はエレキもアコギも両方弾きますが、弾き語りが多いので専門はアコギです。

なので、アコギメインのミュージシャンから見たエレキギターとアコギの違いを解説していきます。

エレキとアコギの違いを考える

早速ですが、本日のお題。

「エレキとアコギの違いとは?」

もちろん、見た目が違う。んなこたぁわかる。

音を出す仕組みだったり、構造が違うのはもちろんあります。

ですが、本記事ではそういったギター本体についてのお話ではなく音楽的にどう違うのかについて言及していきます。

 

アコギとエレキで違う部分について考えると大きくは下記の3点。

  • 役割
  • 奏法
  • 音色

言葉だけ見ると何のこっちゃ…?となるので1つずつ掘り下げていきます。

役割の違い

エレキギターとアコースティックギターではバンドやアンサンブルの中では役割が異なります。

まず、エレキギターは「リードギター」と「サイドギター」で役割が分かれます。

 

ロックバンドだと、「ボーカルギター」と「リードギター」という組み合わせが多いです。

Mr.children、Spitzなど一般的によく見る組み合わせ。

このパターンは一般的にはボーカルギターがサイドギターを担当し、ギター担当はリードギターという役割分担。

それではもう少し、それぞれの役割を掘り下げましょう。

リードギター

リードギターは主にメロディーラインを演奏します。

分かりやすいところで言うと間奏のギターソロですね。

それ以外でも、伴奏としてオブリガートと呼ばれる主旋律(ボーカル)のメロディーを引き立てるための別のメロディーを演奏します。

奏法も普通のアコギ演奏にはない技術が多く、同じようにはいきません。

サイドギター

続いて、サイドギター。

コードバッキングやアルペジオを演奏します。

伴奏の中でリズム感やコード感を演出する役割を持っています。

こちらはエレキ特有の奏法があるものの、アコギもエレキも似た内容を演奏します。

 

よくギターボーカルがアコギとエレキギターを曲によって持ち替えますが、同じような演奏でも曲に合う音色を選んでいるわけです。

奏法の違い

続いて、奏法について。

エレキギターとアコギではかなり異なります。

特に前述の「リードギター」はメロディーラインを演奏することもあり、アコギでは積極的に活用しない技術を用います。

 

もちろん、エレキギターじゃなきゃできないわけではない。

よって、エレキで使う技術をアコギでも活用はできます。

特にエレキ、アコギを両方やられるギタープレイヤーの方はアコギでも一部分を積極的に活用されています。

 

それでは、主にエレキギターで登場する奏法をいくつか解説。

チョーキング

押弦している弦を弾いた後に上下に指で引っ張ることで音程を変化させるテクニックです。

僕も良く参考にさせてもらっている「エレキギター博士」の動画で見てみましょう。

この感じ。エレキギターだと定番のテクニック。

ダブルチョーキング(2本の弦を同時にチョーキング)や2音分チョーキングしたりします。

 

アコギでも活用できますが、弦が太くて上がらないのでダブルチョーキングや2音分のチョーキングは無理。

半音かせいぜい1音チョーキングくらい。

 

チョーキングを活用することでギターソロの幅が飛躍的にひろがります。

その分、音程がずれないように瞬時に正確にチョーキングするのは中々難しく、かなりの練習を要します。

ヴィブラート

押弦している弦を弾いた後に揺らして音程に波を作ること。

こちらもギターソロには欠かせないテクニック。

チョーキングと同様にアコギでも可能。

ただ、弦が太くて固いので揺らせる幅がエレキに比べて限定的。

 

こちらも簡単なようで心地よく、リズムに合わせて綺麗に揺らすのは中々のテクニックが必要。

まあ、ボーカルも一緒なのでイメージはつきやすいでしょう。

歌もギターもヴィブラートをかけられるようになってから、心地よい音に仕上げるのは相当な練習が必要。

コードバッキング

次の章にも関わってきますが、エレキギターはアンプとエフェクターを用いて色んな音色を使います。

よって、同じサイドギターでコードバッキングするにしても奏法が異なるところがあります。

この動画ではパワーコードを解説してくれています。

パワーコードとは主に5・6弦もしくは4・5弦を使って「ルート音」「5度の音」を演奏するもの。

エレキギターだと音を歪ませてパワーコードを弾くことが多く、いかにもロックって感じの演奏になります。

 

その他にもアコギと共通の奏法ではあるものの、エレキギターだとミュートやブリッジを活用する場面が多かったり。

8フレット以上のハイフレットでコードバッキングしたり、1~3弦だけのコードを弾いたり…など。

エレキギターは欲しい音色に合わせて多種多様な演奏を行います。

 

エレキギターはバンド演奏が基本なので、ベースやドラムがコード感やリズム感を補完してくることが前提です。

小編成や1人で演奏することが多いアコギでは逆にアコギ1本でコード感やリズム感も出さないと非常に寂しい演奏になるため、奏法に違いがあらわれるという側面もあります。

 

下記の「ギター・コード・ボイシング完全攻略」という本を読むとコード感の考え方がアコギ弾き語りとエレキギターでは違うんだなぁと勉強になります。

【参考記事】ギター・コード・ボイシング完全攻略~書籍レビュー~check

音色

※出典:BOSS BCB-60商品画像

一番、アコギとエレキで異なる点であろう音色について。

 

アコギは基本は楽器が出す生音を使う。

アンプから音を出す時はピックアップやプリアンプを選ぶが原則の考え方は「いかに生音に近いを音をアンプから出力するか」となる。

【参考記事】アコギ用ピックアップの選び方~種類別に定番製品を解説check

お【参考記事】アコギ用 プリアンプの必要性と選び方についてcheck

 

エレキギターは1つのギターからエフェクター・アンプを用いて色んな音を出す。

ステージ上のギターリストの足元には画像のようなエフェクターボードが置いてあります。

フットペダルがついていて、足で踏むことでON/OFFの切り替えができます。

曲によって、また曲中でも場面によってフットペダルで音色を変更します。

 

エレキギターの演奏者は「音色作り」も非常に重要なスキルです。

色んなエフェクターやアンプを使いこなして曲にあった音色を作り出すことが求められます。

このスキル要件はアコギにはない要素です。

どっちが初心者向きか?

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初心者向きなのはエレキギターです。

理由は下記の3点。

  • コードを抑えるのが楽
  • バンド仲間ができる
  • 爆音での演奏はテンションが上がる

3点ともめっちゃ大きいです。

特に「コードを抑えるのが楽」ってのはほんと大きい。

エレキギターとアコギでは最初の関門である「Fコード」の難易度が全然違います。

アコギのFコードを綺麗に出すのは、やっぱり難しい。

 

といっても、自分がやりたい音楽に合わせるのが一番良い。

例えば、秦基博さんの楽曲を弾き語りで演奏したいなら難しくてもアコギ買うべき。

何でも良いからギターを始めたいならエレキギターの方が楽。

 

ただし!

エレキギターのほうが一人前になるまでに覚えなきゃいけない事は圧倒的に多いです。

両方触っとくのが良い

ここまでエレキとアコギの違いを語ってきました。

…が。間違いなく両方弾けるようになるべきです。

両方弾けると活用できるシーンが非常に多いし、ミュージシャンとしての幅も広がります。

 

アコギ弾いているとコードストロークやアルペジオばかりです。

でも、アコギでギターソロ弾く場合もあるし、アコギ2本で「サイドギター」「リードギター」って役割分担する場合もあるわけです。

だから、結局のところエレキギターもアコギも大した違いなんてないんですよね。

エレキギター上手い人はアコギも大抵上手いし、逆も然りです。

つまり、それぞれで学んだ知識やスキルはどちらの楽器でも活かせるってことです。

 

アコギ弾き語りをやっている人はエレキギターを触ることで色んな新しい知識を吸収することできます。

特に「サイドギター」「リードギター」の概念をしっかり理解して、両方できるようになると相当大きい。

カバー動画作る時や自分の作曲した曲のデモ音源作る時に威力発揮します。

「ギター1本+歌」と比べて「ギター2本+歌」は随分と聴いている印象が変わります。すごく、それっぽい感じになる。

だから、ギター弾き語りやっている人はエレキギターに手を出してみることをおすすめします。

まとめ

  • エレキとアコギは「役割」「奏法」「音色」で違いがある
  • 初心者向きはエレキだけど、やりたい音楽からどっちを選ぶか考えるべし
  • 結局、片方上手い人は両方上手い
  • 学んだ知識とスキルは活かせるから両方触っとくのがよい

こんなとこ。

エレキギターとアコースティックギターはかなり違う。

ただ、その違いはそれぞれに部分的に活かすことができるため、片方うまい人は両方上手い。

…という結論。

エレキギターとアコギ双方の名手というと。

エリッククラプトンやジョン・メイヤーです。

ジョン・メイヤーのアコギプレイ。かっこよすぎ。

続いてエレキギター。

こちらも、やばすぎ。歌いながら、このギター。半端じゃない。

というわけでエレキギターとアコギの違いたくさんあるが、上手い人は結局両方上手いというお話でした。

どちらでもいいから、練習あるのみ…!ということですね。