長年使っているTaylor 814CEをレビュー。超万能な優等生!

こんばんは!たけしゃん(@_tkshan)です。

そういや、自分が使っているギターをレビューしていなかった…。
と思い立ち、Taylor 814CEをレビューしてみることに。

使い始めて、もう7年は経つでしょうか。

当時はライブで使用するためにアコギを後付けでエレアコに改造したのですが音質がイマイチ。

そこで、本格的にライブ活動するためにメインギターを1本買おう!と思い、半年ぐらいの間でひたすらギターを試奏して選んだのがTaylor 814CE。

800シリーズと言えば、Taylorのアコギが誇るフラッグシップモデル。

なかなか、高いギターなんですが、非常に満足しています。

その理由を語っていきます。

1. Taylor 814CEの解説

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まずはTaylor 814CEについての解説から。

今や、Taylor社はGibson、Martinに並ぶアコギメーカーの最大手です。

僕が買った当時はアメリカではシェア率No.1でしたが、日本では浸透していませんでした。

ライブハウスでも使っている人とはほとんど遭遇しませんでしたが、最近は使っている人をよく見るようになりましたね。

1-1. 型式による区別

Taylor社のアコギは型式に情報がいっぱい入っています。

見分け方をご紹介。

Taylor社の型番は「三ケタの数字にアルファベット」という並びになっています。

814CEもそうです。そして3ケタの数字は100番~900番まで分類されます。

■数字による違い

この3ケタの数字は下記のようにそれぞれ情報が決まっています。

  • 3桁台…シリーズ名。基本の木材や造りが違い、数字が高いほどグレードが高いです。900番台がトップグレード
  • 2桁台…ボディのトップ材・バック材が同一か違うか。6弦か12弦か。1・2・5・6がありますが、○1○番が一般的。414や814とかですね。
  • 1桁台…ボディの形を表す数字。0・2・4・6・8があります。Taylorで一般的なものは「4」のグランドオーディトリアムシェイプ。あとは「0」のドレッドノート型や「2」のグランドコンサートシェイプを使っている人も、少しいるかな。

■アルファベットによる違い

3桁の数字の後にはアルファベットが付きます。

アルファベットの意味は下記の通り。

  • 「c」はカッタウェイ。カッタウェイモデルの場合はCが付きます。
  • 「e」はピックアップシステムの有無。エレアコ仕様であれば「e」が付きます。
  • 「n」がガットギターです。ガットギターであれば「n」が付きます。
  •  

型式による区別はこんなところです。

各項目で更に詳しく知りたい人は下記のページが詳しく書いてあります。

Taylorギターのモデル名って?藤本がご説明いたします! | 石橋楽器 心斎橋店 ブログ

詳しく調べだすと、中々複雑。Taylorは独自の言葉が多すぎるぜ。

1-2. 814CEの位置付け

さて、型式による区別について解説したところで814CEについて説明していきます。

前述の説明からもTaylorのシリーズは100~900番台までで、9つ用意されています。

うち、最上位の一つ下なのでハイグレードに分類されます。

 

一般的によく使用されているグレードは300~500番台です。

800番台はTaylorギターの花形と言われていますが、使っている人はそこまで多くない印象です。

 

多くない理由は価格帯。

ポピュラーな400番台で30万程度ですが、800番台だと40万円台になってしまいます。

40万円台となると、中々手が出せない値段ですよね。

1-3. 814CEの木材

814CEの木材はトップ材がシトカ・スプルース、バック・サイド材がインディアンローズウッドです。

MartinのD-28等と同じパターン。高級ギターの定番パターンと言えます。

Gibson J-45やMartin D-18はトップ材がシトカ・スプルースまで一緒ですが、バック・サイド材はマホガニーなので音質がかなり違います。

 

もし、TaylorでGibsonに近い音を探したい方は同じマホガニー材を使用する500番台を試してみましょう。

800番台は木材が一緒なのもありますが、Martinに近いですね。

ギター木材の詳しい記事はこちら。

ギターって木材でそんなに音が変わるのか?木材別の特徴と代表機種を解説。

1-4. ピックアップシステム

Taylorのピックアップシステムは年代によって異なります。

ここではそれぞれを解説していきます。

■フィッシュマンピックアップ

Taylor社のエレアコは2002年まで自社製ピックアップではなく、フィッシュマンの特注ピックアップを採用しています。

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これはコンデンサーマイクとピエゾピックアップをブレンドできるデュアルシステムです。

そして、ギター横にEQ・ノッチ・ボリューム・ブレンドコントロールができるコントローラーがついてます。

単体で類似品を買うと6万くらいするピックアップなのですが、さすがに良質。

■ES(エクスプレッションシステム)

2003年から搭載されたTaylor社独自のピックアップシステム。

2015年からはES2という改良版が採用されています。

どちらもピエゾ式のコンタクトPUのようですが、ES1は単純にコンタクトPUが3か所に貼られていて、ES2は3つのうちの1つがサドル下のインブリッジPUになった…という趣旨ですね。

このESピックアップというのが中々に優秀。

音質を聴いたときに素晴らしいピックアップと感じました。

エレアコを買う人が、価格の高いTaylorをあえて選ぶ理由の1つでしょうね。

下記の記事でピエゾのインブリッジとコンタクトやデュアルピックアップについての解説を書いています。

参考に合わせて読んでいただくとよいでしょう。

アコギ用ピックアップの選び方。5つの種類の特徴とプロ使用率を解説

ちなみに僕は中古で購入しているので両方選べましたがあえて、フィッシュマンのピックアップを選択しています。

その理由は長いので後述の<3-2. 弦アースについて>で説明します。

2. ギターのレビュー

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さて、ようやく814ceの具体的なレビューに入ります。

触れるポイントは下記の3点。

  1. 音質
  2. 弾きやすさ
  3. ライブ向きか

それでは1つずつ解説していきます。

2-1. 音質

 

音の性質はGibsonではなくMartin寄り。D-28と同じ木材なので、近い音質です。

814ceの良いところは、どのジャンルにも万能という点です。

 

音質はキラキラしており、高音の伸びが抜群。

ソロギターで弾いても合うし、弾き語りも抜群です。

高音の伸びが素晴らしいので、GibsonやMartinのヴィンテージギターを触っても、814ceのほうが鳴ってる感があります。

音質的に勝てるギターはそうそう見つからないです。

■エレアコとしての音質

ESを選ぶにしろ、フィッシュマンを選ぶにしろ優秀なのは変わりません。

どちらのピックアップを選択しても、エレアコとしては超優秀。

最初からエレアコ仕様だから、ピックアップと本体の相性は問題ない。

GibsonやMartinも最近はピックアップ初期装備品を出していますが、新品の高級エレアコを買うならTaylorには勝てないって印象です。

2-2. 弾きやすさ

可もなく不可もなく…という印象。

色々、試奏した時の評価でも弾きやすさで特筆するところはなかった。7年以上使ってみても同じ印象。

ネック幅はやや太め。だけど、厚さがやや薄めらしい。弾いていて別に普通。他のギターと比べても特に何も感じない。

 

そして、調整環境は悪くない。

都内にいれば、割と頻繁にどこかの楽器屋を借りてメーカーの人がTaylorギター無料診断をやっている。

こういったアフターフォローやってる会社は少ないから好印象。

 

また、TaylorはGibsonと同じアメリカ製なのに驚くほど個体差がない。

中古だと、さすがに個体差がありますが、新品なら当たり外れはほとんどない。

平均的にちょい当たりくらいな印象。

だから、Taylorギターを買って弾きずらいってことはあんまりない。

特筆することはないけど、間違いなく及第点はいっている。

2-3. 型式の選択について

前章で型式による違いを解説しました。

僕は814CEを選択しましたが、他の方と比べてどうか…?という観点でもレビューします。

■800シリーズについて

実は買う気ないけど、一応900シリーズも触っています。

ですが、音の変化はないです。単純に900シリーズは見た目が800より豪華で価格も高い。

 

続いて、下位シリーズとの比較です。

まず、Taylorギターでよく言われること。それは「生音はイマイチ」ということです。

そして、合わせて言われるのが「生音も良いギターを探すなら800シリーズ」ということです。

これは残念ながら事実です。

 

 

僕も予算的には800シリーズだと超過するので最初は300~500番台を試していました。

生音はやっぱり駄目でした。

エレアコとしては間違いなく優秀だったんですけどねぇ。

 

プロミュージシャンを見ても、Taylorの300~500番台を使っている人は多いですが、みなさんライブ使用です。

インタビューを読むとレコーディングでは結局Gibson、Martinなど他のギターを使っています。

レコーディングはマイクで音拾えますからね。

生音がしょぼいギター選択する必要ない。

エレアコとしてライブ専用って割り切って使うのがベスト。

 

ただ、800シリーズなら生音も素晴らしいので両方兼用できます。

高いけど、800シリーズいいよ。

■ボディの形について

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前章でも説明していますが、番号毎にドレッドノートだったり、グランドオーディトリアムシェイプだったりと色々あります。

Taylorといえばグランドオーディトリアムシェイプといった印象です。

形的にはドレッドノートより小さく、MartinのOOOモデルに近いけどOOOよりはちょっと大きいって感じ。

 

音量的にもドレッドノートと比べて、大差はないです。

そして、音もかろやか。

Taylor選ぶならグランドオーディトリアムシェイプでいいんではないかと思いますが、個人の好みでいいでしょう。

ドレッドノートが良い人は810を選べばよいでしょう。

 

カッタウェイも同じです。

Taylor選ぶならカッタウェイって感じがありますが、別にないのも選べます。

用途や見た目の好みで選べばよいでしょう。

 

僕の使っているグランドオーディトリアムシェイプ&カッタウェイタイプがTaylorでは最も定番な商品です。

各シリーズで品揃えも一番多い。

3. その他

商品紹介した。レビューも書いた。

じゃあ、終わり!って行きたいけど、もうひと押し。

やっぱり、プロで使っている人がいるのか知りたいですよね?

ということで、何人かご紹介していきます。

3-1. Taylorを使用している有名人

やっぱり、Taylorギターはアメリカで圧倒的な普及率なので、洋楽が多いですが4人ほどご紹介。

Taylorを使っているプロミュージシャンはライブ使用が多いです。

■Jason Mraz

僕の中でのMr.Taylor。Jason Mrazです。

最近の彼はガットギターが多く、Taylorのエレガットを弾いているイメージ。

もちろん、通常のギターも使っています。そちらはTaylor 714CE

 

僕が当時、大して有名でもないTaylorギターを買ったのもJason Mrazの影響が多分にありました。

彼のLiveパフォーマンスがとにかく素晴らしい。

初めて日本に来たときにライブを見に行ったのですが、そんときのギターの音が…とにかくよかった。

Taylorってすげーなぁというイメージを僕に植え付けてくれたアーティストです。

■Taylor Swift

続いて、Taylor Swift。

名前からもTaylorのギター使ってそうって勝手に思ってしまいますが、本当に使っています。

アヴリルもそうでしたが、彼女も人気が出るにつれて弾き語りを見る機会がなくなっていきます(笑)

しかし、弾き語りやられる方なんです。

彼女が使うTaylorギターは特注品だそうです。

動画のギターは音や見た目からコア材かと思います。

Taylorのコア材ギターはレギュラーシリーズと別にコアシリーズが別途出ています。

スガシカオさんがTaylorコアシリーズのギター使っていましたね。

■福山 雅治

ようやく、邦楽。福山雅治さんです。

動画内でも814CEを使用されています。ピックアップは時代的にもES1です。

素晴らしい音ですね。

特にオブリで中高音入れていますが、その音がキラキラしていいですね。さすが814CE。

おそらくは814CEはライブ用のメインギターとして使用しています。

 

福山さんは相当なギターオタクでビンテージギターをいっぱい持っています。

その中から814CEを選んでいるってことが、質の高さを証明していると言えるでしょう。

■押尾コータロー

ソロギターのカリスマ。押尾コータローさんです。

押尾さんは本当に大量のギターを持っていますが、ライブでTaylor 314CEを使っているのをよく見ます。

某サイト情報によると814CEも使っているそうですが、僕は314CEしか見たことないですね。

上記の動画でも314CEと思われるギターを使っているシーンがあります。

TaylorのピックアップであるESって打音も綺麗に拾うので、押尾さんのスタイルには合うようです。

雅さんもTaylor使ってますから、パーカッシブな演奏をする人には合っているのかな。

僕は打楽器的な奏法はあんまりやらないので、イマイチわからん。

3-2. 弦アースについて

これこそ、正にオマケ情報です。

重要なのに意外と知られていない、弦アースについて。

弦アースって何?という方は下記の記事を参照してください。

弦アースって何者?

新品を買う人は関係ないですが、中古のTaylorに手を出すなら知っておいたほうがよいであろうオマケ話です。

僕が当時、試奏をしまくって最終的にTaylor 814CEに決めた後に苦しんだのがノイズである。

ESシステムのTaylorを購入しようとしたが、MTRで音を録ると何故か結構なノイズが載るのである。

 

店員さんに聴いてみても原因がわからず。

そして、それはTaylorの新品ギターでも載る。…なぜ?

店員さんにも聴かせて「確かに載っていますね」って言われる。

そして続けて、「でもTaylor使っている人でそんなノイズで困っているとか聴かないし、プロの使用者も多いんです。お客さんのMTRの問題じゃないですか?」と言われる。

 

しかし、元々持っているGUILDのギターでMTRへライン録音してもノイズは出ない。

んで、店員さんに「他の環境でも出るなら返品受けますから」って言われて購入した。

そして他の環境でもダメだったので返品したのだ。

 

だが、結局僕は814CEの音に惚れてしまっていたので諦められず…。

2002年以前の製品はフィッシュマンのピックアップが載っていると聞いて他の店に試しに活き、音も問題がなくフィッシュマンが載ってるバージョンを再購入したわけです。

 

そして、ノイズの原因が少ししてからわかる。それは「弦アース」である。

Taylorが国内で主流ではなかった、2007年途中くらいまでの製品は弦アースが取られておらず、日本国内で使用するとノイズが出るというではないか。

MEMO
アメリカは元々三芯コンセントが主流でアースが取られているから、ギター側でアース取らなくてもノイズが載らないらしい

そして、ヤマハから今の山野楽器に国内正規代理店が変わった際に山野楽器は対象期間に製造されたギターに対してタダで弦アース取付するというサービスを開始した!

 

正に僕の悩みこれだった。上記の事実を知るのは購入してから2~3年先のこと。先駆者とは人柱になるものよ…。

 

当時も調べまくったけど、弦アースの問題なんてどこにも書いてなかったもんなぁ。

今回の記事書いて見つけたけど、この記事だとヤマハに仕様ですって言われているようなもんだしなぁ。

そんなもん売るんじゃねーよ!って言いたくなるわ。

今は店員さんも知っている人多いと思うけど、2003年~2007年製のTaylorのES搭載されているギターは気を付けたほうがよいです。

4. まとめ

  • 814CEはどのジャンルもいける万能ですごいギター!
  • 価格帯はビンテージギターと同等で高い
  • Taylorギターは品質の当たり外れがなく、安定して良というレベル
  • 2003年~2007年製のTaylorギターには気を付けろ!

総合して考えると、買ってよかったです。

7年以上も使っていて814CEに不満があってギターを買い変えたいと思ったことは一度もありません。

色々書いたけど、それが全てかな。

とにかく、このギターで合わないってことがないんだよなぁ。

枯れた音も欲しいからGibsonのビンテージギターをもう一本追加では欲しくなるんだけどね。

でも、高いギター買って、この1本を一生かけて使い倒すぞ!って考えるなら間違いなくビンテージより新品の814CEをおすすめします。

1本でやれる範囲がここまで広いギターって中々ないと思うな。