音楽事務所に所属すると得なのか?

こんばんは!たけしゃん(@_tkshan)です。

今日は音楽事務所についてです。弾き語りでライブ活動をしていると、事務所に所属している方に会う機会は多いです。
何となく、事務所に所属している人は上手い、凄い…というイメージを持っているのではないでしょうか。

また、事務所に所属している人は活動費をサポートしてもらったり、楽器サポートやレコーディングサポートなど多彩なサポートがついている…と考えている人も多いでしょう。

今日はそんな音楽事務所事情を掘り下げます。

1. 音楽事務所のタイプ

office-1463743-640x480

まずは音楽事務所のタイプ。一言で音楽事務所って言っても色んな形態の事務所があります。
ザックリとメジャーとインディーズの違いを説明します。

1-1. メジャー

メジャーになると事務所というかレコード会社というイメージですかね。
メジャーアーティストになると、まずは「レーベル」と「事務所」の二つが出てきます。

レーベルは簡単に言えばCDを制作し、販売・宣伝するところです。
事務所はアーティストをマネジメントするところです。

僕が好きな秦基博さんで言うと、レーベルはアリオラジャパンで事務所はOffice Augusta。

大きい会社はレーベルと事務所が資本関係を持っていて同じ会社の系列が運営していたりします。
だから、例えば「Sonyに所属したい」って考えると、まずはsonyのオーディションを受けますよね。

そして、オーディションに受かると研究生になり、研究生でsony系列の各レーベルや芸能事務所にプレゼンして所属が決まるとメジャーデビューへ進んでいくわけです。その過程で色んな芸能事務所やレーベルと関わっていくんですね。

なので、Sonyっていったところで色々な会社があるわけですね。最近はいっぱいあったレーベルが不景気なのかソニー・ミュージックレーベルズに一斉吸収されちゃったので、色々じゃなくなっちゃいましたけどね。

秦基博さんはライブハウスに偶然居合わせたOffice Augustaのスタッフにスカウトされたのがデビューのきっかけですが、そんなケースは超レアです。期待しちゃいけません。

各会社のオーディションを受けて、研究生になって、研究生の中から実績などから売れる見込みがある人だけがメジャーレーベルや事務所から声がかかる。本当に狭き門です。

秦さんのようなシンデレラストーリーを夢見る人はたくさんいると思いますが、現実的にメジャーのレーベルや事務所に所属できるのは大抵は既に十分な売り上げ・集客実績がある人です。

1-2. インディーズ

インディーズは大抵の人がレーベルと契約しているだけで所属事務所なんてもんはありません。マネジメントは自分でやっている。
といっても、インディーズでも大物というかメジャーアーティストと変わらないくらい認知されていたり、大きな活動をしている人はメジャー同様にレーベルと芸能事務所両方と契約していますね。

例えば、Office Augustの長澤知之さんとかは事務所はOffice Augusta所属でレーベルはインディーズレーベルのアツガレコードに属しています。

または大物じゃなくても、そもそも同じ会社がレーベルと事務所兼ねているパターンもあります。

ストロボカフェがやっているストロボレコード(レーベル)はストロボミュージック(事務所)も運営していますので、ストロボレコードと契約している人はストロボミュージックに所属しています。

2. 事務所に所属すると何が違う?

sofa-1233675-640x480

前置きが長くなりましたが、本題です。

事務所に所属すると何が違うんでしょうか。よく、「俺は自分で活動したほうが得だから個人で活動している」って言っている人がいますが、何をもってそう考えているでしょうか。

2-1. メジャーレーベルの場合

契約内容はちゃんと確認したほうがよいですが、ここまで来れている人は大抵は一定の売り上げや集客実績を持っている人なのでメジャーで活動するかインディーズで活動するかどちらがよいかは私よりもよっぽど考えているはずです。なので特にいうことはありません(笑)

メジャーにいくと関わる人が増えてくるので、インディーズに比べて同じ売り上げでも実入りが少ないのは衆知の事実です。
しかし、宣伝力の違いはあり、お金もある程度はかけてくれるので、世に出る可能性はメジャーのほうが高いでしょう。

当たり前ですがメジャーレーベルと契約できれば、会社がある程度の予算をかけて活動をバックアップしてくれるので、制作環境やライブ環境に大きな変化が生まれます。すばらし。

2-2. インディーズレーベルの場合

こっちが本題。インディーズレーベルは本当にピンキリです。
インディーズでもメジャーに負けないくらい強いレーベルもあります。

前章で登場したアツガレコードとかOffice Augustaが運用しているので、インディーズレーベルといってもAugustaファンもたくさんついてくれる可能性は十分ありますし、Augusta Campなる夏フェスがあるのでメジャーレーベルにも全く負けていません。

こういったレーベルに入れる人はメジャーと大して変わりません。繰り返しですが、既に一定の集客・売り上げなどの活動実績がある人ですね。

所属すれば事務所がある程度の予算をかけて活動をバックアップしてくれますし、活動方向のマネジメントもしてもらえるので、個人ではできない活動もできるようになるでしょう。

だが、しかし。インディーズレーベルには詐欺紛いの会社があるのも事実。
活動費や登録費なるものを取られて連絡が取れなくなった…なんてパターンもたまに聞きます。

また、多いのが所属アーティストからお金を取って運営している会社ね。これ本当多い。
詐欺かというと違うと思いますけど、なんだかなぁって感じですよ。

具体的にはどういった話かというと、下記のとおり

  1. CDを全国流通させようと持ち掛けてCD製作費を請求する会社
  2. ボーカルレッスンなどを義務付けてレッスン費を請求する会社

まあ、この行為自体はギリギリ詐欺じゃないとは思いますよ。実際にCD製作したり、レッスン受けさせるなど請求した対価を実行しているわけだからね。

ただ、この手の会社はアーティストが出す売り上げではなく、アーティストが自身で負担する活動費を当てにしているという認識を持ちましょう。

②についてはスクールや音楽専門学校を運用している大手レコード会社も似たようなことやるから性質が悪い。
つまり、オーディション開いて参加者に「入賞したので特別に入会費半額で学校に入れます。入学してプロを目指そう」と誘ってくるパターンね。

このパターンはある程度、商売として確立しちゃっている感じがして本当に残念。
ボーカルスクールやCD製作会社とかでレーベルも運用しているとこ見るとレーベルは客集めの手段としてやってんじゃないかって疑っちゃうもんなぁ。

ライブハウスが集客でなくアーティストのノルマを当てにして運営しているのと一緒だよね。
もう、この業界はプレイヤーから金を取ることで成立するビジネスモデルがデフォルト化してしまっているのが悲しすぎる。

話を戻しまして、こういったレーベルは所属しても個人活動と何ら変わりません。
単純にCD制作だったり、レッスンの依頼先が所属事務所が運営している会社になるだけ。縛られる分、フリーのほうがマシな気がします。

3. 客観的視点を持つべし

eye-1436695-639x442

この章では騙されないため、損をしないための意識付けをお伝えします。

騙されない、損をしないためには客観的視点を持って自分を見ること。これだけです。

単純に今の世の中、音楽業界は大不況なわけですから見るからにお金になる見込みがある人にだけ声がかかるんです。そらそうだ。

ニコニコ動画やyoutubeの歌い手の方でメジャーデビューしている人、増えましたよね。
集客もできて、収益あげられているわけですから、至極当然の話です。

逆に今、集客もできていない。収益もあげられていない人がデモテープを出して、いきなり所属の話がきたら疑うべきです。

いきなり、グランプリを取ったらメジャーデビューできるオーディションは、やること自体で協賛のスポンサー企業に利益になるような企画ものオーディションだけです。例えばオーディション参加するためにカラオケの会員にならなきゃいけないとかね。

大手レコード会社のオーディションを受ければわかりますが、3次審査くらいまでは普通ありますし、最終審査に通って待っているのはメジャーデビューではありません。ようやく研究生になれるくらいなわけです。

この不況の中、コストをかけて育成しようと考えれば、それくらい慎重に選ぶのは当然っちゃ当然です。
普通の大学生の就職活動だって、3次面接くらいまではありますからね。一緒です。

ただし、これはアーティストに投資しようと思っている場合。つまり、アーティスト=ビジネスパートナーという認識の場合です。

「アーティスト=お客様」と思われている場合は別の話です。

自分たちが運営している事業を利用してレッスン費用を請求できる、CD製作費や諸費用を請求できる。
この場合は別にアーティストが成功しなくてもアーティスト自身から様々な活動費用を請求することで会社は収益を上げられるわけですから、そりゃいくらでも採用するよって話です。

客観的に見て、話を聞いて、今の自分の実績を考えて、相手から「ビジネスパートナー」「お客様」どっちと思われているかを考えましょう。

4. まとめ

  • 事務所は大手だと所属することで違う世界になるが、中小は個人でやっているのと大差ない
  • 大手に所属するには相応の売上や集客実績が必要
  • 「アーティスト=お客様」と思っている事務所には簡単に所属できるけどデメリットが多い

さて、まとめると所属することでメリットがある事務所はそもそも、投資するに値する人材しか入れない。
そして、投資するに値しない人材は搾取する事務所からしか声はかかんねーぞ。という悲しいお話でしたね。

まあ、でもそれが現実だし、考えてみれば当たり前の話なんだよな。だってビジネスなわけだからね。

僕もオーディションをとにかく受けまくった時代がありました。Musicman-net見てメジャー、インディーズ問わずに50社くらいにデモテープ出した。

メジャーレーベル受かるのは本当に難しい。というか僕も2次や3次審査までいったことがあるくらいで受かったことないですけど、3次審査くらいまで残る人はやっぱり、光るものがある人かそれ相応に実力がある人が多いです。

それに比べてインディーズレーベルは結構受かる。
50社出した時も40社近くはインディーズレーベルだったと思うけど、1/3くらいは返事きた。

でも返事きたとこ、ほぼすべて上記で書いた「アーティスト=お客様」と思っているレーベルだったね。

会社に行ってみれば「うちでCD作れば全国流通できるし、制作費用も格安だよ」とか「うちは一流講師をそろえていて、ボーカルをプロレベルに仕上げるためのレッスンが特別価格で受けられる」とかそんな話ばっかり。

ただの勧誘じゃねーかって思ったもんです。カタログもらって本当に金額以上に内容がよければ所属を考えてもいいかもしれませんけどね。

諸君。おいしい話は転がってねーぞ。以上。

ABOUTこの記事をかいた人

たけしゃん

アコースティックギターによる弾き語りを中心に音楽を愛するアラサーのサラリーマン。20代はギターを片手にシンガーソングライターとして東京都内で音楽活動に精励。
30代になって音楽と仕事(サラリーマン)の両立を模索中。