勤務間インターバル規制で残業時間は減るのか

こんばんは!たけしゃん(@_tkshan)です。

今日は仕事についてのコラム。
サラリーマンの長時間労働が問題になっていますが、漏れなく僕も長時間労働者です。

音楽もやりたいし、ブログも書きたいし…と仕事以外でやりたいことも多いから、長時間労働がなくなるといいんですけどねぇ。

そんな思いを実現してくれるのではないかと期待しているのが「勤務間インターバル規制」。
この制度について理解を深めると共に問題解決になるのかを考えましょう。

1. 勤務間インターバル規制とは

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勤務間インターバル規制とは、時間外労働も含めて退勤から次回出勤まで一定時間を空けることを義務づける制度のことです。
海外では法律化している国もあり、例えばEUでは「24時間につき、連続して11時間の休息期間を設けること」を義務付けています。

1-1. 日本での導入実績

日本では既にKDDIが導入していますね。
就業規則上では「退勤後、8時間以内に出勤してはいけない」という内容だそうですが、推奨は11時間空けることとなっており、EUと同じ内容になっています。

8時間だと夜中の1時に退社して翌日の朝9時に出社すればOKってことでしょ。
それは立派な長時間労働だから意味ないけど、KDDIはそれだけ深夜労働が定常化していたってことなんでしょうね。

といっても先駆けて導入する姿勢はさすがKDDIといったところでしょうか。

1-2. 制度導入の推奨

5/4の日経新聞に掲載されていましたが、早ければ2017年から厚生労働省が勤務間インターバル規制を導入した会社に助成金を出すそうです。

制度導入の助成金は有給取得促進している企業に支払われる「職場意識改善助成金」として扱われます。
就業規則にインターバル規制内容を明記することで、最大100万円の助成金が支払われます。

2. 制度導入による効果は?

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勤務間インターバル規制制度を導入することではたして効果はでるのか?
世論を見ても、「こんな制度作っても意味がない」という声が非常に多いです。

2-1. 強制力はない

EUは法律化されているので強制ですが、日本は助成金を出すだけなので義務ではありません。
なので、一部の会社で実行するところは出てくるでしょうが、慢性的に長時間労働を容認している会社は何も変わらないでしょうね。

また、助成金の支給は中小企業の予定となっていますので大企業は関係ないです。
まあ、大企業は労働組合もあって、国への影響力も大きいので助成金がなくても制度導入を検討する会社は多いでしょう。

2-2. サービス残業には効果がない

世論でも言われていますが、勤務間インターバル規制を作っても問題解決できないのがサービス残業です。
実際に帰った時間が夜中の1時でも18時に退勤処理していれば、18時から何時間後に出勤しているのかが焦点になってしまいます。これでは意味が全くありません。

長時間労働を減らすにはインターバル規制も良いですが、労働基準法に違反している会社の取り締まり強化を行うしかないですよね。

2-3.11時間って適正なのか

インターバル規制の間隔は11時間が一般的になっています。これはEUがその時間を設定しているからということでしょう。

でも、11時間ってどうなんだろ。
9:00始業の会社であれば、22時には帰宅していなければいけないことになる。これって十分長時間労働でしょ。

まあ、確かに僕自身11時間空いてない日は多いので11時間でも設定されれば効果はあるんですけどね。
そんだけ、日本って長時間労働が酷いんだなぁ。13時間くらい間隔とっていいと思うんだけど。

特に東京の人って通勤時間が長いでしょ。
片道1時間半とか2時間かかっている人は結構多い。

片道2時間かかっている人からすれば、11時間のインターバルがあったって家に居られる時間は7時間しかない。
僕自身、片道1時間半かけて通勤しているので13時間にしてほしいよな。

3. 長時間労働の根本解決

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長時間労働の根本的問題は仕事量と残業を正とする日本文化だと思うんですよね。

残業を正とする意識の改革はこのインターバル規制が始まれば、同時に進んでいくとでしょう。さすがにここまで残業削減の流れが世論に広まってても残業を美徳とする人はいないと思いたいです。

しかし、一人当たりの仕事量はどうなんでしょうね。

インターバル規制が始まったところで、一人当たりの仕事量に変わりがなければ会社も労働者も困るわけです。困った会社が雇用者を増やして仕事量を分配する流れになればいいですが、そうすると経営難に陥る会社も増えるでしょうね。

正当な人件費を支払うことで経営難に陥る会社は潰れりゃいいとは思いますけど、つぶれる前に必ずリストラと給与カットといった人件費削減施策を実施しますよね。
これ以上、給与水準が下がっても困るわけで何とも悩ましい。

しかも、長時間労働が全くなくなると生活に困るのも事実ですしね。
僕自身も今のレベルで残業したくはないですが、かといって残業時間が0になったら、それはそれで苦しいです。本当悩ましい問題です。

まあでも、一番国にやってほしいのは労働基準法違反の取り締まり強化ですね。
大企業が原価を抑えるために部分的業務を中小企業にアウトソーシングする流れが一般的になって久しいですが、中小企業も無理な価格で受けて労働者にサービス残業を強いるからよくないんだよ。

中小企業も無理な価格じゃないと仕事を取れないから無理するんだろうけど、最終的に労働者にしわ寄せがいって悪循環。
だから、その受け方している会社を徹底的に取り締まれば、市場の価格も適正化するはず。

といっても、その分全体的に商品やらサービスやらも値上げになるだろうけど。
でも、長時間労働の根本的解決にはなるんじゃないかな。

4. 終わりに

こういった制度に関して勉強すればするほど、今の日本の労働環境が厳しいことを知る。
僕の勤めている会社はブラックではないので、サービス残業はないんですけど過労死には本当に気をつけないとね。

最近多い、高速バスの交通事故も先日のニュースで退勤から8分後に出勤していたなんて書かれていました。
そんな例を見ると長時間労働者といっても僕はまだかなりマシなほうなんだなぁと深刻さを感じます。

長時間労働者の1人として、インターバル規制の普及には期待したいですね。
今回もコラムで色々と書いたけど、もっと根深い話なんだろうなぁ。

池上先生あたりの特集番組があったら見てみたい。

経済がどうとうか、社会がどうとうか色々複雑なんだろうけど労働者からすると健康第一だからね。
労働基準法守っていたら会社が潰れるって言ったところで労働者が潰れても、どうせ会社は潰れんだからせめて法律守って潰れてほしいわな。

ABOUTこの記事をかいた人

たけしゃん

アコースティックギターによる弾き語りを中心に音楽を愛するアラサーのサラリーマン。20代はギターを片手にシンガーソングライターとして東京都内で音楽活動に精励。
30代になって音楽と仕事(サラリーマン)の両立を模索中。