アコギ用チューナーの選び方。選ぶポイントと定番機種5つを徹底解説。

「アコギ用のチューナーって色々あるけど、どれが良いんだろうか?」

アコギを弾くにあたり、絶対必要なアクセサリー用品。

それは「チューナー」です。

耳で合わせるのも音感がつきますが、正確なチューニングで演奏しないと音感が鈍ってきます。

ちゃんとチューナーで正確に合わせて演奏することは上達するための必須ポイント。

そこで、チューナーを買おうとするわけですが色んな種類があります。

今回の記事では種類別に何が違うのかを説明した上で、定番商品についてレビューしていきます。

ギター用チューナー

tuning-fork-1534445-639x519

チューナーとは鳴らした振動もしくは音から音程を確かめる器具です。楽器のチューニング(音程あわせ)をする時に使用します。

このへんはイメージ付きやすいかと思います。

…でギターのチューナと一口に言っても結構種類があって違いもあります。

ここでは下記の3点について解説をしていきます。

チューナーの違い

  • クリップ型とペダル型
  • Mic式とピエゾ式
  • ギター専用とクロマチックの違い

チューナー購入時にはこの3点の違いを押さえておけば問題ない。

ただ、残念なことに万能なチューナーというのは存在しない。

使用用途によって使い分けするのがよいでしょう。

そのため、どのチューナーがどの場面に適しているのかはちゃんと押さえておく必要があります。

それでは解説していきましょう。

クリップ型とペダル型

クリップ型とペダル型について。

言葉で言うより画像で見るとわかりやすいです。

これがクリップ型。

※出典 FT-12C商品紹介ページより

ギターのヘッド部分に取り付けるタイプのチューナー。

アコースティックギターではよく見ます。

逆にエレキギターで使う人はほぼ皆無。

続いてペダル型。

※出典 KORG PB-AD商品紹介ページより

こんな感じで足元に置いて、確認するタイプのチューナー。

ペダルスイッチでON/OFFできる。

エレキギターはペダル型がほとんど。また、プロミュージシャンはアコギでもペダル型を使います。

その理由も含めて、それぞれを簡単に解説していきます。

クリップ型

クリップ型は何といってもお手軽に使用できて、値段が安いのも良いところ。

弾き語りのライブでは使っている人を良く見かけます。

自宅や小編成のライブならクリップ型チューナーが使いやすく、オススメです。

また、エレアコでないとペダル型は使えないので純粋なアコースティックギターの人はクリップ型しか選択肢がありません。

 

クリップ型は非常に便利な一方でバンド編成であったり大きなステージとなると厳しい状況が多くなります。

他の大きい音がたくさん鳴っている状況だと、チューナーが正確に機能しないことが多いからです。

 

また、ペダル型と違ってギターとアンプの接続を遮断してミュートする機能がありません。

MEMO
ペダル型はチューニングしている時はギターとアンプとの接続を遮断してくれます

なので、クリップ型だとチューニング中の音も大きく鳴ってしまいます。

プロのステージを見ると、チューニング中ってギターの生音だけ鳴ってMCしながらチューニングしてますよね。

あのようなことがクリップ型はできません。

総括するとクリップ型は非常に便利ですが、弾き語りライブや自宅演奏向け。バンドや大きいステージでの使用は苦しいです。

ペダル型

続いてペダル型。

ペダル型のメリットは下記の通り。

ペダル型のメリット

  • 足元で光るので視認性が高い
  • チューニング中はアンプとの接続を遮断してくれる
  • ケーブル接続なので周りの音の影響を受けにくい
  • ヘッドにチューナーを付けなくてよい

こんなとこ。

バンド編成や割と大きめなステージではペダル型がよい。

そういった理由からプロミュージシャンはみんなペダル型を利用する。

ただ、デメリットとしてチューナーの値段が高いし、ギターシールドで接続するのが面倒ってのがある。

自宅ではクリップ型が圧倒的に便利。

 

ちなみに「ケーブル接続なので周りの音の影響を受けにくい」という点について。

アコギのピックアップが内臓マイクだとペダル型でも周りの音の影響を普通に受けますので注意しましょう。

僕はデュアルピックアップなのでチューニングする時だけ、マイクの出力を切って、ピエゾだけに変えてます。

ピックアップの解説記事はこちらを参照ください。

【参考記事】アコギ用ピックアップの選び方~種類別に定番製品を解説check

 

また、外部プリアンプを使う人はプリアンプにペダル型チューナーが内蔵されているタイプもあります。

足元をごちゃごちゃさせないためにチューナー内蔵型プリアンプを買うのも良い選択肢と言えます。

【参考記事】アコギ用 プリアンプの必要性と選び方についてcheck

Mic式とピエゾ式

続いて、Mic式とピエゾ式。これはチューナーが音程を取る際の方式です。

  • Mic式…チューナー内蔵のマイクが実際に鳴っている音で音程をチェックする
  • ピエゾ式…楽器の振動から音程をチェックする

このように違いがあります。

ザックリ言うと、下記のように分別される。

  • クリップ型…ピエゾ式
  • ペダル型…Mic式(ライン式と言ったほうがよいかも)

ペダル型は本体と離れて設置される関係で振動チェックするのは無理だからMic式一択。

厳密にはペダル型はMicが内蔵されているわけではなく、ギターシールドを通して直接音が入るという仕組み。

音程でチェックするのでまとめてMic式という取り扱いにしちゃいます。

…で、クリップ型はMic式・ピエゾ式両対応のものがあるけど、ピエゾ式が主流。

何故なら、クリップ型はギターシールドで接続していないからMic式だと、外部の音も拾いまくって正確にチューニングしにくいからです。

 

そんなわけで勝手に良い方式が選択されているため、チューナー購入するときにMic式とピエゾ式で悩むことはそんなにない。

けど、一応知識として知っておきましょう。

また、クリップ型でMic・ピエゾ両対応の物を購入した時は基本的にはピエゾモードで使用するとよいでしょう。

ギター専用とクロマチックの違い

チューナーには「ギター専用チューナー」と「クロマチックチューナー」というものがある。

これが意外と重要でアコギ弾きは「ギター専用チューナー」買っちゃうと不便なことが多々あります。

最近は大半の商品がクロマチックチューナーですが、一応違いについて理解しておきましょう。

ギター専用チューナー

ギター専用チューナーは開放弦にだけ反応するタイプのチューナーです。

ギターモードだと開放弦は「EADGBE」。この5つの音しか反応しません。

大半はギターモードとベースモードという風にモードチェンジすることでギター・ベースの開放弦に対応できるタイプになっています。

このタイプのチューナーは決まった音にしか反応しませんので、他の楽器が音を出していても対応する音でなければ反応しません。

値段も500円程度からあって安いです。

しかし、逆に言えばレギュラーチューニング以外に対応できないので、かなり不便だったりします。

特に全弦半音ダウンチューニングすることはまあまあの頻度で発生します。

MEMO
星野源さんやBump of chickenなどは大抵の曲が全弦半音ダウンチューニングです。

最近では、クロマチックチューナーも安価になってきてギター専用チューナーを見かけることは減りました。

ギター専用チューナーを買うメリットはほぼないです。素直にクロマチックチューナーを買いましょう。

クロマチックチューナー

クロマチックとは「半音階」という意味です。

つまりは「半音階のチューナー」ということです。

ギター専用チューナーと異なり、C、C♯、Dといった半音階単位で全音程に反応します。

レギュラーチューニング以外にも対応できるので、クロマチックチューナーのほうが圧倒的に便利。

何かこだわりがある人以外はクロマチックチューナーを買ったほうがいいです。

 

また、細かい話を言うと周波数選択できるものもあります。

チューニングと一言に行っても「ラ」の周波数を基準に「440Hz」「441Hz」「442Hz」と主に3パターンのチューニングが存在します。

通常はどのギターチューナーも「440Hz」に合わせられていますが、管楽器や生ピアノは「442Hz」の場合もある。

そういった時に周波数選択ができるチューナーは瞬時に対応可能です。

詳しくは下記の記事を参照ください。

【参考記事】ギターのチューニング周波数は440Hz?441Hz?442Hz?check

定番チューナー紹介

それでは前章の内容を踏まえて定番商品をご紹介していきます。

ここでは「クリップ型」「ペダル型」「プリアンプ内蔵型」の3種類をご紹介。

僕は「クリップ型」「ペダル型」の2種類を所有して使い分けています。

弾き語りライブや自宅使用では「クリップ型」。

バンド・セッション・ギターサポート時は「ペダル型」を使用しています。

こういった使い分けが一番万能です。

ただし、弾き語りライブと自宅使用しかないのであれば「クリップ型」を購入しておけば間違いないです。

2-1.PC-1/KORG

トップバッターはKORGのクリップ型チューナー「PC-1」。

僕も所有していますが、クリップ型で最も使いやすい機種です。

Amazonでもチューナーカテゴリー1位でもあり、大定番機種。

使っていてもメーターの反応は良好でメーター表示部が120度まで可動するのでギターヘッドにつけて使いやすいです。

値段も1000円くらいなので、ペダルタイプをライブで使うとしても、とりあえず一台買っておいて損はしないでしょう。

デメリットとしては周波数が「440Hz」固定であることです。

もし、周波数変更させるときは他のチューナーを使う必要があります。

変更した周波数でチューニングする人は次の「FT-12C」を選択しましょう。

PC-1/KORG
使いやすさ
(5.0)
価格
(5.0)
精度
(3.5)
総合評価
(4.5)

FT-12C/Flanger

PC-1と並ぶ、クリップ型の定番機。カラーで視認性は高いです。

また、この機種はチューニングモードが複数あります。

  • クロマチックモード
  • ギターモード
  • ベースモード
  • ウクレレモード
  • バイオリンモード

正直クロマチックモードだけで十分です。

まあ、色んな楽器やる人には便利なのかも。

使い勝手としては悪くはないものの、PC-1に比べるとかなり落ちます。

僕が使っていて不満な点は下記の通り。

不満点

  • 可動範囲が狭くてヘッドへの付け方は気を付けないといけない
  • 画面がカラフルで消し忘れると目立つ
  • 電源ボタンの位置が悪くて押し辛い
  • 各ボタンに通常押しと長押しで違う機能が割り振られていてライブで事故る可能性がある

こんなとこ。

だから、僕的には前述のPC-1の購入を推します。

ただし、FT-12Cは周波数(440Hz)を変更できる機能があります。

周波数を変えられるチューナーで手頃かつ実用的というと、このチューナーになるので周波数を意識する人はこちらを買いましょう。

僕の場合は普段使用はPC-1。

ライブハウスで演奏する時は周波数変更対応用としてFT-12Cをギターケースに入れてます。

PC-1とFT-12Cの両方を買っても2000円くらいなので、両方買うのが固い選択肢です。

FT-12C/Flanger
使いやすさ
(2.0)
価格
(5.0)
精度
(3.5)
総合評価
(3.5)

PB-AD/KORG

続いて、ペダル型のチューナー。

定番機種の「PB-01」の後継機「PB-AD」です。

僕は「PB-01」をバンド演奏用に1台所有しています。

反応はまあまあといったところです。周りがうるさいと、綺麗に反応しなかったりします。

MEMO
【2018/2/18訂正】
反応が悪いのはピックアップの内臓マイクが外部の音を拾っていたからでした。マイクをOFFにしてピエゾだけにしたら綺麗に反応します。

視認性も高く、シンプルでわかりやすいです。

ペダルも押しやすくライブでは非常に使いやすい機種です。

はじめはinとoutがわかりにくく、ケーブルの接続方向を間違いやすいので、しっかり確認しましょう。

また、ケーブル接続式のチューナーで心配される音痩せはあまり感じません。値段もペダル型にしては安く、オススメです。

ちなみに秦基博さんは先代の「PB-01」をエレキギター用のチューナーとしてライブで使用されています。

PB-AD/KORG
使いやすさ
(4.0)
価格
(4.0)
精度
(4.0)
総合評価
(4.0)

TU-3/BOSS

ペダル型でもう1機種。

おそらく、ペダル型のチューナーといえばBOSSのTUシリーズが真っ先に出てくる方も多いでしょう。

昔からの定番「TU-2」の後継機種である「TU-3」です。

視認性は高く、定番なだけあって精度も高い。

高い精度が欲しい人はTU-3を選択したほうがよいでしょう。

また、ギターモード・ベースモードがあったり、他のエフェクターに電源供給出来たりします。

ただ、アコギだとあんまり使うことがないですね。

値段も1万円超えとやや高いので、アコギ弾きにはPB-ADで良い気がします。

ちなみに秦基博さんはこちらの「TU-3」をアコギ用のチューナーとしてライブで使用しています。

TU-3/BOSS
使いやすさ
(4.0)
価格
(2.0)
精度
(5.0)
総合評価
(3.5)

 VENUE D.I./L.R.BAGGS

最後はチューナー内蔵型のプリアンプ。

L.R.Baggsの「VENUE D.I」です。

これはアコギ用プリアンプの超定番機種である「パラアコースティックD.I」に「クリーンブースター」と「クロマチックチューナー」機能を足した製品。

クリーンブースターの解説記事は下記を参照ください。

【参考記事】アコギ用クリーンブースター EP Boosterをレビューするcheck

1台で必要な機能が全部入っているイメージ。

セッションでアコギ弾きの人が持ってくるから、結構使わせてもらっているんですけど超便利。

音もパラアコを継承しているだけあって、非常に良い。

僕の場合はアコギでギターサポートする時、足元に「パラアコ」「PB-01」「EP Booster」と3つ置いているんですけど「VENUE D.I」があれば1つで済むので買おうか、しょっちゅう悩んでます。

ちなみにまたまた秦基博さん情報。

秦さんは3rdアルバム「Documentary」ツアー時は「VENUE D.I」を使っている。

当時は「アゼリアと放課後」という曲でアコギのソロがあったため、そこにクリーンブースター使うために導入していたようです。

2018年現在だとプリアンプも色々と紆余曲折して「パラアコ」に戻したみたいですね。

VENUE D.I./L.R.BAGGS
使いやすさ
(5.0)
価格
(2.0)
精度
(3.0)
総合評価
(3.5)

まとめ

  • ギター用チューナーよりクロマチックチューナーを買うべし。
  • 弾き語りや自宅向けはクリップ型、バンドライブ向けはペダル型。
  • まずはクリップ型を購入。足りなくなったらペダル型も購入。

こんなとこ。

ギター弾き語りの人はクリップ型を購入して、必要になったらペダル型も購入。

これが絶対ベストな買い方。

僕もペダル型を使う時ってそんなにないですからね。

ただ、誰かのギターサポートをする時は小編成でも一応、ペダル型を使っています。

ボーカルさんがMCしている時にギターの音を出したくないですし、MC時だけ音量絞るのも面倒なので。

最近はスマホがチューナーになったりするので、それでもいいかとは思います。

ただ、ライブもスマホだと余計な事故が増えるのでチューナーを持っといたほうが無難。

個人的なオススメは「KORG PC-1」です。

とりあえず、1つ買っといて間違いないクリップ型チューナーです。