カポタストを使う人は下手なのか?

こんばんは!たけしゃん(@_tkshan)です。

本日はカポタストについての記事です。

実はこの記事はカポタストの比較記事と合体していたのですが、主題の「カポタストを使うことは邪道なのか」という項目だけで文字数が3000文字もいってしまったので分割しました(笑)

カポタストの選び方。おすすめ定番製品で徹底比較!

2016.03.29

カポタストってアコギ弾きには必須な道具なんですけど、カポを使うのは邪道という論が必ず出てくるんですよね。

「上手い人はカポを使わない」

この論調を信じて、ひたすらカポを使わずに弾く人がたまにいます。

なので今日はカポの使用について僕なりの思うことを語っていきます。カポタストを使うことは邪道なのか?についてもお答えしますので参考にしてください。

1. カポタストを使う場面

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一応、カポタスト比較記事と重複しますがおさらい。

カポタストとは通称カポと呼ばれるギターの演奏補助用具。つまりはアクセサリー用品です。

任意のフレットに装着することで弦の長さを短くして、移調することができます。
普通に弾くとバレーコードだらけで大変難しいキーをカポタストを使用することで比較的弾きやすいキーに移調させることができます。弾き語りには必携な用品です。

基本的にはバレーコードが多く出てくるキーを簡易に演奏するために使用しますよね。

具体的にはC、D、G、Aあたりのキーが弾き易いので、そのどれかに変換するためにカポタストを使用することが多いでしょう。
なので大抵の人は「演奏を簡単にするための道具=カポタスト」と認識しているのではないでしょうか。

そこから、きっとカポタストを使うことは邪道なんていう考えが生まれたんでしょうね。

2. 上手い人はカポを使わないのか?

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さて、それでは本題へ。

これって結構思っている人多くありません?「カポ使わない人=上手い」という論。

確かにプロでもギターが上手い人のほうがカポを使用する頻度は低いように思えます。

本当に上手い人はカポを使わないものなのでしょうか。上手い人とカポの付き合い方を考えていきましょう。

2-1. カポを使ってばかりだと引き出しが増えない

この理屈がカポを使うことは邪道論の大元でしょう。
確かに一理あるとは思うんですよね。キーによってカポを使って移調しちゃう人と、そのまんま弾く人はいます。

結局のところ、響きやコードワークが曲に適した選択をするべきです。
なので、一番いいのはカポ有、カポ無し両方の選択権を持っておくことです。

しかし、カポを使うことばかりに慣れていると可能性が狭まってしまいます。

例を出すと、山崎まさよしさんがカポ使っていることってあるにはありますが、少ないです。
特にまさやんならではと思うのがBメジャーキーです。

まさやんはBメジャーキーを使った曲も多いんです。例えば「ステレオ」とか「パンを焼く」とかです。

Bメジャーキーって大抵の人はカポ2にしてAキーで弾くんですよね。あと多いのがカポ4のGキー。あんまりカポなし&ノーマルチューニングで弾く人っていないキーです。

でも、まさやんは大抵カポ無し&ノーマルチューニングなんですね。

※演奏動画のリンクを貼りたいですが、著作権アウトと思われる動画しかないので商品だけ紹介しておきます。

どちらの曲もパーカッシブでパンチのあるギターです。
なるほど、こんな演奏パターンがあるのね。カポつけてA、Gキーだけで弾いてたら思いつかんわな。

2-2. 上手い人は可能性を広げるためにカポを使う

<<2-1>>を読んで上手い人ってやっぱり、カポは使わないんだ~。なるほど!と思った人。間違いです(笑)

これからが一番言いたいことです。

前項でまさやんがBキーをカポ無しで弾くという話をしました。

しかし、例えBキーでもアルペジオでしっとり聞かせる、そんな曲であればおそらくカポを使ってGキーにするか半音ダウンチューニングにしてCキーに変えるはずなんです。

大事なことは演奏するにあたってベターな選択を行うことです。

そんな時に邪魔なのが「上手い人はカポを使わない」という偏見です。
カポを使うかどうかは関係ありません。使ったほうが演奏の質がよくなるのかだけを考えましょう。

さて、ここで例に出したいのがまさやんの曲「やわらかい月」です。

この曲でのポイントはまさやんのカポの使い方です。

「やわらかい月」はAメジャーキーです。正直、弾きづらいという理由だけでカポタストをつける必要はありません。

これまた例に出すと、同じアルペジオ調の曲でも星野源さんの「くだらないの中に」などはA♭メジャーキーを半音ダウンチューニングにしてAメジャーキーで演奏しています。

なので、Aキーの演奏でも全く問題はないのです。
しかし、まさやんは見ての通り2カポでGメジャーキーにしています。

これはきっと、この曲のイメージ的に音の響きやおかずなどの色付けをするためにGメジャーキーを選択したんだと思います。

そうなんです。だから上手い人もカポを使うんですよ。
ただ、カポを使う考え方が違うんです。上手い人は演奏を簡易にするためではなく、選択肢を広げるためにカポを使うのです。

前項のBメジャーキーの話に戻して言うと、カポを使わない人はBメジャーキーで弾くか半音チューニングを下げてCメジャーキーで弾くかの二択です。

しかし、カポを使えば選択肢はもっと広がるので、どの選択がベターなのかをより深く考えることができます。

カポを使うことで可能性を広げることができるのです。

 2-3. 移調する目的は演奏を簡単にするだけではない

カポタストを用いて移調する目的は演奏を簡単にすることだけではないです。

フレーズを入れたり、ギター側でメロディーラインを弾くために移調することが多いです。

バレーコードでは自由度が低いです。オープンコード(開放弦を使って弾くコード)が多いキーのほうが色々と創意工夫ができます。

C、D、Gキーあたりはオープンコードが多く、フレーズをいれやすいです。
また、E、Aキーあたりもルート音が開放弦なのでメロディーラインを入れながら演奏しやすいですね。

アルペジオを弾くときに例えばイントロや間奏でベース音と一緒にメロディーラインを弾くだけでぐっと説得力が高まります。また、ハンマリングやスライド一つでも説得力が大分違ってくるものです。

このように工夫をするために移調するという観点は絶対に持っておくべきです。

3. まとめ

  • カポタストは上手い人だって使う
  • 上手い人は「演奏を簡単にする道具」ではなく「可能性を広げる道具」としてカポを使用する
  • カポを使うかどうかは演奏内容が良くなるかどうかで決めるのが良い

カポタストは使い方次第で、プラスにもマイナスにもなる道具です。
考え方一つなので、「上手い人はカポタストは使わない」などという偏見にとらわれないように気をつけましょう。

しっかりとマイナス面を理解していれば、カポタストを使うことはプラスにしかなりません。

曲のキーを見て、どう弾くかという時にザックリ下記の選択肢があります。

  • そのままのキーで弾く
  • チューニングを変えて弾く(ドロップDやオープンチューニングを使う)
  • カポタストを使ってキーを変える

あくまでカポタストを使って演奏するのも選択肢の一つにすぎません。
ベターな選択肢を取れるように意識をしましょう。

また、色んな曲をカバーすることでプロミュージシャンが各キーをどのように弾いているかを考えることが大切です。

可能性を広げる道具として、今後もカポタストをしっかり使っていきましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

たけしゃん

アコースティックギターによる弾き語りを中心に音楽を愛するアラサーのサラリーマン。20代はギターを片手にシンガーソングライターとして東京都内で音楽活動に精励。
30代になって音楽と仕事(サラリーマン)の両立を模索中。