次世代ミュージシャンのオンガク活動ハンドブック ~書籍レビュー~

こんばんは!たけしゃん(@_tkshan)です。

今日は「次世代ミュージシャンのオンガク活動ハンドブック」という本についてレビューしていきます。

元々、音楽活動をしていく上で、少しでもいいから収益を上げて副業とできないか。
そんな邪な、チャレンジ精神溢れた考えでブログをはじめたわけです。

今の僕にはブログ、youtube等の広告収入。自作曲の音楽配信や曲提供による収益。
これくらいしか思い当たりません。いや、誰でも思いつきそうなのばっかじゃねーか。

そこで、今後の自分の活動方針を決める上でも、こういった本を読み漁っております。

それでは本題。この「次世代ミュージシャンのオンガク活動ハンドブック」を読んで僕は何を得たのか。レビューしながら書いて行きます。

1. 本の概要について

まずは得意の公式ページ引用から。

「今、音楽が一番面白い」。最近、音楽好きと会うと出て来るのは、口を揃えたようにこんな言葉です。音楽業界の不振が嘆かれる一方で、さまざまなツールやサービスによって大きな可能性を手にしたミュージシャンは、独自のオンガク活動を始めています。クラウド・ファンディングを利用して全国ツアーに出る、フリーミアムで楽曲を広めてメジャー・デビューする、セルフマネージメントながら協力企業を見つけて活動の幅を広げる、 社会活動とオンガク活動を並行する……等々、ひとりひとりの状況に応じて”自分の足で立つ”活動が可能なのが、これからの時代なのです。そこで本書では、”次世代型”のオンガク活動を実際に行なっているミュージシャンを8組紹介する一方で、その活動を支えるさまざまな仕組み(音楽配信、クラウド・ファンディング、Eチケット、法律相談窓口、著作権管理団体……)も、中の人の”顔が見える形”でリストアップ。総勢36人もの実例は、きっとあなたの活動の大きなヒントになるはずです。そして巻末には、いま最も大切なセルフプロデュース/プロモーション、コピーライトについての解説も掲載。独り立ちするミュージシャンを、万全の態勢でサポートします。

-Rittor Music HPより-

ふむふむ。独自の活動をしているミュージシャンを実際に紹介して、そこからヒントを得ようという趣旨の本なんですね。
総勢36名というと中々のボリュームですね。

この本を買った理由は、そこなんです。
実際に活動しているミュージシャンがどのように集客して、収益化してるのか。今後、何を目指して活動していくのかを知りたかった。

2. ミュージシャンから裏方まで幅広く紹介

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前半の「● PART1:CASE STUDY〜それぞれのオンガク活動」では11組の異ジャンルの方を対象にインタビュー形式で記事が展開していきます。

11組中8組はミュージシャン。3組はブロガーだったり、オーナーだったりと様々です。

紹介されているミュージシャンも1組1組が全く異なるので、どのジャンルの方がこの本を買っても、どれかには自分に近い人がいるのではないでしょうか。

中盤の「● PART2:YELLOW PAGE〜オンガク活動を支える仕組みとその中の人たち」ではサービス・ライブスペース・メディアなどの裏方の方々にスポットを当てています。

2-1. 紹介されるミュージシャンは個性的

紹介されていたミュージシャンは独自の活動方針で個性溢れる方々ばかりでした。
だからでしょうか、僕にはあまり参考になる人がいませんでした。

すごいなぁと感心した部分はいっぱいありましたが、ビジネスモデルになりえない事例ばっかり。
この人が独自でやってくには有りだけど二番手が生まれることはなさそう。

例えば、「クラウド・ファンディングで資金調達、全国ツアーに出たふたり組ユニット」
もちろん、この行動力はすごいよ。批判するものなんて何一つない。

ただ、これがビジネスモデルとしては成立しないでしょ。
そもそも、きっかけや資金集めにクラウド・ファンディングを活用しただけで、これまでだって同じことやっていた人っていっぱいいそう。

これを次世代ミュージシャンの活動と言われても何かピンとこない。

その他の方々も既にメジャーだったりして、何かピンとこない内容ばっかりだった。
もちろん、それが勉強になる人はいるんだろうけどね。

結局、紹介されているミュージシャンを読んで、自身の音楽活動の参考にしようという内容ではない。
まあ、こういったことをやっている人がいるんだなぁと認識して別の発想でビジネスモデルを考えようと思うくらい。そのレベルであればネットの情報だけで十分。

どちらかというとGoose Houseやコバソロさんみたいな人たちのインタビューがあったら面白かったんだけどなぁ。

2-2. サービス等の紹介はタメになった

Part2ではサービス・ライブスペース・メディアの方々を紹介していくコーナー。
ここは非常に面白くて、この項目だけで本を買った価値があったようにまで感じた。

特にサービスの分野は知っていることも多かったけど、あやふやだった部分が明確になったし、運営している人たちがどんなことを考えて提供しているかが分かって面白かった。

多くの人に音楽を届けるサービスは既にここまで充実していたのか。
そして、収益化についてもしっかり考えられている。まだ、未発達な感は否めないけど、これまでの音楽業界のビジネススタイルから脱皮しようと日々進歩しているんだなぁ。

都内のライブハウスで弾き語り系のメッカ的な存在の1店である曼荼羅グループのオーナーさんのインタビューもあった。
そこでもブッキングライブの問題点を少しだけ語っていた。自分の考える問題と同じだったんだけど、やっぱり箱側でも思うところあるよね。そりゃ。

3. イントロダクション

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最後のイントロダクションではセルフマネジメントについての記載がされている。
昨今は本当にセルフプロデュース能力が重視されています。確かに、今やレコード会社が才能を見出して育成してメジャーデビューなど都市伝説になりつつある。

むしろ、自身の活動で集客も出来て、ある程度収益性も見込めてと…独り立ちできている人がレコード会社から声をかけられる印象。良い音楽やってれば…なんて時代じゃないよね。

ちなみに、イントロダクション記載の内容を詳しく1冊の本にまとめてあるのが下記の本だそうです。
もっと深く知りたい人は下記の本もセットで購入されるとよいでしょう。

3-1. セルフマネジメント

最初はマネジメントについて。
マネジメントとは具体的にどういったことを管理することなのか。音楽業界における必要なマネジメント項目をまとめて説明されています。

そして、プロデュースからプロモーション、レーベル運用についてまで記載がある。
正直、プレイヤーがやるべきマネジメント領域を越えている感はあるので、この内容を参考に自分がやるべきことと人に頼むことは仕分けしたほうがよいでしょう。

ミュージシャンをやっていると音楽制作やライブ活動以外がどうしても無頓着になりがちです。
でも、こういったマネジメントは大事なんだよね。多少の音楽性なんてプロモーション次第で覆ってしまうのも事実ですからね。

3-2. 著作権の取り扱い

最後は著作権の取り扱いについて記載されています。

最近では、著作権の勉強をして損をしないように自分の利益は自分で守るようになんて話をよく聞きます。
特に言われているのを見るのはボカロpとかをやっている方です。

本書ではコピーライトのなんたるかを簡潔に記載してくれています。
その上で、JASRACなどの著作権管理団体や音楽出版会社の方にインタビューし、現在の状況やこれからの著作権の考え方を紹介している。

 4. まとめ

中々内容が濃い本でした。
オススメ!というほどオススメではないですが、自身のマネジメントやコピーライトに対する意識が薄い人、発達してきている新しい音楽サービスの活用をしていきたいと考える人には購入してほしいと感じました。

なんだか、惜しいなぁと思うところが本の推しを「次世代型のオンガク活動をしている方を紹介」ってところにしていること。

個人的には一番中身がないと感じたのは、一番推している「次世代型のオンガク活動をしている方を紹介」ってとこなんだよね。
どちらかというとさ、youtube、ニコニコ動画、ブログやSNSを活用した今後のビジネスモデルを求めて買う人が多いと思うけど、そこの需要は全く満たせない。

逆に本を買うときに別に求めていなかった「現在の音楽サービス等の紹介」のほうが圧倒的に参考になったし、よかった。本の推しを変えたほうが良い(笑)

なので、購入している方は今一度、このレビューを読んで自分に必要か考えてから下記のリンクをポチってください。

ABOUTこの記事をかいた人

たけしゃん

アコースティックギターによる弾き語りを中心に音楽を愛するアラサーのサラリーマン。20代はギターを片手にシンガーソングライターとして東京都内で音楽活動に精励。
30代になって音楽と仕事(サラリーマン)の両立を模索中。