SHURE SE215 Special Editionをレビュー。1万円近辺のベストセラーイヤホン

SHURE SE215 Special Edition

評価:4

ぎたすけ

SHUREのイヤホンっていうとプロアーティストで使っている人が多いイメージあるよな

たけしゃん

そうだね。SE215もリスニング、イヤモニどちらの用途でも利用者が多いイヤホンだね
SE215 SPE-Aの評価
音質
 (4)
使いやすさ(イヤモニ)
 (3.5)
普段使い
 (4)
価格(1.2万円程度)
 (4)
総合評価
 (4)
メリット
デメリット
  • 低音域の迫力がある
  • フィット感や固定力が高い
  • リスニングでも使いやすい
  • 低音域強めで、やや音がこもっている
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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SHURE SE215 Special Edition

SHURE SE215 Special Edition
型式シングルダイナミック型
MicroDriver
再生周波数帯域21~17,500Hz
感度107 dB SPL/mW
インピーダンス20Ω
接続端子MMCX
公式サイト

1万円近辺のベストセラーイヤホンSHURE SE215 Special Edition

名称について

ここからはSE215 Special Editionを型番であるSE215 SPE-Aと記載します

昔から予算1万円のイヤホンと言えば、真っ先にでてくる定番イヤホンですね。

リスニング向けのイヤホンとして人気ですが、プロ向けに開発されたコンポーネントで構成されています。

SHURE SE215 Special Edition

そのため、ライブでのイヤモニとして使っている方も多いです。

筆者はボーカルなので、イヤモニとしての利用をメインにSE215 SPE-Aをレビューしていきます。

まずはSE215 SPE-Aの製品仕様から解説します。

仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<SE215 SPE-Aをレビュー>を参照ください。

製品仕様の目次

SE215とSE215 SPE-Aの違い

SHURE SE215
通常のSE215(現名称はAONIC215)

まずは通常のSE215とSE215 SPE-Aの違いについてです。

補足

通常のSE215は名称変更があり、現在はAONIC215となった

SE215 SPE-AはSE215と以下3点の違いがあります。

SE215 SPE-A
SE215
  • ケーブル:116cm
  • 低域を強化したチューニング
  • カラーはトランスルーセントブルーとホワイト
  • ケーブル:162cm
  • フラットに近いチューニング
  • カラーはクリアとブラック

一番の違いは低域の聴こえ方ですね。

通常のSE215は比較的低域は抑えめで、SE215 SPE-Aは低域が強調されたサウンドです。

比べてみると、SE215 SPE-Aのほうが音がクッキリしています。

SHURE SE215 Special Edition

低域が強調されたことで、高音域がシャープに聴こえるようになったという感じですね。

リスニング用途ではSE215 SPE-Aのほうが人気なイメージがあります。

一方でモニター用途だとSE215のほうが無難かなと感じます。

SE215の特性はフラットに近いので、サウンド相性は出にくいです。

僕はSE215 SPE-Aのほうがリズム隊の音が掴みやすいので、気に入っています。

コードを耳にかけるSHURE掛け

SHURE SE215 SPE-Aを耳に取付したところ

SE215 SPE-Aは耳にケーブルを引っかけて固定します。

フィット感や固定力はかなり良い感じですね。

耳にかける部分はグニャグニャ曲げられますが、やや硬めです。

SHURE SE215 Special Edition

使っていく中で耳の形状に馴染んではきますが、最初はやや扱い辛いですね。

MMCXでリケーブル可能

SHURE SE215 Special Editionのケーブルを外したところ

SE215 SPE-Aは端子にMMCXを採用しています。

MMCXは一般的で色んなメーカーがケーブルを製造・販売しているので、リケーブルの自由度が高いです。

ステージ利用の場合は純正ケーブルをおすすめしますが、普段使いではケーブルで遊べるので良いですね。

付属品

SHURE SE215 Special Editionの付属品一式

SE215 SPE-Aの付属品はイヤーチップとキャリングケースです。

イヤーチップは色んなサイズ感が用意されており、色々試せます。

SHURE SE215 Special Editionのイヤーピース

キャリングケースは質感もよく、使いやすいですね。

SHURE SE215 Special Editionのケース

チャックがついているので、携帯性するときも取り扱いが楽です。

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SHURE SE215 SPE-Aをレビュー

SHURE SE215 Special Edition
SE215 SPE-Aの評価
音質
 (4)
使いやすさ(イヤモニ)
 (3.5)
普段使い
 (4)
価格(1.2万円程度)
 (4)
総合評価
 (4)

それでは、SE215 SPE-Aを細かくレビューしていきます。

はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。

メリット
デメリット
  • 低音域の迫力がある
  • フィット感や固定力が高い
  • リスニングでも使いやすい
  • 低音域強めで、やや音がこもっている

ベストセラーだけあって、良くできたイヤホンです。

一方でaudio technicaやゼンハイザーと比べると、良くも悪くもサウンドにクセがあるなと感じました。

レビューの目次

低音域に迫力があるサウンド

SHURE SE215 Special Edition

SE215 SPE-Aで色んなサウンドを聞いてみました。

低音域に迫力があって、力強いサウンドです。

また、音の分離は良いので、ベースなどはちゃんと左右に振られた上で低域がドンときます。

そのため、中央のボーカルが明瞭でしっかり入ってきますね。

SHURE SE215 Special Edition

低音域が強いEDMと相性良いですが、ポップスもボーカルがわかりやすくて聴きやすいですね。

一方で音が少しこもり気味です。

ゼンハイザーのIE 100 PROと比べると鮮明さには欠けます。

ゼンハイザー IE 100 PRO
IE 100 PRO

ギターロックなどウワモノが魅力的なサウンドを好んで聴く人はIE 100 PROのほうが相性良いです。

また、ステージでイヤモニとして使う場合はステレオのワイヤレスシステムだと良いですね。

モノラルでSE215 SPE-Aを使うと低音域の厚みで音がモコモコして少し歌い辛いです。

XVIVE XV-U4
モノラルのワイヤレスシステム XV-U4

ステレオなら歌いながらドラムのキックの音など掴みやすいので、リズムにノリながら歌いやすいです。

ただ、ステレオのワイヤレスシステムは高いんですよね…。

自宅で配信やゲームで使う分には、普通にステレオ環境でモニターできるので問題ないです。

フィット感は良好

SHURE SE215 Special Edition

SE215 SPE-Aを耳に着けた際のフィット感は非常に良いです。

遮音性もばっちりですし、動き回っても取れません。

一方で耳にかけるケーブル部分の動きや質感がやや硬いです。

SHURE SE215 Special Edition

取付時に気を付けないと、長時間装着時は耳の裏が痛くなります。

ライブで使うくらいなら問題ないですが、作業とか長時間移動では別のケーブルを試すのもありですね。

競合製品との比較

製品SHURE SE215 Special Edition
SE215 SPE-A
audio technica ATH-E40
ATH-E40
ゼンハイザー IE 100 PRO
IE 100 PRO
メーカーSHUREaudio technicaSennheiser
形式ダイナミック型ダイナミック型ダイナミック型
インピーダンス20Ω12Ω20Ω
特性低音が強いフラットドンシャリ寄り
端子MMCX独自端子独自端子
実売価格約12,400円約12,300円約13,000円
ECサイトAmazon
楽天市場
Yahoo!
サウンドハウス
公式ストア
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
Yahoo!
サウンドハウス

SE215 SPE-Aとの比較として、同価格帯のaudio technica ATH-E40とゼンハイザー IE 100 PROを比較してみましょう。

まずはaudio technica ATH-E40との比較です。

ATH-E40はフラットな特性で、3製品の中では一番モニターらしいサウンドになっています。

audio technica ATH-E40

なので、サウンド面で見るとイヤモニとしてはATH-E40のほうが優秀です。

ただ、装着時のフィット感がいまいちなんですよね。ちょっと浮いた感じになります。

audio technica ATH-E40のドライバー部分

逆にSE215 SPE-Aはフィット感は非常に良いので、ステージで使うとなるとSE215 SPE-Aのほうが良いかなと感じます。

続いては、ゼンハイザー IE 100 PROとの比較です。

僕は総合力ではIE 100 PROのほうが勝っていると感じました。

ゼンハイザー IE 100 PRO

IE 100 PROは中高音が聴きやすい感じに調整されていて、音の抜けが良いです。

少し味付けされたサウンドで、ライブのイヤモニや普段のリスニングでは使いやすいですね。

僕の所感としては、万人向けにおすすめできるのはゼンハイザー IE 100 PROですね。

SHURE独特のこもりつつもメインが力強く出るサウンドが好きな人はSE215 SPE-Aを選択しましょう。

 

SHURE SE215 Special Edition まとめ

SHURE SE215 Special Editionの外箱
  • 1万円近辺のベストセラーイヤホン
  • 音質は低音強めで少しこもり気味。メインパートが明瞭で力強く聴こえる
  • イヤモニとして使うなら、ゼンハイザーIE 100 PROのほうが使いやすい

ぎたすけ

なるほど。やっぱイヤモニとして使うのと、リスニングで使うのは違うんだな

たけしゃん

目的が違うからね。僕はIE 100 PRO使ってるけど、SE215がハマる人は結構いると思うよ

SHURE SE215 Special Editionのレビューでした。

ベストセラーのイヤホンだけあって、非常に良くできたイヤホンです。

昔に比べて、1万円近辺の選択肢は大分増えましたが、今でも強い製品ですね。

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