ライブハウスで弾き語りするために知っておくべきこと

ライブ関連

「ライブハウスで演奏してみたいけど、何もわからないので不安」

本日はライブハウスデビューするために勉強することをご紹介。

すごく上手いのにカラオケだけ、ライブ配信だけってミュージシャンの人をたくさん見かけます。

それはそれで面白いけど、ライブハウスデビューすると更に音楽の面白さを実感できます。

 

自分たちだけの世界でやっていた音楽が色んな人と繋がって広がって体験できる内容が増える。

音楽を一層楽しむためにはぜひ、ライブハウスの活用も視野に入れていただきたい。

そんなわけでライブハウスで弾き語りするにあたって事前に知っておいたほうがよいことを解説していきます。

楽器のセッティング方法

ライブハウスで演奏する場合は楽器を機械に接続して音を増幅させます。

ボーカルはイメージつきやすいですよね。

マイクを使って音を増幅させて客席に音を届けます。

やったことがないとわからないのはギターです。

ギターの音を増幅する方法は下記の2つ。

  • ギターの音をマイクで拾う
  • アンプ機器に接続する

この章ではギターについて、どのように音を増幅するのかを解説していきます。

ギターの音をマイクで拾う

まずはギターの音をマイクで拾う方法。

単純にギターの前にマイクを立てるだけ。ギターのホールあたりを狙って立てます。

ライブハウスの人にギター音はマイクで拾う旨を伝えればマイクをセットしてくれます。

エレアコ仕様のギターじゃない人はライブハウスで演奏する場合はこの選択肢のみです。

ザッとマイクで音を拾った場合の特徴をまとめてみましょう。

黒字がメリット、オレンジがデメリットで分けて書きます。

マイクで音を拾う特徴

  • ギターの生音をそのまま増幅できる
  • マイクで拾うだけなので機材トラブルの心配が少ない
  • マイクがあるため、大きく動けない。
  • ハウリングするのでバンド編成だと厳しい

マイクで音を拾うと生音をそのまま客席に届けられるので音質的には凄くよいです。

ただ、マイクで音を拾うとハウリングを起こしやすい。

【補足】
ハウリングとはマイクが周りの大きい音を拾って増幅させて、その音をまた拾って増幅させた結果、キィィーンと鳴ってしまうこと

弾き語りでやる分にもマイクで音を拾うでも差支えないけど、バンドのように編成が多くなるとハウリングしちゃって対応が難しい。

 

ギターの音をマイクで拾っている人といえば「竹原ピストル」さん。

この動画が正にマイクでギターの音拾っているパターン。

つまり、こういった状態で演奏することになります。

アンプ機器に接続する

続いてはアンプ機器に接続する場合。

ライブハウスだと「ライン(ケーブル)で繋ぐ」と言っている人が多い。

 

もちろん、この選択肢を取るためにはエレアコである必要があります。

エレアコを入手するにはギターを買う際にエレアコを購入するか、後付けでピックアップを付けてエレアコ化する方法の2通り。

後付けでエレアコ化を考えている人は下記の記事を参考にしてください。

【参考記事】アコギ用ピックアップの選び方~種類別に定番製品を解説check

 

…で、エレアコをアンプ機器に接続する場合について。

想像するに下記の画像のようなアンプに接続するイメージを持たれる人が多いです。

しかし、エレキギターと違ってアコギの場合はこういったアンプではなくミキサー(PA)に繋ぐことが一般的です。

こういうやつ。

このミキサーにエレアコの音を送る。

そしてミキサーに接続されたスピーカーから音が出るという流れです。

 

で、更に言うと上記のようなミキサーはステージ上にはなくPA(音響)席に設置されています。

【補足】
PA(音響)席は普通は客席の一番後ろにあります。たまにステージ横のライブハウスもある。

なので、PA席のミキサーから長いケーブルが床下を伝ってステージ上まで伸びています。

そのケーブルはD.I(ダイレクトボックス)と呼ばれる変換器に繋がっている。

これがD.Iの定番機種「BOSS DI-1」です。

9割以上のお店がこのD.Iが設置されています。

…でようやく、このD.Iにエレアコを接続するわけです。

D.Iのケーブルを挿すところはINPUT(3つある一番右の挿し口)。

なので、エレアコをライブハウスで使う人はエレアコとギターシールドを繋いだら、上記の「BOSS DI-1」のINPUTに自分でギターシールドを接続することなるので覚えておきましょう。

 

わかんなかったら素直にライブハウスの店員さんに聞きましょう。

長かったので、おさらい。接続するイメージ図は下記の通り。

ギターとD.Iを接続するとギターの音はミキサーに送れられてミキサーに接続されたスピーカーから音が出る。

ちなみに同様にマイクもミキサーと接続されており、スピーカーから音が出る。

 

で接続の説明をしたところで、アンプ機器に接続した場合の特徴を見てみましょう。

アンプ機器に接続した場合の特徴

  • ピックアップにもよるけどハウリングに強い
  • マイクを気にせず、自由に動ける
  • ピックアップによるけど自分で音量やEQを調整できる
  • マイクほど自然な音ではない

こんなところ。

基本的にはマイク録りするより、エレアコでミキサーに接続しちゃったほうが色々と勝手が良いです。

勝手よりも音質を重視する人はマイクって感じかな。

 

一応、上記の4項目のうち、「ピックアップによる」と書いた2項目を少し掘り下げて解説します。

ハウリングに強い

基本はピックアップを通したほうがマイクから直接音を拾うよりハウリングに強い。

しかし、単純にギターの中にマイクを入れただけのピックアップもあるので物によるという記載にしました。

自分で音量やEQで調整できる

こちらもピックアップによって手元で音量やEQを調節できるものとできないものがあるので物によります。

音量もEQも手元で調整できるのは、こういった感じのピックアップ。

最初からエレアコとして販売されているギターは大抵、音量は手元で調整できるようになっています。

また、仮に調整できないギターの場合は別途プリアンプを購入するなどすればよいでしょう。

【参考記事】アコギ用 プリアンプの必要性と選び方についてcheck

 

参考動画

それではエレアコからD.I⇒ミキサーに繋いでいる事例をご紹介。

事例といっても、プロミュージシャンは大抵がこのパターンです。

秦基博さんです。

上記の動画はGibson J-45に後付けピックアップ「L.R.Bages M-1」を取り付けしています。

【補足】
2018年現在は「L.R.Bages Anthem」というピックアップに変わっています

そして、上記のM-1からD.I⇒ミキサー⇒スピーカーという流れで音が出ています。

 

なお、秦基博さんは上記動画の当時はD.Iに「BOSS DI-1」ではなくD.I兼プリアンプになる「L.R.Bages PARA ACOUSTIC D.I.」を使用しています。

通称パラアコ。1台持っていると便利です。

パラアコを持っていると、どう便利なのかは長い話なので下記の記事を参照してください。

【参考記事】アコギ用 プリアンプの必要性と選び方についてcheck

リハーサルについて

続いてはリハーサルについて。

リハーサルのお作法的なものを知っていないと、よくわかんないまま本番へ進んでしまいます。

本番前に色々試せる大事な機会なので、しっかり活かしましょう。

ここではよくありがちな注意事項を踏まえながらリハーサルの進め方についてご紹介していきます。

リハーサルの順番

最もポピュラーなのは「逆リハ」という形式。

本番の順番と逆順でリハーサルを行うこと。

ポピュラーな理由は単純で本番のトップバッターが最後にリハーサルをやるので、リハの環境そのまんまで本番へ行けるためです。

 

リハーサル時間と出演者の都合などで順番が前後することはあります。

そういった事情がなければ基本は逆リハです。

セットリストの提出

通常はライブハウス側より、セットリストを紙に書いて提出するようお願いされます。

セットリストに記載依頼されるのは下記の点。

  • 曲順
  • 曲の雰囲気
  • 曲ごとの要望

記載した紙は音響と照明をやる方に渡ります。

そして、リハーサルでは音響+照明をやる方はセットリストを見ながら各曲を確認してポイントをメモするわけです。

曲順にはMC(トーク)も、ちゃんと書きましょう。

MC入るタイミングで照明を明るくしたりしますから、事前に書いて知らせておくことが重要です。

 

曲の雰囲気や要望については曲がどういったテンポのものか、何か特別に演出を希望するのか等を書く。

参考までにセットリストの記入例をご紹介。

こんな感じ。

色々書くとわがままで嫌がられそう…と思いきや逆です。

音響さんや照明さんは色々書いてくれたほうが合わせやすくて楽だったりするのです。

なので、遠慮なく色々書きましょう。

書いた内容はもちろん、「こんな感じで良いですか?」とリハーサルの時に確認されます。

リハーサルの時間とやること

本番の持ち時間が30~40分だとリハーサルは10分くらいのところが多いです。

よって、あまり時間がないためやることは決めておきましょう。

普通にやる場合は下記の流れをやるとよいでしょう。

  1. 楽器の接続、音が出るかの確認
  2. 1曲目をワンコーラスやって音量の確認
  3. 本番と同じ順番でワンコーラスずつ全曲やる

音響さんや照明さんにお願い事項がある場合はそれも確認する。

例えば、先ほどのセットリスト見本だと5曲目の「Girl」で間奏後の落ちサビで照明をやや暗くするよう依頼を出しています。

こういった部分はリハで確認しましょう。

これだけやったら、あっと言う間に10分終わってしまいます。

 

リハーサルは自分が確認するためだけの時間ではありません。

音響さん、照明さんと意識合わせするための時間であることを忘れないようにしましょう。

音の確認

リハーサル時に最も重要になってくるのは「音の確認」です。

まず、理解するべきことはライブハウスで演奏する際は「中音」と「外音」という概念があることです。

このように客席に聴こえている音とステージにいる人に聴こえている音は異なります。

オススメなのは「外音は音響さんに完全におまかせして中音だけ自分が聴きやすい音に調節する」です。

もちろん、こだわりがあれば外音も聞いてみて調節すればよいでしょう。

ただ、外音聴くためには客席いかないとなんで、弾き語りだと確認するの困難な事が多いです。

だから、任せてしまったほうが良いです。

 

中音で考えることは「自分が演奏しやすい音にすること」だけです。

客席に流れる音じゃないですから、自分が聴きやすければそれで大丈夫。

基本は音がボワンボワン回っている時は「低音を切る」、耳が痛くなる場合は「中高音を切る」というお願いをすればおっけ。

音量やリバーブは大きくしすぎない程度にちょうど歌いやすい音量にしてもらいましょう。

【補足】
リバーブはカラオケで言うエコーと同じようなもの。厳密には仕組みが異なる

また、客席が満席に近くなる場合はあらかじめ中音を大きくしときましょう。

もちろん、音響さんにも「満席になりそう」と伝えましょう。

 

これはリハーサル時と本番で大きく環境が変わるからです。

リハーサルは演者とスタッフしかおらず、人が少ないので中音が小さくても外音が会場中に反射して結果、音量が大きく聴こえます。

しかし、これが満席となると人に音が吸収されて外音が全く反射されなくなるので中音が弱いと、ステージ上では演奏音が聴こえません。

 

ちなみに「中音」を「返し」とも言います。

どっちでも通じますが、「返し」と言っている人のほうが多いかな。

中音の音量を上げる時に「返しを強くしてください」って言うのが最もポピュラーなイメージ。

まあ、意味が伝わりゃ何でもいいです。

まとめ

  • ギターはマイク録りかラインで繋ぐか決めておこう
  • リハーサルでは音響・照明さんとちゃんと意識合わせしよう
  • 外音は音響さんに任せて、中音は自分が聴きやすい音にしよう

こんなところ。

何回かライブして失敗することが一番早いです。

最初はリハーサルでの意識合わせや中音の調整がうまくいかず、やたらと演奏し辛い経験をするもんです。

そうやって反省して改善して…を何回繰り返せば良くなってきます。

失敗する場として最適なのがライブハウスのオープンマイクというイベントです。

オープンマイクは入場料を払えば、誰でも自由参加で演奏できるイベントなので参加してみましょう。

【参考記事】オープンマイクに参加しようcheck

あと、音楽業界って専門用語が多くて初心者に優しくないので用語解説記事も書きました。

こちらも一緒に参考にすると良いでしょう。

【参考記事】ギター弾き語りが覚えるべきライブハウス用語を解説!check

 

最近はライブ配信が気軽にできるのですが、直接お客さんの前で歌うのは凄く面白いし、勉強になります。

また、色んな出会いもあるので是非ライブハウスで演奏してみましょう。